goo blog サービス終了のお知らせ 

旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

等々力渓谷と九品仏とジムハイボールと 東急大井町線を完乗!

2025-01-18 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

轟音を立てて大井町行きの9000系5両編成が多摩川橋梁を渡ってくる。
大井町線は二子玉川〜大井町を結ぶ路線だけれど、田園都市線の複々線化で溝の口まで足を延ばした格好だ。
車両フロントのラインは、路線カラーのオレンジからイエローにグラデーションしている。

人気の街二子玉は、駅の東側にもショッピングセンターが開業して発展著しい。
沿線住民は渋谷まで出なくても、ショッピング、食事、レジャーも高いクオリティで楽しめそうだ。
それでは早速3番ホームに上って、この週末は大井町線に乗って呑む。

まずは二つ目の等々力駅で途中下車、ホームに上がるのに踏切を渡るという、昔ながらの私鉄の駅。

谷沢川が武蔵野台地を深く削って多摩川に流れ落ちる。
その等々力渓谷を観ようと途中下車したけれど、現在は立ち入り禁止なんだね。
仕方なしに「超」が付く高級住宅街を抜けて等々力不動尊へ回り込む。

お不動様に手を合わせたら渓谷の茶屋で一服。わしゃ “抹茶あんみつ” を所望ぢぁ。
前々から甘味にもチャレンジしようと思っていたから、今日はちょっとウォーミングアップ。

6分間隔で各駅停車が行き交う中、ときおり急行が割ってはいる。6000系はスタイリッシュな流線型だ。

さらに二つ進めて九品仏駅、その名前が気になって途中下車。駅舎は踏切にはさまれている。
アルファロメオかな?クラッシックなスポーツカーと赤いコラボレーション。

駅から北へ石畳の参道が延びている。どうやら九品仏浄真寺が駅名の由来だ。
九躰(九品)の阿弥陀佛をご安置しているから「九品仏」なのだそうだ。

龍護殿(本堂)には御本尊の釈迦牟尼仏がこれでもかと云うくらい輝いている。
ちょうどお宮参り?の赤ちゃんと若いご夫婦がご祈願を受けていた。どうかお健やかに。

その一つ先が自由が丘、言わずと知れた「住みたい街」の上位に常連する洗練された街並みだ。
もちろん呑み人とは縁遠い。ん10年前に日吉に通う高校の同級生を訪ねて以来だと思う。

自由が丘を出た9000系5両編成、案外激しくアップダウンを繰り返す。
改めて東京が武蔵野台地の上にあって、幾つもの川が削った谷底が入り組んでいることを実感する。

池上線と交差する旗の台は、7つの商店街を有する下町風情の街。ランドマークの大学病院が聳える。
暮らすには便利そうだし、雰囲気のある酒場もありそうだ。ゆっくり歩いてみたい街だね。

折角なのでアンカーには急行を指名する。終点まではわずかに5分の乗車だ。
熊本藩細川家の下屋敷だった戸越公園を掠め、東海道新幹線を潜るとほどなく大井町に到着、終点だ。

東小路だの平和小路だの横丁には酒場が軒を連ね、夜の帳が下りれば大井町はワンダーランドだ。
でも今宵は横丁に背を向けてイトーヨーカ堂裏の老舗を訪ねる。
まだ16:00過ぎだけど人気店には席待ちの人、でもそこはお一人様だから、カウンターの一席に尻をねじ込む。

ご多分に漏れず、まずは “生ビール”、お通しは申し訳程度の大根とこんにゃくを煮たやつ。
ここのマスターは威勢がいい。何くれと声をかけてくれる。勧められるままに “寒ぶり刺し” を択ぶ。
ちょっと水っぽい、解凍したてか。最近のボクは筆が意地悪だ。でも甘みがあって美味しいね。

二杯目は “ハイサワーハイッピー”、ほんのりビターで爽やかで、たぶん初めて呑む。
でっアテは “生いわし梅天ぷら” これ絶品です。まさに人気店の面目躍如だね。美味しい。
ほんとは日本酒にしたいところだけれど、地酒のラインナップはない。

そして “ジムハイボール”、オリジナルグラスでのサーブされるとなんだか良い気分になる。
この手の酒場のアテには、スコッチよりバーボンが絶対に合うと思う。
もうひと皿は “宇都宮餃子” どこが? でも焼きたてのカリカリが美味しい。ごちそう様です。

さてと、次回は再び蒲田か、あるいは目黒か五反田か。東急線の飲み鉄の旅はまだ続きます。

東急大井町線 二子玉川〜大井町 10.4km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
熱視線 / 安全地帯 1985



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。