今月の「山と渓谷」の特集が、日本の名急登100だったので、人から借りて読んでみた。
ランキング形式になっていて、なかなかおもしろい。
標高差と平均斜度を偏差値化して、順位を決めている。
ちなみにトップ3は
1、富士山 御殿場コース
2、剣岳 早月尾根
3、甲斐駒ケ岳 黒戸尾根 である。
私がよく行く奥多摩でランキングされているのは
59、鷹の巣山 稲村尾根
66、本仁田山 大休場尾根
95、雲取山 富田新道
98、三頭山 ヌカザス尾根 である。
この中の本仁田山は、平均斜度が24,2°あって、平均斜度だけで比較すると、ランキングされているすべての山の中で一番である。
本仁田山は、奥多摩の高水三山の次に登った山である。展望もなくきついだけの山だが、なんとなく思い入れが強い。
10時半くらいに奥多摩のビジターセンターに行って、「本仁田山の地図をください」といったら、「ヘッドライト持ってますか。もう遅い時間だから、止めたほうがいいですよ」と言われてムッとしたことを覚えている。
もし、その時の私を今の私が見たら、同じ事をいうだろう。ジーパンに綿のTシャツ、普通のシューズの格好だったからだ。
登ってみて、地獄を見たのは言うまでもない。山ってこんなにきついものなのかと思った。あの時、無事に帰れたのは運が良かっただけかもしれない。
だから、本仁田山には特別な思いがある。苦くていい思い出である。
お盆は、友人と八ヶ岳に行くつもりだったが、友人に用ができて行けなくなり、どうしようか迷っていたが、この特集を見て、お盆は甲斐駒ケ岳の黒戸尾根に行くことに決めた。
この難しいことに挑戦したくなる性格は、長所ととらえたらいいのだろうか、短所ととらえたらいいのだろうか。目標がきつければきついほど燃えてきて、トレーニングが楽しくなる。
お盆休みをいっぱい使えば、4泊5日の縦走ができるので、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳から農鳥岳を通って、奈良田温泉に下山しようと思っている。
もう少し、検討するつもりだが。