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ねにもつタイプ

2007-09-24 | 

気がつくと空想や妄想の境地にいる。
何がきっかけで、なぜそういう思考展開になるのか
さっぱりわからないけれど、頭の中には奇想天外な妄想が膨らんでいる。

幼い頃はわけのわからぬルールをかたくなに守ったりした。
自分だけのルールだったり、同級生の中での常識になったりしたこともあったが、
あたかもそれを破るとバチが当たるかのように一心に守った。

岸本佐知子さんの『ねにもつタイプ』を読んでいたら
そうした思い出がふつふつよみがえり、
今さらながらあれらは何だったんだろうと思う。

誰しも多かれ少なかれ妄想癖はあると思うが、
岸本さんのは群を抜いている。
フッ、フッ、とほくそ笑んでしまいたくなる妄想の世界。
しかし、自分だけではなかったんだと思わせる親近感。

今年、講談社のエッセイ大賞を受賞したらしいが、
本業は翻訳家。 さすが言葉選びのセンスがいい。
岸本さんに関する予備知識がゼロだったので
読み始めは一風変わったエッセイだな、ぐらいに感じていると
「フェアリーランドの陰謀」あたりから引き込まれ、
「戦記」での闘いっぷりは勲章ものだ。

しかし、岸本さんはかなり変な人だと思う。愛すべき変人。
なのに他人とは思えない。
面と向かったらきっとペラペラしゃべるタイプではないと思うけど、
頭の中では猟奇的なユーモアが渦巻いている気がする。
(実物は聡明そうな美人だった。ますます気になる。)

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