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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

クレヨンしんちゃんも商標被害に

2016-01-26 09:53:07 | 日記

悪意の商標出願で被害が増大している。そこで特許庁は「第3 回TM5 悪意の商標出願セミナー」を3月1日に実施することを発表した。セミナーでは、日本の有識者による基調講演のほか、TM5担当者(主要5カ国)による各国・地域における悪意の商標出願の最新事例の紹介を行う予定だ。

こうしたセミナーが行われる背景には、「悪意の商標出願」問題が世界各国で発生していることにある。本来、その商標とは関係がないものの、商標登録することで「本家」がその商標を使えなくなることを意味する。その商標を高額で買わせたり、外国の権利者の国内参入を阻止したりできるのだ。

今回のセミナーでは、TM5の商標担当者による各国・地域での最新の悪意の商標出願の事例を紹介する。これまでに報じられた例では、中国で「讃岐うどん」「有田焼」「クレヨンしんちゃん」などが商標登録されていた。取り消しを申し立ててからは、かなりの時間を必要とするなど、本来の所有者からすればたまったものではない。