思考の踏み込み

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過去帳其の二 4

2014-07-06 01:19:29 | 日記
ー ところがその虚像は他者との密接な関係性の中に入ると、比較の対象が生まれる事によって儚くも崩れ去る。



不思議な事に意識下では認識すらしていない自己の暗部を、無意識領域では実は良く知っていて、それが浮き彫りになることを意識の外で拒否しようとしている。

つまり独りでいる事、他者と深い付き合いをしない事はそうした側面からの逃避である。

ー 自分は孤独だと嘆き、狭くて薄暗い処へわざわざこもり、自己をなぐさめる。
それはあたかも自分で自分の皮膚を撫でて悦に浸る様な行為に似ている。

これは厳しすぎる観方だろうか?

だが、協調性の低さとは実は同調率の低さであり、それは身体面からみればやはり弱さなのである。

わかりやすい話をすれば、握手がある。

握手をする時、必ず両者の肘の角度は同じになる。これは同調している証である。





ところが一方がその握手を嫌々やっていればその角度は一致しない。
同調していないからである。

他者との同調が出来ない理由は様々だが、特別に感情的に敵対しているわけではない様な相手との同調が果たしにくい理由は、ほとんどが自己の身体の偏りや強張りであろう。

これは心の偏りや、頑ななあり様とも言い換えられる。
それは状態としてはやはり "弱い" のである。

身心の緩んでいる者であれば、もっと他者を受け入れやすいものであるし、他者もまた近付き易い ー 。