短刀 備中貞次 元弘三年
短刀 備中貞次 元弘三年
極上質の地鉄鍛えとされた青江貞次の短刀。比較的身幅が広く、重ねは薄めで、南北朝時代の特質が良く現れている。表裏違えた樋を掻き流しているのもこの時代にままみられる特徴。揺れるような板目肌は縮緬肌とも呼ばれ、なめらかな綾織物のようにも感じられる。微細な地沸が付いていると共に、淡く乱れて映りが加わり、刃先に向かって乱れ掛かり、刃寄りに溶け込んでゆくような自然な景色が魅力。刃文は細直刃。刃境がほつれ、小足状の穏やかな働きが窺える。
短刀 備中貞次 元弘三年
極上質の地鉄鍛えとされた青江貞次の短刀。比較的身幅が広く、重ねは薄めで、南北朝時代の特質が良く現れている。表裏違えた樋を掻き流しているのもこの時代にままみられる特徴。揺れるような板目肌は縮緬肌とも呼ばれ、なめらかな綾織物のようにも感じられる。微細な地沸が付いていると共に、淡く乱れて映りが加わり、刃先に向かって乱れ掛かり、刃寄りに溶け込んでゆくような自然な景色が魅力。刃文は細直刃。刃境がほつれ、小足状の穏やかな働きが窺える。