日本刀鑑賞の基礎 by ZENZAI  初心者のために

日本刀の魅力を再確認・・・刀のここを楽しむ

脇差 相模守國綱 Kunitsuna Wakizashi

2018-05-02 | 脇差
脇差 相模守國綱


脇差 相模守國綱

 江戸時代初期の越前の刀工。越前には、戦国時代以降美濃から移住してきた刀工が多く活躍している。また、江戸時代に至ると、江戸に活躍の場を求めた刀工も多い。この國綱もそうした一人。地鉄は良く詰んだ小板目肌で、鎬地は柾目鍛えが顕著に肌立つ感じ。刃文が特徴的。焼幅が深い湾れ調子ながら、その中に互の目や丁子が交じる構成。特に沸が深く、刃先まで沸が広がり、刃中に沸の濃淡を生み出している。その中に島のような沸凝りがあり、所々丁子に伴う足のようにも見える。奇麗な刃文構成となっている。






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