もちつきうさぎ

ぺったんぺったん、もっちもち!
ハートのおもちつきでスマイル満開なエッセイブログ。

カツ代さん、ごちそうさまでした!

2014-01-29 | その他

<1999年12月号の「きょうの料理」は宝物になりました。>

結婚して、子どもができて、
オットの転勤に伴い
実家のある東京から離れて暮らし…、
それでも
お正月は毎年のように実家の母のお世話になっていた。

母のおせち料理がずっと当たり前。
「新玉の年を寿ぐ」料理はやっぱり母のつくったものがいい…と思っていた。

ところが、
それが当たり前ではなくなる事態が起こった。

2000年問題!

1999年から2000年に変わる時
コンピューターのプログラムがうまく対応できなかったら
大変なことになる!



ということで、
大晦日夜から元日未明にかけてオットが会社に待機。

当時大阪在住だった私たち家族は
東京に帰省することができなくなってしまった。

それでも、
その頃まだ30代後半の私、
よし!それならば私がつくろう~!

と、やる気マンマンで腕まくりをした。

近所の公民館で開かれた「おせち料理教室」に参加したり、
実家に電話してあれこれ聞いてみたり、
自分なりに
初めてだけど家族のために「きちんとおせち」をつくろうと頑張っていた。

そんなとき手にしたのが
「きょうの料理」1999年12月号上画像)

冒頭の特集は
小林カツ代さんの「パパッとおせち」だった。

時間がなくても大丈夫。
驚きのアイデア満載!とうたった特集企画。

目からウロコだった。

ページを開いたところで微笑んでいるカツ代さんから
「肩の力を抜いていいんだよ。」と
言われたような気がして
なんだかホッとしたのを覚えている。

そんな2000年のお正月以来、
この本はすっかり私のおせち料理づくりのバイブル。

今でも
年末になると必ず
本棚から引っ張り出して見ているほど。

階段をひとつのぼろうとした
その時に
そっと寄り添ってくれた…そんな味。

ずっとずっと大切にしたい“料理との出会い”だった
と今にして思う。


カツ代さん、
おせち料理1年生だった未熟な私も
今では
伝え続けたい「我が家のおせち」をつくれるまでになりました。

1999年の年末の出会いに
心からありがとうを言いたいと思います。

そして、
ごちそうさまでした!


ご冥福をお祈り申し上げます。





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