旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

白美人と鴨せいろと清開と 東武・鬼怒川線を完乗!

2016-07-02 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 特急スペーシアに乗って下今市までやってきた。今回は息子とふたり、東武・鬼怒川線を往く男旅だ。
下今市駅は日光線から分岐する鬼怒川線の起点、浅草からは会津田島まで直通する区間快速が運転されている。
この列車は特急券不要でかなりお得感がある。旧国鉄急行型のような2つ扉のクロスシートは旅情満載なのだ

 

渡邊佐平商店は、天保13年(1842年)の創業。日光山麓の清冽な名水を汲み、吹き下ろす寒気の中で酒を醸す。
土産に純米吟醸 "日光誉"、車中酒に特別純米 "清開" 生を求めると、特急の車中で手にしたフリーペーパーの
クーポンで「ぐい呑」をいただきご機嫌なのだ。

 日光街道と例幣使街道の追分に並木そば本店がある。正午前に飛び込んだので待ち時間なく席に座れた。
ここでもクーポンで「味噌おでん」のプレゼントがある。車中のフリーペーパー「るるぶ」は侮り難い。

明治創業の老舗のお奨めは十割そばと鴨せいろ。っで、ふたり揃って "白美人の鴨せいろ" を注文する。
仏産のマグレ・ド・カナール鴨、那須の白美人ねぎ、それに日光産舞茸を添えた特製鴨せいろだそうだ。
白美人を絡めたそばを鴨汁にさっと浸してズズッと啜る。これは美味い。途中で柚子胡椒を加えてさらに美味。

区間快速の6両編成は後ろ2両の日光行きを切り離し、ゴトゴトとガータを鳴らして大谷川鉄橋を渡る。
クロスシートにはもちろん窓枠から張り出したテーブルが付いている。早速 "清開" の300mlを開けよう。
「ぐい呑」に程良く冷えた純米酒を注いで、左手車窓に鬼怒川渓谷美を眺めながらの車中酒を愉しむのだ。

下今市から新藤原までは30分、鬼怒川温泉で多くの乗客を降ろし、閑散とした4両編成が新藤原に到着する。
手際よく切り離された前寄りの2両が会津路に向かうのを見送ると鬼怒川線の短い旅は終わる。
今日はここからバスに90分揺られて、奥鬼怒川温泉の秘湯「加仁湯」をめざすのだ。

東武鉄道・鬼怒川線 下今市~新藤原 16.2km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
赤いハイヒール / 太田裕美 1976



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。