白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

-茹でると増える落花生のイソフラボン!-

2014年04月08日 | 日記

今年も間もなく落花生の種を蒔く時期を迎えます。ご存知の様に千葉県は落花生の日本一の産地であり、九十九里海岸に面する外房一体は、気候的にも土壌的にも落花生の栽培に向いて居て、此処拙宅の菜園でも毎年落花生を育てて居ます。

唯、最大の悩みは収穫期になると、一足早く夜間にやって来ては、落花生の堀取りを始める害獣のハクビシンの襲来です。其の夜間に荒らした後の昼間には、今度はカラスがそれを見つけては掘り出しては持ち去るのです。

 

―都市環境にも適応しているハクビシンー

カラスには、未だ葉が茂っている落花生の根本を掘って豆を探し出す知恵は無いようですが、ハクビシンが掘り出した後の土が露出して、食べ滓の豆殻が表面に散らばり始めると、それを見て学習し、待っていましたとばかりに始まるのがカラスの堀出しです。何しろ、ハクビシンとカラスの昼夜の攻撃ですから、たまったものではありません。落花生は忽ち堀り尽くされます。

一昨年は二週間程、其の時期に現地に行かず置いた所、ハクビシンとカラスの攻撃で殆ど食べられて仕舞い、慌てて掘って見たのですが、全くと言って良い程、落花生は残って居ませんでした。

 

カラスも亦環境へ適応能力に優れるー

昨年は、毎年美味しい梨を送って頂いている山武市の梨農園から、試しにと頂いた落花生の種 「おおまさり」を育てたのですが、前年に懲りて早めに防鳥ネットのベタ掛けをして見ました。

それでも矢張り、ところどころのネットの下からハクビシンに入り込まれて仕舞い、それなら一層の事と、時期が一寸早かったのですが、全てを堀起こし、鞘付きで10kg程の落花生を収穫しました。

 しかし、乾燥した後鞘を割って見ると、1/3程が萎びた未熟果であり、早過ぎる収穫とは言え、この品種 「おおまさり」 鞘ごと茹でて食べる事を奨励して居る落花生であり、普通の落花生の実に較べ、2培程も大きいのですが、水分が多くて柔らかく、殻を乾燥して利用する実取り落花生の食べ方には不向きではないかと疑って仕舞いました。

 

―千葉県の落花生の新品種―八街商工会議所より

この大粒なジャンボ落花生 「おおまさり」は、千葉県農林総合研究センターが14年も掛けて大粒で美味しくて収量の多い落花生を求めて開発した品種と言います。

輸入品の廉い落花生と市場での差別化を図るには、地場で掘って直ぐに茹でたり、又それを冷凍保存したりできる事で、輸入の乾燥落花生に無い特色を持たそうと育種者が、そこに注目して選別固定したと思ったのです。 

 

―千葉県八街の落花生ボッチー

趣味の野菜栽培では、作物の品種をしっかり決めて育てる事であり、其の持つ特徴通りの結果を出す事が何と言っても大切ですが、その上に他品種と比較しての違いを知る事が出来れば申し分ない事であり、其の品種の弱点ではないかと言う事です。

ところがジャンボ落花生 「おおまさり」 良く成熟して充分乾燥した大粒の実を炒って食べて見ると、大粒だけあって大変食べ応えがあり美味しいのです。唯、従来の小粒の落花生「千葉半立」等と比べると、一寸何か旨味が足りないような一味落ちる気も致しします。

最も一般には、落花生を生で買って自分で炒って食べる程、落花生に凝った方はそう多くは無いと思われますし、ご自分で落花生を作って居られる方以外、こんな事を申しても分かっては貰えない意味の無い事かも知れません。

 

―「おおまさり」「ナカテユタカ」「郷の香」―

扨て、其の落花生の持つ栄養成分の話になりますが、日本人の食生活の中で、伝統的に大きな位置を占めて来た大豆等、豆類は栄養的に大変優れた食材であり、それらの持つ大切な栄養素は言う迄もありません。

其の意味では、落花生も亦、極めて栄養的に優れた豆であり、日本で落花生を知らない方は先ずいませんが、その落花生を少量でも、日常的に食べていますと言う方もそう多くは居ないのでは無いでしょうか。

 

此処で話は一寸飛躍しますが 平成14年8月に「健康増進法」と言う法律が、以前の「栄養改善法」に替えて制定されました。

その第一条には 「我が国における急速な高齢化の進展及び疾病構造の変化に伴い、国民の健康の増進の重要性が著しく増大して居り‥‥」とあり、又、其の第二条には 「国民は、健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め、生涯にわたって、自らの健康状態を自覚するとともに、健康の増進に努めなければならない‥‥」とあります。

この法律、国民の健康維持、現代病の予防を目的に制定されたと言われ、自らの栄養の改善を国民の責務として居り、誰もが食に対する認識を新たにし、その栄養に就いて考える事が求められていると言う事です。

 

―生活習慣病とは?-日本成人病予防協会より

話を元にもどしますが、大豆食に較べ、日本の落花生の消費が比較して少ないのは食文化の違いであり、国や地域に依って典型的に異なるのが亦食文化でもあります。

落花生は特色があって栄養成分も大豆以上に多いいと言っても、其の食べ方が違えば消費が伸びないのは当然です。 

しかし、今や食も国際化の時代であり、世界では日本食が急速に広まって居ますし、其の原動力は何かと言えば、食の持つ健康増進に対する意識の変化であり、その結果の食の見直しがその背景にあると申せます。

それで、日本の落花生の栄養に関する一般情報、海外でのそれと一寸比較して見るのも一考と思い、ネット上で情報を追って見ました。

 

食品の栄養価の表示と成れば、洋の東西で変らない各栄養性分の単位重量当たりの含有量でありますが、日本との違いを強いて申せば、今日誰もが関心を持つ、五大栄養素の次に揚げられる健康に寄与する特色を持つ成分、ポリフェノール、フラボノイド類に就いてであり、その持つ抗酸化作用、癌、心臓病、脳溢血等、生活習慣病、かっては成人病と言われた疾患の予防に資する情報量です。

 

―ナッツ類は栄養の宝庫です!―

落花生の特色を申せば、脂質、タンパク質の多い優れた高カロリー食品であり、健康に欠かせない豊富な必須栄養素のミネラル、ビタミン類、抗酸化物質を含む事であり、悪いLDLコレストロールを下げ、良いHDLコレストロールの増加を助ける働きを持つ一価の不飽和脂肪酸のオレイン酸、リノール酸を含み、癌、心臓病、脳神経認知疾患、アルツハイマー病を防止すると言う抗酸化作用を持つポリフェノール、リスベラトロール、胃の中の発癌物質の発生を抑えて、胃癌の発症リスクを減少させると言う、ポリフェノール、P‐コマル酸を含む事などです。

 其の辺は、特に変わらない一般情報ですが、日本では見当たらなかった情報に、最近の研究で 「茹でる事でピーナッツの抗酸化物質の濃度が向上」する事が示唆され、茹でたピーナッツには、2倍から4倍に増える抗酸化作用物質、イソフラボンのバイオカニンーA、ゲニステインが各々見つかって居ると言う話です。

 

―食品の健康情報サイト Power your diet-

イソフラボンと言えば、大豆に含まれるポリフェノールと決まっていますが、豆類には共通して含まれており、ピーナッツを茹でる事で、それが2-4倍に増えるという事は、掘りたての落花生 「おおまさり」を茹でて食べる事の評価も違って来ます。日本での一般の落花生の栄養情報では、一寸お目に掛かれない話です。

日本の大豆食の典型である味噌、醤油、豆腐や納豆、黄粉等、其の摂取量減とは裏腹に増えているのが日本人の欧米型の疾病かも知れません。、その防止にと、茹でた落花生や落花生料理が見直されるかも知れません。

 何しろ、ピーナッツには、重要なビタミンB複合体、リボフラビン、ナイアシン、チアミン、パントテン酸、ビタミンB-6、葉酸等が含まれ、100gのピーナッツで1日に必要な量の脳の健康や脳血管の血流に寄与するナイアシンの85%が摂取できる上に、銅、マンガン、カリウム、カルシュウム、鉄、マグネシュウム、亜鉛、セレン等、多様なミネラルの豊富な供給源です。

 手の平に乗る程の僅か量のピーナッツで、推奨される1日に必要とされる抗酸化作用物質のポリフェノール、ミネラルやビタミン類、タンパク質が充分取れると書かれて居ます。

 

-シンプルな炒り落花生が良い!―

年寄の昔話で恐縮ですが、過っては節分の豆まきの時期だけでは無く、炒り大豆は普段でも時々食べて居たと記憶していますが、其れよりも高価で美味しいかったのが炒り落花生です。

今では甘味など、糖質の多い間食は控える様な時代となり、自家製の安全安心の無添加の煎り落花生、適量なら老人にも理想のスナックです。

今年は、ハクビシンの扶養家族を増やす事にも成りますが、外房の菜園の落花生の作付け、もう一寸増やそうかと思って居ます。

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