思考の踏み込み

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黄色15

2014-07-28 00:20:22 | 
ー 空間 (真空を含む) に、電界が生じると磁界が発生する。

磁界の変化は電界を変質させるが、それを行っているのが "電磁波" である。

電磁波の速度は秒速30万km。
光もこの電磁波の一種なのであり、色はその一作用にすぎない。

さらに地球の大気には電磁波を吸収する性質があるから、ほとんどの電磁波は地上までは届かない。

電波とごく一部の赤外線の他は可視光 ー つまり我々が "光" と呼ぶ範囲の電磁波しか大気を通過できないのである。
その波長の範囲を "光の窓" と呼ぶ。

(電波の波長が無限に長い範囲を持つ事から比べてみれば、可視光の幅の狭さ、そして大気を透過してくるという奇跡!それが鮮明になってくる。)



" ー 光あれ。 "

とは旧約聖書創世記の有名な一節だが、その "光" が地上の我々の目に届くという事実がいかに奇跡的な確率かを思えば、まさにそれは "神" によって開けられた "窓" だとしか思えない気がする。

その、窓から差し込む七筋の波長は人間の視界では一つの "色" にまとめられる。
すなわち "白" である。



白が民族国家を問わず、神の色であることは言うまでもない。

その中の一つ一つの "色" は従って質としては "神" の内容そのものであり、ここで展開してきた様に、例えば "黄色" や "青" や "赤" などが、それぞれに固有の "力" を有し、我々に様々な作用をもたらす事も当然の事といえるかもしれない。




ー この辺りで今回はやめておこうと思う。
相当に寄り道し、脱線し、まとまらない内容であったが、黄色を中心に七つの内の五色に立ち寄れたから個人的にはまずまず、良しとしたい。

いずれにせよ普段、人に混じってこの世界で暮らすなら、明るく、楽しく、"黄色" の様な空気感をまとって行きたいものである。
(もちろん自己の内側は別であるが…)

黄色14

2014-07-28 00:19:05 | 
例えばシリウスやヴェガなどの星は青白く夜空に光る代表的なものだが、その実際の色はまったく異なる。

だいたい星の色は表面温度で決まる。
シリウスなどは太陽よりもはるかに高温の天体で表面温度は9500℃にも達し
色で言えば本来紫に近い。

(まるで紫の花が咲いているかの様なオリオン大星雲。)


"紫" ー それは赤の情熱と青の冷静の両面を併せ持つ最も複雑で深淵な色である。現代有彩色の中で唯一、まだ開発の余地のある色だとも言われる。

紫外線は物質を変質させる作用を持つが、紫が我々の心理に与える複雑な変化もまたそれに似た要素を感じる。
実際、紫の短い波長はDNAの損傷を修復する作用を持つとさえ言われる。

"紫" が高貴な色とされてきた秘密はこの辺りにあるのかもしれない。

ともかくこの辺りまで来るともはや黄色の要素は完全に姿を消すが、かといって対立もしない。

黄色の無邪気で明るくて騒々しい性質を、"紫" は落ち着き払って大人な態度で静かに見つめる ー 。



さて、そのオリオン座の中のベテルギウス。これなどは赤、それも赤外線に近い赤い星 (赤色超巨星) であるし、ぎょしゃ座のカペラなどは太陽と同じ様に緑の天体だと考えられる。

星空の色彩一つとっても、世界は我々の概念を覆し、いかに我々が見ているモノが極めて狭い範囲で、なおかつ事実と乖離したモノであるかを教えてくれる。

シリウスよりも高温で1000℃を超えてくれば紫外線星となって我々の可視光域を超えた色彩で輝くことになるし、さらに100万℃という超高温となるとX線を放出するX線星、つまりブラックホールとなる。

それは色などは存在出来ない世界である。



全ての光を反射する完璧な黒体、完全無欠の "黒" などは存在しないが、ブラックホールにあえて色を見出すならばそれに近いかもしれない。

だがブラックホールは反射ではなく、光さえも吸収してしまうのであるからやはりそれは黒という "色" にはなりえない ー 。