野の花だより

日々のささやかなこと*好きな音楽*のんびりと

椅子

2011年07月17日 | あしあと
台所に椅子を置きました。
亡くなったおばあちゃんの家にあった、古くて、がっしりとした椅子。
なんて休まるんだろう。
もっと早く、こうしたらよかったなあ。
いや、今だから、こうできたんだなあ。
そんな感慨を思いながらの、台所仕事。

同じように、すべてをゆっくりとするようになりました。
ゆっくりじゃなければ、できないということもありますが(*^.^*)
もう走らなくても大丈夫。
私の、ゆっくりの歩みで大丈夫。

走らなきゃならない季節がある。
走らなきゃならない季節、ただただひたすらに、ただただ一所懸命。
男の子三人を授かって、日々が満タン。
ごはんをこしらえて、食べてもらい‥洗い物をし‥
掃除をして‥洗濯をして‥
ふとんをしいて‥ふとんをあげて‥
公園に行って‥汽車を船をお魚をお花を古墳を‥一緒に見に行って‥いっぱい遊んで‥
ただただひたすらに、ただただ必死に、走った十数年。
最初から足が悪かったから、それが当たり前だったけれど、
きっときっと、体はひとつひとつ、必死だったと思う。
もちろん心も。
まだ、振り返る季節でははないけれど、
椅子にすわり、ふっと一息。
ほんとにがんばった~って思う。
体は厳しかった。けれど、決して苦じゃなくて、ただただ輝く、そんな厳しさ。
いつもそこに、だんなさんとこども達がいてくれて、幸せ色をまとう厳しさ。

こども達が大きくなってくれて、
歩をゆるめることができるようになったんだなあ。

椅子を置いて、休み休みゆっくり調理できる。
なにを急いですることもない。
これからは、元気と笑顔を、長く長く保てるように、いたわりながら歩こう。
今までいっぱいがんばってくれてきた体さん、ありがとう。
ほんとにありがとう。
これからは、のんびりとゆっくりといこうね。
のんびりと歩いたら、いっそう味わえるよね。
それを味わい、周りのみんなとわかちあい、笑顔でゆこうね。
ゆっくりゆっくりのんびりと、幸せや笑顔の種をまいてゆこうね。