GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

マイクロバブルフィルター続報

2014年04月22日 | ディスカス

お久しぶりです。
期末仕事の名残が続き、忙がしい日が続いています。
ディスカスも仕事場で飼育してなかったら、ろくな世話が出来なかったかもですね。
最近は時間があればフィールド撮影に心奪われていますが、ディスカスの方も自家産の秋水に絞り
コツコツとやっています。


秋水は焦らずにじっくり自分好みの魚を熟成、維持する事を心がけています。
適度な量のエサを与え、やや低めの水温で時間を掛けてじっくり育成する事で自分の好みの体型や
色、表現が出ると、ようやく確信を持てました。
コンテストで上位を目指すにはまず、大きさありきなのでオススメできませんが、
秋水の場合は高温大量給餌で急成長させると虫食いラインが消えやすく、青色も薄めになって
しまう傾向があります。
上の写真の秋水は14ヶ月ですが、3年くらいはゆっくり成長を続けてくれます。


今まで何度か記事にしてきたマイクロバブルフィルターですが、今はこの幼魚水槽でテスト中。
これまで行って来た秋水若魚水槽でのテストも含め、このフィルターの特性や効率的な使い方など
様々な事が分かってきました。

繁殖をされる方には分かると思いますが、このサイズあたりから幼魚の食欲は凄まじいものが
ありますね。で、幼魚が欲するままに一日エサを与えまくると、スポンジ濾過ではとても追いつかず
一日の終わりには水が真っ白に白濁…上部濾過を使っても白濁は免れません。
エサのやり過ぎ、幼魚育成ならではの過密状態なども原因ですが、この悪化した水質を戻すために
毎日全換水で凌ぐのが私を含め多くの方が取っている育成術ではないでしょうか?


それをマイクロバブルフィルターがほぼ解決してくれました。
写真の上半分は一日5~6回、腹いっぱいエサを与えて3日間水換えをしなかった状態。
下は80パーセント水換えした直後の写真です。
どうです?上も下も透明度には大きな違いが見られないでしょう。
3日も水換えしないなんて今までの幼魚育成では考えられなかった事ですが、マイクロバブルを
使えば毎日フン掃除をするだけでこの透明度が保てます。

ただ、マイクロバブルも万能ではなく、牛乳のような細かい粒子のコロイド状の白濁は取りきれない
のもまた判ってきました。最終的には生物濾過が不可欠という事です。
ただし、生物濾過の負担も極端に減らせますので、長期の濾材ノーメンテが可能になりました。
そして何より、ハンバーグの汚れをマイクロバブルで濾しとってしまうので、幼魚期から安心して
ハンバーグを与えられるのもメリットになりました。
給餌のうち2回はハンバーグですが、鰓のトラブルを起こす幼魚は1匹も出ていません。


アンモニア、亜硝酸未検出。
水質も安定していて幼魚の活性が高く、無理に水温を上げなくても既存の濾過を使った育成より
成長が早いと感じます。
溶存酸素量を試薬検査してみましたが、マイクロバブル濾過では、生物濾過を通した後でも通常の
スポンジ濾過よりやや溶存酸素濃度が高く、これが成長速度に起因していると考えられます。
幼魚の育成スピードの違いは、次の繁殖で同腹を分けてもう少し厳密に比較してみたいと思います。

毎日100%水換えから解放され、幼魚育成の負担がグッと減ったおかげでもうひとつの趣味である
風景撮影も安心して泊まりで行けるようになりそうです。

もはや、私の幼魚育成はマイクロバブルフィルター無しでは考えられません(笑)


さて、次回のディスカスネタはこれ、流動濾過でいこうと思います。
仕事もボチボチ忙がしいですが、早めに更新したいとは思っておりますので…