刀 越後守包貞
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/43/9f1835182b25e69b0c0307c3cc5c0c9c.jpg)
刀 銘 越後守包貞
この刀工が得意とした、助廣伝の大互の目乱刃。互の目が複式に連続して角張る態となるところにこの工の特徴が窺える。沸深く明るいところは絶品。大坂新刀の魅力が最高に現われているところである。
越後守包貞は初代の弟子で、初代の子が幼かったことから二代目を襲ったが、初代の子の成長を見て後にその工銘を返上、自らは照包と改銘した。本作はその改銘の少し前と推測される、技量頗る高い頃の作。造り込みは寛文頃の特徴を残して反りを控えた直線的な姿格好。突くと切るのいずれにも効果ならしめるもの。小板目鍛えの地鉄は、棟寄りの肌が起って柾気が表れるも良く詰んで潤い感がある。互の目の頭はほぼ一定に焼き高く、刃縁の沸匂は見事に調和して明るく冴え冴えとしている。刃中には沸が帯状に断続し、砂流しかかり、互の目の中に沸の凝りを交えて変化に富む。
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刀 銘 越後守包貞
この刀工が得意とした、助廣伝の大互の目乱刃。互の目が複式に連続して角張る態となるところにこの工の特徴が窺える。沸深く明るいところは絶品。大坂新刀の魅力が最高に現われているところである。
越後守包貞は初代の弟子で、初代の子が幼かったことから二代目を襲ったが、初代の子の成長を見て後にその工銘を返上、自らは照包と改銘した。本作はその改銘の少し前と推測される、技量頗る高い頃の作。造り込みは寛文頃の特徴を残して反りを控えた直線的な姿格好。突くと切るのいずれにも効果ならしめるもの。小板目鍛えの地鉄は、棟寄りの肌が起って柾気が表れるも良く詰んで潤い感がある。互の目の頭はほぼ一定に焼き高く、刃縁の沸匂は見事に調和して明るく冴え冴えとしている。刃中には沸が帯状に断続し、砂流しかかり、互の目の中に沸の凝りを交えて変化に富む。
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