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GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

登山靴

2016年07月15日 | その他

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
そんな最中でも、暑く湿気が強い低山を避け早朝の涼しい時間を狙って2000m以上の山に
毎週登り続けておりますが…それでも暑いものは暑い(笑)
最近は山専という保温ボトルに氷を詰め込み、頂上でコーラを注いでキンキンに冷えたとこで
グビグビと飲むのがマイブーム。
この快楽と喜びを極限にまで高めるため、山頂が近くなるとわざと水分補給を断ち、汗を
ガッツリ掻いて渇望感MAXな状況に追い込んで登ります。
もちろん持参するコーラは赤ラベルのやつ。
もうね、ダイエットとか特保のコーラとか軟弱なモン飲めるか!という感じで、
腰に手を当てながら男の赤コーラをグイッと。



山頂のコカコーラ最高ー!
ハイカロリーが細胞に染み渡るぜ~

…まあこれは強烈にカロリーを消費する山行中だけの話で、下界では女々しくダイエット特保系しか
飲まないんですけどね。

さて今回は登山靴についてです。
山道具というとザックにウェア、ストック、帽子と色々ありますが、私的に一番愛着がわく大切な装備は
登山靴です。
最初は一足の靴でまかなっていましたが、山域の特徴や目的に合わせ違うタイプの靴が欲しくなり
今では3足の靴で登山を楽しんでいます。
この3足に辿り着くまでは紆余曲折や失敗もあり、知識も経験も無かった頃は自分の足に合わない
靴を選んでしまい靴擦れや足の裏の痛みなどのトラブルに泣かされた事も多いです。


最初に選んだ登山靴。cedar crestというアメリカの総合靴メーカー製で、靴の量販店で7~8千円。
試し履きもせずに普段履いてるスニーカーと同じ26.5センチのサイズで購入。
元々はフィールドでの写真撮影の為に購入しましたが、撮影場所の多くは滝も沢も
ハイキングレベルの山道で、その頃はまったく問題ありませんでした。
…が、状況が一変したのが本気で登山を始めた白根山の下山中です。
足の親指が靴の中で爪先に当たって激しく痛み出し、一歩一歩が辛い。甲の紐をキツく締め直しても
改善されず、車に着いて靴下を脱ぐと爪が青黒く変色して足が付けないほどの激痛。
これを期に専門店で自分に合う登山靴を探す決意を固めました。
とはいえ、平坦なフィールド撮影では防水性もあり、歩きやすい良い靴でした。
もう二度と履く事はありませんが、思い出もあって手入れ保管しています。


まともな登山靴を探して好日山荘で見つけたサロモンのクエスト4D2
サイズは28cm、ハイカットの軽登山靴です。デザインと色使いセンスにグッと来て試し履き。
この時、店員さんに入念にアドバイスをいただき、登山靴は自分の足より大きめなサイズを選び
足先に余裕を持たせ、甲の紐で締め付けてホールドさせるものだと始めて知りました。
他メーカーの物もいくつか試し履きさせてもらい、最終的にサロモンに決めましたが、同じサイズでも
メーカーによって足型が全く違い、どんなに気に入っても合わない靴であればあきらめるしかありません。
以後、この靴を履いて多くの山に登り、履き心地はなかなかでしたが、欠点もあります。
一部の外装が材質的に耐久性に乏しくアッパーがすぐにケバ立ち、劣化が早いようです。
今はこの辺りが改良された後継モデルも出ていますが、お気に入りの靴なので買い換えず履き潰す
つもりでいます。
とは言え、最近小さな穴が開いてしまい長時間の雨で水が浸みるようになってしまった…

重量、剛性など際立った特徴はありませんが、オールマイティに使える守備範囲の広い靴です。


イタリアの登山靴専門メーカーであるラ・スポルティバのトランゴSエボ。
こいつはトンガってます。
登山靴の中でもスリーシーズン靴とかアルパインブーツと呼ばれる本格山岳ブーツのカテゴリー。
ヨーロッパの氷河を含む険しい岩稜ルートを重いザック背負って歩く為に作られた靴です。
厳冬期でなければ雪山にも対応し、セミワンタッチのアイゼンを装着する踵のコパが付いてます。
アイゼンに対応するため、ソールにはシャンクと呼ばれる樹脂プレートが入っていて、靴底は硬く
ほとんど曲がりません。
歩行には多少コツというか慣れが必要ですが、ソールが完全にフラットでなく先が反っているおかげで
履き慣れると普通の感覚で歩けます。
この反りでアイゼンのフィッティングが若干甘くなりますが許容範囲。
その反面、岩場やガレ場ではソールの硬さが有効に働き、角のある岩に乗っても平気です、
長時間の岩稜帯歩きでも足の裏が痛くなりません。
何より足を通した時のフィット感と履き心地が抜群で、初めて履いた時は感動さえ覚えました。
それまで、イタリア靴=成金趣味的な間違った先入観を持っていた私ですが、目からウロコが落ちました。
世界中で支持される物にはちゃんと理由があるんですね。
イタリアの靴職人魂…足に合えば素晴らしい履き心地です。


夏の北アルプスを念頭に置いて買ったのですが、値段が値段なので岩稜の少ない山では勿体なくて
履きませんが、上の写真のようなルートでは本当に良い靴です。


こんなガレ場でも、頑丈なアッパーで安心感があります。


Sエボですっかりスポルティバの虜になってしまった私が次に買ったのがこのプライマーという靴。
残念ながらこの靴はイタリア本工場でなく、中国生産で足型もやや幅広ですが、
相変わらず履き心地は良いです。
その特性は、Sエボと対極に位置する、ある意味特異な登山靴でもあります。
見ての通りローカットで、まずは何より軽い。ソールも柔らかく、足の動きに合わせて良く曲ります。
今時の登山靴の多くは防水透湿素材のゴアテックスを使っていますが、プライマーは土踏まずの
辺りまでゴアで包む、ゴアテックスサラウンドという新製法を採用。
ローカットと相まって先の2足より通気性が良く夏の登山でも快適です。
そして他の登山靴と決定的に違うのは、ジョギングペースで走れるという点。
以前、下山中にバスの時刻にとても間に合いそうも無い時、この靴で緩い下りを走り続けて余裕で
セーフだった経験があります。
その時は通常のコースタイムで2時間30分掛かる道を1時間20分ほどで降りました。
多分、Sエボだったら間に合わなかったと思います。

最近は同じ登山でも「ライト&ファスト」というスタイルを取り入れてる人も多く、自分も
コンパクトなザックに必要最小限の装備、最低限の水、行動食とこのサラウンドを履いて
試しててみた訳ですが、いつものゆっくり景色を眺めながらの登山とは、また違った楽しさがあります。

ただし、軽さと柔らかさは堅牢性、耐久性とトレードオフになります。
プライマーでゴツゴツした岩の上を歩き続ければ、柔らかいソールが裏目に出て足裏が痛くなる
ケースも経験済みです。


こういう土道がメインの低山とか…


スパッツ不要な土の稜線歩きなど、プライマーの軽快感、開放感でテンション上がります。


こちらはキャラバンの沢登りシューズ。
渓谷の写真撮影用で、クライミング要素の入った本格的な沢登りをする訳ではありません。
フエルト底はビブラムソールでもツルツル滑る岩コケでもグリップします。


番外編でジムトレーニングで履いてたアシックスのランニングシューズ。
とりあえず室内トレーニングを始めるにあたって、続くかどうかも判らなかったので量販店のセール品を
ゲット。イマイチ足に合わず、ランニングマシーンで20%以上の傾斜を付けると激しく靴擦れしたので
今はお役御免。
今は軽いウォーキングと庭の草刈で使ってます。


ジムに通う若者たちのお洒落ファッションに感化されて買ったナイキのランニングシューズ。
軽くしなやかで、フィット感も良く、お気に入りです。
30分も走っていると履いてる事を忘れそうな一体感があります。

スポーツでも登山でも、始めるにあたって続くか判らないので価格優先でリーズナブルな靴を選ぶ…
個人的に全然アリだと思います。
競技なり山行なり、ある程度経験しないと靴の良し悪しも、自分が求める特性も判らないと
思いますので。
ただ、普段履きの靴と違って自分の足に合わない靴を履くと、即刻トラブルの原因になりますし、
辛いまま我慢して履いても楽しくありません。
登山靴を選ぶなら安くても高くても、試し履きだけは絶対にすべきだと思います。

試し履きさえすれば、趣味の靴なので気に入ったものを選べば良いと思います。
結局は何を履いても経験、体力、根性があれば大抵の山は登れます。
けれども趣味だからこそ極端に特性を偏らせ、トンガッたプライマーやSエボみたいな靴が
履いていて面白いとも感じます。
また、多くの山は岩場と土道がミックスされたルートで構成されていて、オールマイティなサロモン
みたいな靴が一足あると、携行する靴を迷った時に安心なのも事実です。
どんな登山靴がベストなのか…その答えは登山者とルートの数だけあるのかも知れませんね。
これからも私は複数の靴で山を楽しみます。



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