思考の踏み込み

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過去帳其の二 1

2014-07-02 00:14:44 | 日記
もう一つ過去帳から。





人間は結局のところ誰もが孤独なものだが、皆なんとなく周囲となぐさめあってそれなりに楽しく暮らすものである。

だが長い人生の中で強烈に孤独感に襲われたり、孤独な状況においやられたりすることは誰しもが経験することではないだろうか。
傍目には明るくて快活な人間でもそうした瞬間は必ずある。
いや、そういう者の方が本当の孤独を知っていたりするものだ。

私自身、友人が多い方ではないが少なくもないと思う。
だが、基本的に一人で居る事が好きだし人と馴れ合う事が得意でないから、そうした状況に身を置く事が多い方かもしれない。

それは普段は何ともないのだが、時に心が弱っている時や、人生につまづいた時などに強い孤独感となって襲ってくる。

近年はだいぶそういう事もなくなってきたが、この過去帳を記した数年前はやはりそういう感覚に包まれて身悶えしていた。
その時の記録である。


人間の感情というモノは不思議なモノで、心の奥にしまって外に出さないとドンドン膨れ上がり増殖し、変質していく。

ところがその実態は幽霊みたいなモノで、取り出して日の光に当てると何でもなかったかの様に消えてしまうモノがほとんどである。

その取り出すテクニックは幾つかあり、出来れば他人に取り出して貰うことが一番効率が良いのだが、そうもいかないケースが多いからこそ、人は孤独でいるし、感情という幽霊もその暗闇の中で大きく育って行く。



そういう時、私はこうして文字に書くことで日の光に当てる。

それは一人で行う作業であり、方向性は一方向でしかなく、他者が介在し二点のバランスが出たケースより処理の力としては弱いのだが、何もしないで心の闇を拡大させるままにするよりは多少マシである。

ここでの記録はあくまでその作業であり、本来他人の目に触れさせる様なモノではないのだが、心と身体の動きに目を向けた記録として、前回の失恋時のモノと合わせて読むとそれなりに面白いので投稿してみることにした。

以下、再び過去帳より ー 。