日本刀鑑賞の基礎 by ZENZAI  初心者のために

日本刀の魅力を再確認・・・刀のここを楽しむ

脇差 則光 Norimitsu Wakizashi

2010-09-20 | 脇差
脇差 則光

脇差 銘 備州長舩則光文明十八年

 

 備前物の脇差のスタイルが定まりつつあるように感じられる、安定感のある姿格好。身幅尋常に先幅落ちず、下半に反りが深く付いている。地鉄は杢目交じりに板目肌で、良く詰んで地景が現われ躍動感がある。全面に地沸が付き、映りは淡い直映りだが、鍛え肌と感応して魅力ある地相となっている。匂に小沸が絡んだ焼刃は、互の目が小丁子を交えて複雑に出入りし、一部尖りごころがあり、淡い足が盛んに入る。刃境に付いた沸を分けるように細い金線が入り、一部に杢目肌が刃肌にように地刃を越えて現われている。

 
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