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フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

孤狼の血 読了

2021年02月15日 07時00分00秒 | 読書・書籍

「孤狼の血」の朗読を聞き終わりました。

うーん、最初は全然面白くないなと思っていましたが、

進んでいくと、どんどんその濃密な世界観に圧倒されていきました。

文章は僕の好みではありません。

供述書のように、客観的事実を淡々と書いていくような説明的な文章でした。

会話は、気の利いた会話ではなく、ガラの悪いやくざの会話です。

暴力的な空気が、小説全体に漂っています。

しかし、好みじゃない文章なのに、グイグイ読ませるのは、なかなかの力技だと思います。

一番驚いたのは、これを女性が書いたということです。

とても女性が書いた文章には思えませんね。

よく知りませんでしたが、映画も賞を総なめだったらしいですね。

主人公の日岡という若い刑事が、なかなかいい味を出していました。

映画では松坂桃李くんがその役をやっているそうです。

続編の映画は、2021年8月20日公開です。

これは小説とは別のオリジナルの脚本だそうです。

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孤狼の血 柚月裕子

2021年02月05日 07時00分00秒 | 読書・書籍

原尞さんの「さらば長き眠り」を読了。

ただしく言うと、聴了かな。そんな言葉があれば。

後半の怒涛の展開に圧倒されてしまいました。

昨日の夜、聴きていたら、興奮して眠れなくなったので、やめました。

若くないので、さすがに徹夜はできません。

最高のプロットで、後半の展開は練に練られた感じです。

本物のプロの仕事ですね。思わずうなってしまいました。

ハッピーエンドじゃあないところが嫌でしたけど、余韻の残る素晴らしい作品でした。


今は、柚月裕子さんの「孤狼の血」を聴いています。

この作品は2018年に映画化された作品です。人気もあるようです。

柚月さんは、東北美人の女流作家なのですが、如何せん内容がえげつない。

広島弁のやくざとやくざみたいな刑事の話です。

原尞さんの作風とはかなり違っていて、ちょっと戸惑いながら、朗読を聴いています。

うーん、なんともいえない。

正直言って、原尞さんの物語の世界に戻りたいなあ。

ただ、聴きはじめなので、これから面白くなるでしょう。

もし、著者のことを知らずに聴いていたら、女性の作品だとは思わないでしょうね。

それくらい血なまぐさい暴力が描写されています。

どうなることやら。

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さらば長き眠り 原尞

2021年02月03日 07時00分00秒 | 読書・書籍

昔からハードボイルドの小説が好きでした。

なぜだろうね。

ハードボイルドというと、トレンチコートを着て煙草に火をつけるみたいなイメージがありますね。

しかし、そんなこともなくて、いろんなタイプの主人公がいます。

まあ、いろいろです。

いろんな主人公がいるけれど、その共通点をあげるとすれば、

彼らは自分の信念を曲げずに貫き通そうとする。

そして、その信念を踏みにじろうとする人間には断固として戦う。

そういうところが、ハードボイルドの主人公にはあります。

その信念の強さが、様々な困難や暴力によって試されている。


今ですね、原尞さんの「さらば長き眠り」をAmazonオーディブルの朗読で聴いています。

沢崎探偵シリーズの和製ハードボイルドです。

朗読の時間は20時間あるのですが、面白すぎてあっという間ですね。

三分の二くらい終わったかな。残り7時間くらいです。

歩きながら、風呂に入りながら、車の運転をしながら、ずーっと聴いています。

 

ただ、気になるのは煙草を吸うシーンが多すぎる点ですね。

やっぱり時代を感じてしまいます。

1995年の作品ですね。当時はあんなにタバコ吸ってたかな。

1995年頃の僕は煙草を吸っていました。かなりのヘビースモーカでした。

今はもうやめました。やめて15年くらい経つかな。

ちょっと前にレイモンドチャンドラーの「大いなる眠り」を読みましたけど、

主人公のマーロウも煙草をよく吸ってたな。

こっちは全然面白くありませんでした。おすすめしません。

でも「さらば長き眠り」は、ほんとおもろいです。

これからどうなっていくんだろうか?楽しみです。

 

 

 

 

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マル暴甘糟 今野敏

2020年11月09日 07時00分00秒 | 読書・書籍

最近は、あんまり小説を読まなくなりました。

アマゾンオーディブルの朗読が多いです。

スマホからイヤホンで聴けるからです。

自転車に乗ってるときも、家で横になっているときも、いつでも聴けます。

それで、今野敏さんの「マル暴甘糟」を聴きました。

まずは、ナレーターの桑原敬一さんのことを書きたいですね。

朗読には、大きく2つのタイプがあります。

一つは、登場人物の声を一人一人変えないで、朗読していくタイプです。

アナウンサーが朗読するとこういう感じになります。

もう一つは、キャラクターごとに声色を変えて、演じるように朗読していくタイプです。

こっちは声優さんに多いですね。桑原敬一さんは声優なので、こっちの方です。

登場人物が、10人くらいいるんですが、声を見事に使い分けています。

これぞ、プロという感じです。ほんとにすごい。一発でファンになりました。

ナレーターの良し悪しで、朗読はかなり変わりますからね。

次に内容ですが、この小説は刑事モノです。

主人公の甘糟刑事は、マル暴、つまり暴力団担当の刑事です。

しかし、この甘糟刑事は気弱で真面目です。

史上最弱な刑事というキャラクター設定が、絶妙に面白い。

今野敏さんのキャラクターは、ほんとにイキイキして楽しいですよ。

甘糟刑事は、暴力団に聞き込みをしますが、いつも脅される感じになってしまいます。

そのたびに、あんたが刑事なの忘れるよと言われてしまいます。

そのやり取りで、おもわずクスッとなります。

彼自身、不本意ながら、いつの間にか暴力団に好かれてしまう。

グダグダになりながらも、きちんと事件を解決するので、おもろいです。

暴力団の話なのに、絶えず笑っているのは、今野敏さんの小説くらいです。

むかしは、今野さんの小説は、行間がスカスカで内容が薄いなと思っていました。

しかし、今は丁度いいかな。

もし、サクッと読みたい人は、おすすめします。

もう次の「マル暴総監」の朗読版を購入しています。楽しみ。

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幻覚剤は役に立つのか マイケル・ポーランド

2020年10月27日 07時00分00秒 | 読書・書籍

今日はちょっと不謹慎な話です。

幻覚剤についてです。

この間「幻覚剤は役に立つのか」という翻訳本を読みました。

なかなか衝撃的な本です。

簡単にいうと、LSDとかマジックマッシュルームとかが、精神的な病を治すのに役立つという話です。

ただ、それだけではなく、

「健常者が幻覚剤を正しく使うと、自我を超越し、神秘状態にり、”悟りの境地”にたどり着く」

「末期がん患者に幻覚剤を投与したところ、死の恐怖から開放され、ここちよく死を受け入れるようになった」

「うつ病患者に幻覚剤を投与したところ、投与から1週間後、”全員”に症状の改善が見られた」

こんな感じです。

人間には、自分が自分であると認識する部分があるそうです。

アイデンティティを司る部分ですね。

それをデフォルトモード・ネットワークといいます。略してDMNです。

このDMNは脳のエネルギーの80%ほどを使います。

そして、このDMNが働きすぎると、自分に対する締め付けが厳しくなります。

それで、脳が疲れてネガティブな思考をするそうです。

その結果、うつになりやすくなる。

幻覚剤を使うと、このDMNの働きを弱めるそうです。

すると、ガチガチの脳みそが柔らかくなって、うつが改善するそうです。

また、年をとって頑固になってしまうのも、このDMNの働きが強くなっている結果だそうです。

だから、幻覚剤を使うと、頑固で凝り固まった性格が直っていく。

ユングは言いました。

若者ではなく中年にこそ、人生の後半を切り抜けるために、「神秘体験」が必要だと。

つまり、著者は、若者ではなく中年にこそ幻覚剤が必要だと言っています。


欧米では、医療目的で幻覚剤を使うことが検討され始めています。

アメリカのコロラド州では、マジックマッシュルームの使用が合法化されました。

僕は、麻薬には否定的です。

しかし、医師の診断の下で、使うことが理にかなっているなら、オッケーすればいいのではないかと思います。

自殺するくらいだったら、マジックマッシュルームとか使ったらいいのでは。

死ぬよりいいでしょう。

じゃあね。

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脳を鍛えるには運動しかない

2020年10月01日 07時00分00秒 | 読書・書籍

脳を鍛えるには運動しかない」という本があります。

けっこう分厚くて読み応えがあります。

しかし、なかなか面白いので、ちょっと要点だけでも紹介したいと思います。

運動の中でも、脳に効果のある運動は、有酸素運動です。

有酸素運動は、呼吸をしながら中程度の負荷をかけて行う運動です。

心拍数をそこそこ上げるのが重要ですね。

ちょっとした体操、はや歩き、ジョギング、サイクリング、エアロビクスなどです。

有酸素運動には3つの効果があります。

1、頭が良くなる

2、集中力が上がる

3、メンタルが安定する

一つ一つ解説していきましょう。

1についてです。

有酸素運動するとBDNFという物質が作られます。BDNFとは、脳神経を発達させる栄養素です。

神経が発達すると認知能力と情報処理能力がアップします。

アルツハイマーの人はこのBDNFの量が低下しているそうです。

2についてです。

集中力は脳の前頭葉が関係しています。

その前頭葉には、集中できるエネルギーの総量が、ある程度決まっています。

この「集中して物事を成し遂げる力」を意志力と言います。

前頭葉を鍛えることによって、その意志力を上げることができます。

その能力を上げる方法が、有酸素運動なのです。

3についてです。

昨日もちょっと触れましたが、感情に関わる脳の部分は、扁桃体です。

ちょっと嫌なことがあると、この扁桃体にスイッチが入り、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。

そして、その場から逃げろと脳が司令を出します。

逃げて、安全な場所に避難して、ストレスから開放され、一件落着となります。

しかし、うつになりやすい人は、このスイッチが入ったままになり、コルチゾールが過剰になるそうです。

このコルチゾールが出っぱなしだと、海馬という記憶に関する部分の脳が萎縮していくそうです。

海馬が萎縮することによって、新しい回路を作れなくなる。

それで否定的な記憶をぐるぐる巡って、そこから抜け出せなくなっていく。

これを改善するのが、1で言ったBDNFです。

有酸素運動をして、BDNFが作られると、扁桃体や海馬に栄養がいきわたり、ポジティブな思考回路を作ることが分かっています。

また、ドーパミンの分泌のよりマリファナやモルヒネと同程度の多幸感も得られます。

この脳内麻薬は、副作用もありません。

実際、抗うつ剤より、運動のほうが効果があるとされています。

もちろん、痩せてスタイルも良くなります。

僕は筋トレ専門なので、有酸素運動はしません。

走りすぎると筋肉が落ちるからです。

でも、このブログを書く前に20分くらい走ってきました。すごく気持ちが良かった。

脳内麻薬出まくりです。確かに多幸感が得られますね。

だから、有酸素運動もちょっとだけ取り入れてみようと思います。

皆さんも何かしてると思いますが、

もしやられていなければちょっとしたウォーキングでもどうでしょうか。

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試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。 尾形真理子

2020年07月15日 07時00分00秒 | 読書・書籍

アマゾンで見つけた短編集なんですが、なかなか素敵な題名だと思いませんか。

「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」

尾形さんは、博報堂のコピーライターだそうです。さすがという感じです。

言葉選びにセンスがある。

「悪い女ほど、清楚な服がよく似合う」って、松本清張の小説みたいですよね。うまい。


この小説は、プロローグとエピローグを入れて7つの短編からできています。

プロローグ

あなたといたい、とひとりで平気、をいったりきたり。

悪い女ほど、清楚な服がよく似合う。

可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと。

ドレスコードは、花嫁未満の、わき役以上で。

好きは、片思い。似合うは、両思い。

エピローグ

こんな感じの短編が収録されています。


女性の感性で、ぜんぶ女性視点で書かれています。

だから、共感はできませんが、新鮮な気持ちで読むことができました。

なるほど、そういう事を考えてるんだなって感じです。

Closetという洋服屋に、洋服を買いに来る女性たちの人生や日々の生活を、描いた作品です。

基本的に、僕は体を鍛えていれば、Tシャツとジーンズで十分だという考えです。

だから、あんまりファッションに、こだわりはありません。

しかし、女性にとって、体に身につけるものって、人生の様々な場面で、すごく重要なことなんですね。

男には、あんまりわからない感覚です。不思議な感覚。

小説の中の女性たちも、人生の岐路で、渾身の一着を選ぶ。

洋服を選ぶことが、あたかも人生における重要な選択のように、自分自身の人生と重なっていく。

いろんな形の恋愛があって、いろんな男がいて、いろんな選択がある。

ファッションのように。

まあ、僕としては単純に、女性がキレイだと嬉しいです。


この小説のショップClosetのオーナーは、カナメという女性で、自分でも洋裁をしています。

僕の友達にも、和裁をしている女性がいます。とびっきりの腕前です。

美しいものに囲まれている人は、たしかに美的感覚に優れていますね。

ああいうことができる人ってほんと尊敬します。すごいものです。


そうそう、小説ですね。もし面白そうと思ったら、読んでみてください。


試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。 尾形真理子

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もものかんづめ さくらももこ著

2020年05月16日 07時00分00秒 | 読書・書籍

エッセイの中で、傑作中の傑作といえば、なんといっても「もものかんづめ」だと思う。

ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんのエッセイです。

さくらさんが、亡くなられてから二年くらい経つかな。早いものです。

とにかく笑えます。

乙女な少女が、いろんな恥ずかしい目にあって、ドタバタする話が多いです。

個人的には、一番最初の「奇跡の水虫治療」が一番好きかな。

ちょっと冒頭だけ引用してみます。

 

 水虫といえばたいがいオッサンの持病であり、それにかかると脂足に甚だしい異臭を放ち、その靴及び靴下は、家族の間では汚物とみなされるという恐ろしい病気である。

そんな大変な病気に、私は16の夏、冒されてしまった。

 途中、省略

 私が水虫になったというウワサは、約一分で家族全員に知れわたった。臭い足のヒロシと異名をとる父は「オウ、水虫女、大変だなぁ」とニタニタしながらからかってきた。彼は自分の脂足よりも、もっと強力なキラワレ者が登場した事がうれしくて仕方がないのだ。
 姉は急に冷酷極まりないナチの司令塔のような顔になり、トイレのスリッパは使うなとか、部屋を裸足で歩くなとか、数々のオキテを数十秒のうちにつくりあげ公布した。


このあと、水虫がお姉さんにうつってしまって、「呪われた水虫姉妹」になってしまう。

家族のドタバタに思わず、ゲラゲラ笑ってしまう。

他にも、おもろいエッセイがたくさんあります。

さくらももこさんは、自分の中にある滑稽さを見つけ出し、それを笑いにかえてしまいます。

なかなかできることではない。みんな自分のことは、格好つけたいから。

僕も調子がいいとできますが、弱っているときにはできません。

彼女は、本当に強い人だったんだなと思います。

その強さで、日本中を笑わせてくれた。ありがとうと言いたいです。

「もものかんづめ」は、腹をかかえて笑いたいときには、ほんとおすすめです。

 

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頭に来てもアホと戦うな! 田村耕太郎著

2020年05月09日 07時00分00秒 | 読書・書籍

「頭に来てもアホと戦うな!」を読了。

2hの創始者のひろゆきさんが勧めていたので、読んでみた。

アホとは、人の足を引っ張ったり、からんでくる当たり屋のことだ。

アホの特徴は、暇であること、あなたに強い関心があること、あなたにかまってほしいこと、などがあげられる。

本の内容を簡単に言うと「アホに勝つ方法ではなく、いかに戦わずに逃げるか」だ。

僕も、基本的に戦わないタイプだが、やる時はやる。

でも、ケンカすると、自分自身も傷を負うことになる(物理的な傷ではなく、心の傷ですね)。

だから、いろいろと参考になった。

いろいろとアホと戦わない技術が書かれているが、多くて紹介できない。

だから,骨子だけ述べてみようと思う。

まず、人生の目的をはっきりさせること。

人生じゃなくても、今自分がやっていることの目的を頭に叩き込む。

その目的に向かって行動する。

当然、目的を達成する過程で、問題が起こったり、邪魔が入る。アホからの邪魔であることが多い。

でも、アホとケンカしまうと、目的達成が遅れるし、そもそも達成自体ができなくなるかもしれない。

だから、目的達成のために、アホと戦うのを極力避けるのだ。

自分の本当にやりたいことに集中すること。

アホとのケンカに勝つことが人生の目的ではない。

悔いのない人生を送るために、大きな戦いに勝って目的を達成するために、主体的に生きていこう。

アホに振り回されるな。

こんな感じの内容かな。

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人の顔をじっと見る癖

2020年04月30日 07時00分00秒 | 読書・書籍

川端康成の「日向」って、なかなか素敵な短編小説です。

 ちょっと、出だしだけ紹介しましょう。

二十四の秋、私はある娘と海辺の宿で会った。恋の初めであった。

娘が突然、首を真っ直ぐにしたまま袂を持ち上げて、顔を隠した。

また自分が悪い癖を出していたんだなと、私はそれを見て気がついた。


22歳のときに川端康成は、伊藤初代という15歳の女性と婚約します。

ただ、一ヶ月後、伊藤さんから婚約破棄されます。

理由は謎とされていますが、伊藤初代で検索すると出てきます。

「日向」という小説は、この婚約者との出来事を書いたものだと言われています。


川端康成は、女の人をじっと見る癖がありました。

美人編集者さんの顔を、数時間黙って見続け、相手を気味悪くさせ、泣かしたことがあるそうです。

この小説の出だしも、女性をじーっと見つめて、女性が恥ずかしがっています。

この後、自分はどうして人の顔をじーっと見る癖があるんだろうか?と自己嫌悪に陥ります。

そして、その原因を思い出そうとする。

幼い時に両親が死んで、親戚に厄介になっていた頃、人の顔色を読んでいたからか?と自問します。

しかし、原因は、好きだった盲目の祖父を観察していたからだ、と気づきます。

自分のこの変な癖が、卑しい心の名残ではないと気づき、とたんに嬉しくなってくる。

そして、愛する女性が、顔を赤らめて、言います。

「私の顔なんか、今に毎日毎晩で珍しくなくなるんですから」と。

最後に、幸せな気分に包まれ、めでたしめでたしと終わります。

 

僕も、川端康成ほどではないにしても、人の顔をじーっと見る癖があります。

僕の場合、相手の心を深く知りたいからです。

何を考えてるのかな?疲れてるかな?今日は元気があるな?、とかね。

たしかに、恥ずかしがられることがありますね。じっと見てると。

ただ、それは、相手を気にかけているからです。変態だからではありません。


川端康成は、女好きで有名でした。

晩年、加賀まりこが好きすぎて、デートに誘ったり、彼女のために映画の原作を書いたりしたそうです。

加賀さんを熱っぽく口説いていたが、彼女は軽く袖にしていたそうです。

彼はちょっと変態なのかもしれませんねwwww。

ノーベル賞作家に好き勝手言ったら、怒られるかな。

だったらごめんなさい。

 

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