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獣医師求人募集

2015年05月01日 | スタッフ募集

***獣医師求人募集***

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◆雇用形態:新卒・インターン  ◆学歴:大学院・大学卒  

◆経験:獣医師免許取得見込・普通自動車運転免許


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抜歯処置を行ったチョコちゃん

2015年05月01日 | 診療科目

今回は犬の歯科についてお話ししたいと思います。

先日、目の下のところが腫れているとのことで来院されたM・ダックスフンドのチョコちゃんです。

外見、触診から歯根膿瘍や歯肉炎などの歯科疾患を疑いました。

そこで、口の中を見てみると、軽度の歯肉の赤みは認められたものの、歯石等もなく口腔内は大きな問題はなさそうでした。通常、歯根が腫れる場合は、歯石などで歯が汚れているはずです。

 

その後の処置時に撮影した写真です。歯石等もなく、問題なさそうに見えます。

しかし、軽度ながら歯肉炎があるので、数日内科治療を行いましたが、目の下の腫脹は変化せず、歯肉の赤みも変化していませんでした。

そのため、歯根の異常がどの程度なのか、しっかりと診るため、治療をかねた麻酔をかけての検査を行いました。

 検査というのは単純でプローブという探査棒を歯と歯肉の隙間に差し込み、どの部分がどのくらい深く、問題になっているのかを一本一本、一周ぐるっと調べていきます。

 

 ↑ プローブです。先端に2㎜間隔で印が入っています。

検査中の写真です。正常な歯では上の写真のように2~3㎜しか入らないはずですが・・

 一部の歯の裏側では深い所もあり、2cm程入る部分もありました。上の写真では、この後鼻出血もあり、歯根から鼻の中まで ろう管(孔)が開いていることが分かりました。

歯根ろうが形成されていることで、今回の問題が起こっている事が分かったため、問題の歯は抜歯処置を行いました。

 

お話をよく聞くと、家では口を触られるのを嫌がり、歯磨きができないため、他院での歯石取りを定期的に行っていたそうです。

そのため、歯は見かけ上きれいですが、特に裏側に歯石が溜まり、今回のような状態になったようです。

 

今回のことで改めて学んだこととして、

無麻酔の歯石取りでは、

歯の外側の歯石は取れるため、外見上きれいになり、歯の表側のトラブルを防ぐことには効果がある。

しかし、歯の裏側や奥歯など見えないところでは歯石が溜まり、歯周病が進行してしまう。

逆に、麻酔をかけての歯石取りでは、

すべての歯を一本一本処置するので、歯周病の進行を防ぐことができる。

しかし、麻酔をかける必要があり、費用もかかるため、簡単にできる処置ではない。

 

そのため、歯周病はやはり日頃の歯磨きが一番の予防になります。しかし、歯磨きができないワンちゃんも多く、その場合は定期的な麻酔をかけての歯石取りが必要となりますので、詳しいお話を聞きたい方はいつでも当院にご相談ください。

獣医師 小芦


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