GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

鴇色(ときいろ) 

2014年04月10日 | 写真ネタ

栃木の桜前線は平野部から山間部へと移り始めています。
日光街道の桜トンネルももうすぐ満開を迎えるでしょう。
必然的に私の桜撮影もテリトリーを移動(笑)。

そんな中、この春追い続けていた枝垂れ(しだれ)桜がついに満開を迎えました。


3月29日午後4時29分
3月に訪れた時はご覧のようにまだ冬の装い…葉が落ちていてもそのしだれ具合は見事で、
期待が膨らみます。


4月5日午前7時34分
つぼみの段階で既にソメイヨシノのそれより色が強く、素朴な美しさを感じます。

これより下の写真はクリックすると拡大して見れますが、ブログにアップした写真は大きくても画質が
落ちてしまいます…ご了承ください。


そして本日午前5時59分撮影…ついに満開。
見事です…初めて満開を目の当たりにして言葉を失いました。
その枝ぶり、枝垂れ(しだれ)ボリュームもすばらしいのですが、何よりソメイヨシノよりもずっと
ピンクが濃くて…
撮影した時間にちょうど山の端から朝日が差し込み、横からの光線で桜に陰影をつけます。
それはまるで桜が内側からボンヤリと発光しているようにも見えました。
撮影場所には数人の地元カメラマンがいましたが、皆この瞬間を逃さないよう真剣にシャッターを
切っていました。

せっかくなのでRAW撮影し、DPPでピクチャースタイルをポートレートに。
デジタルレンスオプティマイザで各収差の補正。コントラストを調整し、作品として
仕上げる為の現像を施しています。


部分的に切り取ってもいいですね。その色は正に鴇色(ときいろ)

鴇色
鴇色(ときいろ)は、トキ風切羽の色である。ややに近い淡いピンク。黄がちなピンクを想像する

人もいる。朱鷺色とも表記する。古名は鴇羽色(ときはいろ)。江戸時代の染色指南書である
『手鑑模様節用』には、「とき羽色一名志ののめいろ」とあり、東雲色と同色とされている。
特に若い女性の小袖の地色として、現代も好んで使われている。
若い女性の顔色の形容として使われることもある。(ウィキペディアより転載)


同じ箇所でも見る角度を変えると、また違った表情を見せてくれます。
まるで桜の滝…に見えますかね?


今回、この桜の所在地を書くのはやめておきます。
独り占めしたいとかそういう事ではなく、この桜自体が農家の方の個人所有であり、すぐそばに
住まわれているため、あまり大勢で訪れ騒いでしまうと御迷惑をかけてしまいます。
ゴミを捨てるようなマナー違反が起きてしまわないよう、皆が注意を払っていますので。

実際、私が以前に撮影を楽しみにしていたフクロウ夫婦の営巣地があったのですが、
有名になってしまい枝に止まって寝てるフクロウに手を叩く音で目を開けさせたり、
大きな声を出したりする人が出て…
しまいには夜中に撮影に来た人がフラッシュを炊いてしまい、驚いたフクロウは飛び去ってそのまま
二度と戻って来る事はありませんでした。
それまでは毎年今頃から巣作りと子育てに来ていたのですが、去年、今年と現れていません。

また、先日の真岡鉄道の撮影では線路敷地内に入り、大きな植木バサミで撮影に邪魔な
枯れ草を刈り込んでいる人も見ました。レールのすぐ横、2~3メートル位の場所でです。
その人は電車が通る時に警笛を鳴らされていましたが止めようとはしませんでした。

少人数で守っていたモラルも、大勢になるとたやすく崩壊してしまう…そうならない為にも我々は
撮影させてもらっているという意識を忘れてはいけないですね。

コメント (4)
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