アロマセラピー(芳香治療)のサロン兼教室「bud(バド)」を兵庫県加古川市上荘町小野の自宅で開いている井上早苗さん(47)が、アロマの知識などを広める活動「香活(こうかつ)」を商標登録した。
アロマの情報が氾濫する中、正しい知識をPRし、普及につなげる狙い。「より多くの学校園や団体などで講座を開きたい」と張り切っている。井上さんは高砂市伊保町出身。30歳過ぎに働き始めたエステティックサロンでアロマと出合った。
「お客さんから『体が楽になった』とか反応があるのが楽しい」と没頭。アロマサロンに転職するなど本格的に学び、2007年に「思い切り活動したい」と自宅を改装して独立した。
施術のほか、国内最大の資格認定団体の教育課程を学べる講座を開催。出前講座として、近隣の小学校や幼稚園、障害者支援団体なども精力的に回る。「アロマは植物の薬効成分が凝縮され、心身ともに元気になれる。
自然に優しいせっけけん作りなど地球環境を考えるきっかけにもなる」と魅力を語る一方、不正確な情報で始める人が多い現状を危惧。普及活動の“看板”として「香活」の言葉を考えた。商標登録を今年4月、特許庁に申請し、10月に認められた。
今後は「香活」を掲げた普及活動を独占的に行える。井上さんは「正しく安全に香りを楽しむことで、日常生活をより良いものにする手助けをしたい」と意気込んでいる。個人の活動でも商標登録はできる。