78歳の男性が遭難してから21日目に救助された。いくつかの偶然が重なって、生還できたようだ。
私も経験があるが、道に迷うのはほとんどが下りで、迷ったのが分かると焦ってどんどん下ってしまう。
しかし、沢の付近は急な崖が多く危険である。水の流れが長い時間をかけて山を削っているからである。そして、そこから滑落して大怪我を負うことが非常に多い。
だから、下りで迷ったら、面倒でも登り返すことである。時間と労力がかかるがそれが一番である。そうすれば、結局、正しい道にたどり着く。
この男性は本当に運がいい。冬なら死んでいただろうし、生で食べられる山菜を知っていたようだが、何が食べられるかの知恵がなければ死んでいただろうし、沢に釣り人がやってこなければ死んでいただろう。奇跡である。
もし、自分がその状況になっていたら、生き残っていただろうか。