思考の踏み込み

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前田智徳

2014-07-29 00:31:18 | 
"前田" といえば私にとって、前田敦子でも前田吟でもなく、前田日明でもないし、前田太尊でもない。
むろん前田慶次郎でも利家でもない。

私にとって前田といえば、広島東洋カープの前田智徳以外にはない。




以前榎本喜八についてふれた時、いずれ前田智徳について書きたいと予告していたので、ここらで書いてみようと思う。

近年のカープファンにとっても前田といえば "マエケン" 前田健太の印象の方が強いかもしれない。

前田健太は素晴らしい一流の投手である。
人間としても野球選手としても明るくて努力家で立派な人物といえよう。




だが、人間として、少なくとも "男" としての魅力で前田智徳には及ぶべくもない。
私にとっては生涯前田といえば、前田智徳であることは変わらないだろう。

"前田智徳" ー この孤高の天才は去年惜しまれながら引退した。

しかし、不思議と悲しくはなかった。

それよりも前田の為にホッとした、というのが正直なところである。
これは前田を愛する者たちであれば共通した感覚ではないだろうか。

あまりにも永く厳しい怪我との闘いの日々、何度も倒れては立ち上がり孤高の道を歩み続けた二十有余年…。
前田はもう十分にやった、ゆっくり休んで欲しい…。

前田引退の報を聞き、感じた想いは以上の様なモノであって悲しくはなかった。しかし、もう前田は観られないのか、と思うと広島カープ自体よりもプロ野球自体に対する興味まで薄れていった寂しさを感じたことは覚えている。



"長嶋" 引退の頃は私は知らないが、長嶋ファン達が感じた寂しさは何となく想像できた。

その長嶋茂雄をもってしても、"天才" と呼ばしめた男 ー サムライ前田智徳という男について書いてみようと思う。