旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

首里城の "朱" 琉球泡盛の古 "酒" ゆいレールを完乗!

2018-01-27 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 2番線に愛らしい「ゆいレール」の2両編成が入線してきた。
「朱」のラインが青空や公園の緑に映える。首里城の伝統的な本朱塗りが基調だそうだ。

起点の那覇空港駅は日本最西端、次の赤嶺駅は日本最南端の駅だそうだ。

4つ目の壷川駅で途中下車。駅から15分、住宅街に紛れ込むと「楚辺そば」が在る。
薄っすら汗をかいた頃、赤瓦がお洒落な琉球古民家のお店に辿りつく。
地元の評価が高いこの店、「沖縄インターネット放送局」ってサイトで出会った。
あっさり味のスープで柔らかく煮込んだ "ソーキそば" が美味しい。

8つ目の牧志駅は国際通りの北側の入口、買い物客や観光客で終日賑わっている。
日が暮れたら、きっと、酒場を探しに戻ってこよう。

 

「ゆいレール」の終着駅は首里駅。首里城公園をはじめ史跡を巡る出発点となる。

 

首里駅から南西に10分、再び住宅街に分け入ると「瑞泉酒造」が在る。
1887年創業の名門蔵元は、由緒正しき琉球泡盛の古酒をメインに酒を醸している。
その名は首里城瑞泉門のほとりに湧く「瑞泉」をして名付けたという。

当蔵の交差点から首里城へと続く坂道を上っていくと、その「瑞泉門」が見えてきた。
双璧の門の上に朱に塗られた櫓が美しい。櫓の中央の「瑞泉」という扁額が立派だ。

振り返ると那覇の街並みと東シナ海が見渡せる。ずいぶんと上ったんだね。
首里城のシンボルでもある「守礼門」、扁額には「守礼之邦(しゅれいのくに)」とある。
中国風の牌楼(ぱいろう)という形式で建てられた、なんともエレガントで美しい門だ。 

「正殿」は中国と日本の建築様式を基に琉球独特の意匠で建築された。
いたるところ龍の彫刻が施され、さながらたくさんの龍が首里城には棲んでいる。 
絢爛豪華な玉座「御差床(うさすか)」にも、左右の柱に龍が天に昇らんとしている。
さて、首里城の "朱" を堪能したら、街に戻って、瑞泉の古 "酒" でも愉しもうか。

那覇都市モノレール線 那覇空港~首里 12.9km 完乗 

海の声 / 桐谷健太
 



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