
一昔、二昔前のNIEに関わる家庭学習では、記事の切り抜き、スクラップが定番でした。家庭での新聞購読率が減ると今は取り組むべきではありません。その一方、NIEのノウハウを生かした家庭学習は、今だからこそ取り組んで欲しいものです。次回から、いくつか紹介します。
デジタル化が進み、「ネットを使えばいつでも記事が読める」と思っていませんか。確かにキーワード検索するとさまざまな記事を目にすることができますが、制約があるのも事実です。記事によっては有料なもの、紙面化されたものの一部だけ公開しているもの、公開日数が制限されているもの・・・。「今忙しいから後からもう一度探せばいいや」と思っているといつの間にか読めなくなっていることも多々あります。気になる記事はまず読む習慣を身に付けましょう。
「新聞とは何か」を教えるのに、小中高の全ての校種で活用できる教材が号外です。駅などで皮膚している紙媒体のものは入手が難しくても、各社のHPに公開されているものもあります。写真や見出し、5W1H、初めに結論等、新聞特有の表記を学ぶことができます。
物事の善悪を判断する知恵、他人の迷惑や痛みを思う情、それに強い意志。この三つをバランスよく配合することで社会を生きるための「常識」が生まれる。
渋沢栄一(実業家)
中日新聞 2024年10月7日付(朝刊)