きょう関東地方では春一番が吹いたとか。いよいよ春近し、とともに花粉症の季節ともなるわけです。
今お風呂から上がり、暖かくして、NHKfmのマーラー特集を聞いています。きのうきょうと薬を飲み、暖かくしていたためか汗もかき、あの何とも形容のしようがないけだるさ、全身の倦怠感、居ても立ってもいられない辛さから開放されました。ホッとしています。職場の皆様方には本当に迷惑をおかけしてすみませんでした。
二日間アルコールなし(全く飲む気にならなかった)、テレビもニュースだけという生活も、負け惜しみではないですが、たまにはいいものです。
でも、なくてはならないのはラジオです。とくにNHKfm放送にはお世話になりました。クラシック音楽の放送が多いのが何といってもいいですし、落ち着いてゆっくり聞けます。民放のfm放送は、元気なときでなければ聴けない、体力がいる。
今聴いているマーラーですが、交響曲第10番です。でも本人が作曲したのは第1楽章と他の章の少しだけとか、だから他の人が加筆して仕上げたということです。何かで見た記憶があるのですが、交響曲の第10番は今だかって誰も完成しえなかった、そういう魔物みたいなものが潜んでいるとか(うろ覚えもいいところですみません)。
でも一番聴いていて懐かしさを覚える曲は、同じNHKの”ひるのいこい”のテーマ音楽です。あの何とものどかな牧歌的なゆったりとした旋律を聴くたびに小さかった頃のことを思い出さざるを得ません。ン十年も前からのことです。
前にも少し触れたことがあるような気がするのですが、それはそれとして(無責任ですが)、貧しいながらも青の音楽を聴きながら母親と食べていた昼食の場面を思い出してしまいます。聴きながら食べたのではなく、いわばBGMとして流れていたということなのですが、なぜか母との二人だけの食事の場面を思い出してしまうのです、そして感傷に浸ってしまうのです。
貧乏だったし、食事の内容も豪華とは程遠いもので、父も母も常に働いていましたし、兄弟(姉妹というべきなのですが)も多かったので、母とだけで昼食を食べていたはずはないとは思うのですが、母と静かに食べていたお昼の場面が必ず思い出されます。甘く、切なく、時にやるせなく、時に甘美に思い出されます。一生ものの音楽は何かと聞かれたら、このテーマソングしかないでしょう。心が落ち着き、とっても癒されます。(因みに、母は死んではいません、寝たきりで移動は車椅子、自分では食べられません、しゃべることもできません、でも耳は聞こえますし、目も見えます。)
しんみりしてしまいました。 寝ます。