Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

5月の花のアルバム(5)

2024-06-25 | みんなの花図鑑

5月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。5月はバラの花の種類が一番多い月で、新緑の季節でもあります。5月は140品種ほどの花木や鳥の撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿します。

 

愛花『ハナコトバ』Official Music video

 

 

 

北海道の南西部~東北地方の日本海側に分布するスイカズラの落葉樹。山地や海岸沿いの林内に自生しますが、花や果実を観賞するため、庭園や公園にも植栽されます。

開花は4~6月。枝先にある葉の脇に直径2~3センチの花が二輪ずつ咲きます。花の後にできる果実は直径6~8ミリの球形です。

7~9月に熟すと透き通るような赤色になります。二つ並んだ果実の様子が瓢箪(ヒョウタン)に見えることから、別名をヒョウタンボクといいます。

咲き始めは白いが次第にクリーム色、そして黄色へと変わり、時季によっては白と黄色の花が一緒に見られるため、それぞれを金と銀に見立てて、名付けられました。

<キンギンボク(金銀木) スイカズラ科スイカズラ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 


中国中南部を原産とするオトギリソウの仲間。開花期間が長いことから、庭木の下草として公園や庭園に植栽されるほか、切り花にも利用されます。

開花は梅雨時から盛夏にかけて、花は直径3~5cmで、枝先に2~3輪ずつ咲きます。

日本へ渡来したのは江戸時代中期で、花弁の様子がウメに似ていること、黄色い雄しべが特徴的であることが本種の名前の由来です。

近年は本種にかわって、花や葉が大型で、長期間にわたって花を咲かせ、生育旺盛な、園芸品種のヒペリカム・ヒドコートが広く栽培されるようになりました。

<キンシバイ(金糸梅) オトギリソウ科オトギリソウ属>
5/22 手賀沼

 

 

 

 

 

北海道から九州に至るまでの各地に自生するコウヤワラビ科の多年草。山地の明るい草原や湿ったところにしばしば群生します。

葉は株元からまっすぐに伸びた茎から互い違いに生じ、先端へいくほどく大きく広がります。観葉植物として庭に植えられることも多いようです。

若芽はコゴミといい山菜のひとつです。年間を通じて市場に出回るほど、山菜としての人気が高い山菜です。

縄文時代の遺跡から化石が出現したため、古くから食されていた可能性があります。

クサソテツ(草蘇鉄) コウヤワラビ科クサソテツ属
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 


北海道~本州、四国の山間部に分布する多年草で、サクラソウの仲間です。湿り気のある環境を好み、山野のせせらぎや渓谷の湿地に自生します。

春になると株の中心から花茎を伸ばし、花茎をぐるりと囲むように同じ高さの場所にサクラソウのような花を数輪咲かせ、それが階層状になります。

草丈は大きなものでは90cmほどになり、サクラソウの中ではもっとも大型の部類になります。花色は濃い紅紫色です。

花の咲き方がお寺の屋根の先端に付いている「九輪(くりん)」に似ているのが和名の由来です。

<クリンソウ(九輪草) サクラソウ科サクラソウ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 


世界にたくさんの野生種、原種があり、これらの交配によって、多くの品種が生まれています。

英国ではつる性植物の女王として位置づけられ、バラのパートナープランツとして親しまれています。

テッセンと呼ばれることもありますが、テッセンとは、中国に自生している6枚の乳白色の花弁をもち、雄しべが花弁化している一つの原種のことです。

1年に1回、スポット的に開花する一季咲きのグループのほかに、長期間にわたって花が次々と咲いたり、剪定すると繰り返し咲く四季咲きのグループがあります。

<クレマチス キンポウゲ科 センニンソウ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本種の仲間は4種からなる小さなグループで、北アメリカに分布する落葉低木です。

濃緑色の葉、多数の花弁からなるチョコレート色の甘く香る花が特徴です。樹高は1mほどにしかならず、多数の枝を出して茂ります。

最初の花が咲き終わった後も次々と花を咲かせ、長い間楽しめます。甘い香りだけでなく、美しい光沢のある葉も魅力です。

<クロバナロウバイ(黒花蝋梅) ロウバイ科クロバナロウバイ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

北海道西南部から九州まで日本各地の平地に分布するスイレン科の多年草。いわゆる水草であり、日当たりのよい池沼や小川に自生します。

5~9月になると花を咲かせます。花の大きさは5センチほど。花びらのように見えるのはガクです。花弁、雄しべ、雌しべは退化していて、花の内側に収まっています。

根茎は白くて太いです。その様子がまるで骨のように見えたことから、「川骨」、「河骨」という名前がつけられました。

<コウホネ(河骨) スイレン科コウホネ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 


北海道から九州まで日本全国に分布するバラ科の低木。低山の道端や林の縁に見付けることができます。日本のほか、中国や朝鮮半島にも自生します。

一つの花は直径5ミリほどですが、びっしりとまとまって咲くため、華やかな雰囲気となります。

葉はモミジやモミジイチゴ、カナウツギに似た特徴的な形になります。葉の長さは2~6センチほどで、若葉は食用となります。

<コゴメウツギ(小米空木) バラ科コゴメウツギ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

中国東南部原産のバラ科の落葉低木。中国から江戸時代初期に日本に伝わりました。

日本でも古くから知られており「スズカケ(鈴掛)」の古名があり、江戸時代の初めには庭木などに利用されていました。

開花期は、4月中旬〜5月中旬。花径1cm以下の白い5弁花で、一つひとつの花は大変小さいのですが、集まってドーム状に咲く花序を作ります。

その姿が小さな手毬のように見えることから、名前が付きました。

<コデマリ(小手毬) バラ科シモツケ属>
5/2 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

北アメリカを原産とするズイナ科の落葉低木。日本へ渡来したのは明治時代で、在来のズイナよりも葉が小さいため名付けられました。

アジサイと同じ時期に咲く白い穂状の花や、紅葉を観賞するため各地の庭園に植栽され、生け花の花材にも使われます。

開花は5~7月で、新たに伸びた枝先に、直径5ミリほどの小さな白い花が長さ5~10センチの穂状に集まって咲きます。

花には5本の雄しべと5枚の花弁が目立ちますが、花弁は開花後の早い段階で落ちます。

<コバノズイナ(小葉の髄菜) ズイナ科ズイナ属>
5/22 あけぼの山農業公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「5月の花のアルバム⑤」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「5月の花のアルバム⑥」に続きます。