水戸徳川家の家紋にそっくりのマークが商標に登録されたとして、同家15代当主の徳川斉正さんが理事長を務める公益財団法人「徳川ミュージアム」が、特許庁に異議申し立てをしたことが4日、分かった。
今、同庁で審理している。同庁によると、登録したのは水戸市のイベント会社。「お守り・お札」「日本酒」などに使用するとして、水戸徳川家の「葵(あおい)紋」に似たマークを商標として出願し、昨年12月に登録された。
徳川ミュージアム側の代理人によると、同庁の公告で登録を知り、今年3月に登録の取り消しを求めて異議申し立てをした。代理人は「一私人に独占されると、水戸徳川家と縁のある神社や徳川ミュージアムなどが使用する場合に制限がかかる可能性がある」と訴えている。
イベント会社側は「社長不在で対応できない」としている。