本日も徹夜明けです。
節電対策のため、今週から自動車メーカーの中には木金休みの土日勤務に切り替わった
ところもあり、日程に変更があってなかなか大変です。
そしてこの蒸し暑さ。梅雨も最盛期ですが、あまり雨が降らず、気温と湿度の高い日が続いてます…
まあ、普通ならうんざりしてしまう梅雨の長雨ですが、写真趣味ならではの楽しみもあるんですね。
自分の場合、毎年梅雨時期に必ず撮影に出かける被写体は…ホタルと大賀蓮(古代蓮)です。
ホタルが良く飛ぶ条件は日中気温が高く、夜になってもムッと来る熱気が残る晩。
先週の金曜は条件もバッチリで、凄い数のホタルが舞い飛んでいました。
この条件に合う日を探して、週間天気予報とにらめっこしているうちに
いつの間にかシーズンが終わってしまうのが恒例。ホタルの命は本当に短いんです…
それにしても暑い…地元のおばちゃんに聞くと、やはり今年は大発生しているとの事。
来週もまだチャンスがありそうです。
手元も見えない暗闇の中でホタルの淡い幻想的な光だけを頼りに撮影に集中していると
まるで自分も自然と言うか、宇宙に溶け込んだような不思議な感覚を覚えます。
もちろん目的はホタル撮影なのですが、実はこの「孤独」な時間を過ごす事が、毎年の
楽しみだったりします。
梅雨のもうひとつの楽しみがこの大賀蓮(古代蓮)。日本の固有種です。
この花に魅せられてから、毎年「つがの里」に何度も足を運んでいますが、
自分が好んで撮影する時間帯は明け方の薄暗い時間帯です。曇り空なら更にベター。
夜明けの薄明かりにボンヤリ浮かぶ大賀蓮の幽玄さは、一度見ると忘れられないくらい
素晴らしいものです。
白いベースの花弁にピンクの脈とグラデーション。
秘すれば花…世阿弥の書き残した『風姿花伝』の中の、よく知られた一節です。
全てをひけらかさずに、一部を秘することが観客を魅了する秘訣なのでしょうか。
私も、蓮の花は花芯の見えない横の姿が、想像を掻き立ててくれて好きなんです。
もちろん、花芯のおしべとめしべも美しいのですが…この位の角度でチラリズムあると
なお良い感じに映ります。
薄明かりに浮かぶこの姿…もうすっかり虜なってしまい、毎年梅雨が待ち遠しくなりました(笑)
余談ですが…
去年までは60マクロと標準ズーム17-55F2.8での撮影が主流でしたが、
今年は70-200F4LISのみ。撮影というと以前は全部のレンズを引っさげて行ったものですが
今は撮影対象に応じて必要最小限のレンズしか携行しません。
描写と色のりが気に入っていますが、開放付近のボケ味もこのくらいが好みです。
キャノン一眼レフを使っていて、写りの良い中望遠を探してる方にはオススメですよ。