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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

クレヨンしんちゃんも商標被害に

2016-01-26 09:53:07 | 日記

悪意の商標出願で被害が増大している。そこで特許庁は「第3 回TM5 悪意の商標出願セミナー」を3月1日に実施することを発表した。セミナーでは、日本の有識者による基調講演のほか、TM5担当者(主要5カ国)による各国・地域における悪意の商標出願の最新事例の紹介を行う予定だ。

こうしたセミナーが行われる背景には、「悪意の商標出願」問題が世界各国で発生していることにある。本来、その商標とは関係がないものの、商標登録することで「本家」がその商標を使えなくなることを意味する。その商標を高額で買わせたり、外国の権利者の国内参入を阻止したりできるのだ。

今回のセミナーでは、TM5の商標担当者による各国・地域での最新の悪意の商標出願の事例を紹介する。これまでに報じられた例では、中国で「讃岐うどん」「有田焼」「クレヨンしんちゃん」などが商標登録されていた。取り消しを申し立ててからは、かなりの時間を必要とするなど、本来の所有者からすればたまったものではない。


頑張れ大分!!(地域団体商標)

2016-01-25 09:48:25 | 日記

小鹿田焼(おんたやき) 商標登録第5427001号
小鹿田焼協同組合
(大分県日田市大字鶴河内155番地)
大分県日田市源栄町皿山(小鹿田地域)産又は大分県日田市源栄町皿山(小鹿
田地域)に由来する製法により生産された陶器製の食器類・花瓶小鹿田焼の開窯は江戸時代中期。小石原焼の陶工・柳瀬三右衛門と日田郡大鶴村の黒木十兵衛によって始めらました。これに小鹿田地域の仙頭であった坂本家が土地の提供者として加わり、今日の小鹿田焼の基礎が築かれました。開窯から三百有余年、川の流れを利用して土を砕く唐臼(からうす)、蹴ロクロ、登り窯等、現在も十軒の窯元が、当時の技法を受け継ぎ窯の火を守っております。
手法は飛びかんな・刷毛目・櫛描き・指描き・打ち掛け・流しなど多彩です。
平成七年には、国の重要無形文化財保持団体の指定を受けました。


パロディと商標の類似

2016-01-24 11:43:54 | 日記

さがしみる今日この頃です。ある専門家の見解を紹介します。商標権の効力は、登録商標に同一又は類似する商標を指定商品に同一又は類似する商品に使用する行為に及びます(商標法37条1項)。

そこで、かって話題になった商標「面白い恋人」が「白い恋人」と類似するか否かを検討すると、「面白い恋人」はひとつのまとまった言葉と理解されますから、「白い恋人」とは意味が相違し、また、一般的には「面白い恋人」から「白い恋人」のみを分離して観察すべき事情は見いだせませんから、外観(見た目)、称呼(読み方)も類似するとはいえません。

したがって、「面白い恋人」と「白い恋人」とは、一般的には非類似と判断されます(本件では商品が類似することは明らかです)。なお、石屋製菓はパッケージ全体の図柄についても商標登録していますが、「面白い恋人」のパッケージは絵や模様の形状が相違しており、やはり類似とするのは難しいと思われます。

しかしながら、本件は著名商標のパロディであり、その点からの検討も必要になるでしょう。商標の類似は、パロディのことも考慮する必要がありま~すよ。本件は石屋製菓が譲歩して和解が成立。


面白い商標「妖怪ウオッチ」

2016-01-23 11:12:14 | 日記

子供たちに人気の妖怪の話です。2014年は、「ダメよ~ダメダメ」「ありのままで」「壁ドン」など多くの流行語が生まれました。その中でも子どもたちに大人気だったのが「妖怪ウォッチ」です。

妖怪に関しては、2010年度上半期に放映されたNHK連続テレビ小説の水木しげる(鳥取県境港出身)の「ゲゲゲの女房」以来、空前のブームが続いています。特に夏場になると、本屋の店頭では妖怪関連の本が山積みにされています。

また、各地で妖怪展などが催されています。本来妖怪は、怖いイメージがあるものですが、「妖怪ウォッチ」では、妖怪が可愛くキャラクター化されていて親しみが持てます。そもそも「妖怪ウォッチ」とは、株式会社レベルファイブから2013年7月11日に発売されたニンテンドー3DS専用ゲームソフトです。

今ではテレビアニメ化されて、子どもたちに大人気です。「妖怪ウォッチ」の商標登録は、ゲームソフトが販売される前の、2011年9月12日に出願され、2012年3月30日に登録されていました。開発段階から商標登録を行っていたのですね。


頑張れ佐賀!!(地域団体商標)

2016-01-22 11:32:07 | 日記

うれしの茶(うれしのちゃ) 商標登録第5140676号
西九州茶農業協同組合連合会
(佐賀県嬉野市嬉野町大字下野丙1783番地1)
佐賀県茶商工業協同組合
(佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿甲198番地)
嬉野市を茶の発祥地とし佐賀県および長崎県において生産加工された茶
連 絡 先:0954-43-3228(西九州茶農業協同組合連合会)
0954-42-0605(佐賀県茶商工業協同組合)
うれしの茶の栽培は、室町時代に現在の嬉野市を中心として始まり、近隣の長崎県にも中山間部の基幹作物として広まりました。当時は、『釜炒茶』が主体で日本で初めて輸出された茶は『うれしの茶』でありました。今日は、釜炒茶の『喉ごし』の良さを受け継いだ、まろやかな蒸製玉緑茶が多く生産されており、肥沃な土地で育った、安全・安心な『うれしの茶』を皆様へお届け致します。
権 利 者
指定商品又は指定役務
うれしの茶
商 標
連絡先・関連H P
商品・サービスの特徴