goo blog サービス終了のお知らせ 

商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

味の素商標権買い取り

2016-11-02 09:54:25 | 日記

味の素は10月31日、グループ企業の味の素ゼネラルフーヅ(AGF)が、オランダの飲料会社Jacobs Douwe Egberts(JDE)から、ライセンスを受けていた「Blendy」など全商標を約259億円で買い取ったと発表した。

買い取ったのは、JDEからライセンスを受けていたBlendyや「MAXIM」「TRIPRESSO」など、AGFがインスタントコーヒーなどに使用しているブランド。

味の素は昨年、AGFについて米Mondelez International(General Foodsを吸収)との合弁を解消し、AGFの全株式を取得して完全子会社化。Mondelezのコーヒー事業を取得したJDEからブランドのライセンス契約を受けて商品を展開していた。

商標を買い取ったことでライセンス面の制約が無くなり、新商品の展開やブランドロゴの活用、他社へのライセンス提供なども柔軟に行えるようになる。味の素グループ全体で自由なブランド展開が可能になる上、ライセンスが終了するリスクも回避できるという。

味の素は「重要ブランドを自社保有とし、収益構造を強化することで、さらなる企業価値の向上を実現する」としている。これも一つの企業戦略と考える。

 

知財を学ぶ

2016-11-01 14:32:08 | 日記

知的財産について考えるセミナーが26日、愛媛県松山市旭町の松山商業高校であり、流通経済科の3年生約120人が弁理士の講義を通し、特許権や商標権など関連の権利へ理解を深めた。

協定を結ぶ日本弁理士会(東京)の協力で県が実施し、弁理士2人が、特許権や意匠権など5種類の知的財産権について解説。商品は、(開発に)費やした費用と労力を利益で回収しなければならず、模倣品を安く作ろうとする他者から保護するため、一定期間アイデアを独占的に使う権利が設けられていると説明した。

商標権は「今治タオル」や「道後温泉」など身近な例を活用し紹介した。知的財産が関わる商品開発の練習として、生徒はグループに分かれて便利グッズとそのネーミングを考案。商品名に込めたこだわりなどを発表した。こうした活動が理系離れに寄与するかも・・・?