もちつきうさぎ

ぺったんぺったん、もっちもち!
ハートのおもちつきでスマイル満開なエッセイブログ。

秋の夜の虫まつり

2008-09-22 | 私の家族
          <飛行機好き集まれ!~港南島海浜公園

毎晩、次男の寝しなに
隣のフトンでストレッチなぞをしながら
なかなかオモローな次男の話をきくのが楽しみな私。

今日も今日とて、
1・2・3・・・ふぅぅ~とやっていると、

「しーっ!ママ静かに!」と次男。

「えっ、何?」・・・腹筋強化中の私がきく。

コオロギだよ。コオロギが鳴いているよ。

そーっと息をひそめて耳を澄ますと、

チリチリチリ・・・

窓の外から秋の虫たちの
儚げながらも精一杯の歌声が聞こえてくる。

「ほんとだ。きれいな声で鳴いてる!鳴いてる!」
「いい声だねえ~。」

そう耳打ちして
しばらくその美しい声に聞き入る二人。

そうしているうち、
そうだ、これだよ!
と、すぐそばにある本棚から一冊の本を取り出す次男。


あきのひのむしまつり”(こどものとも 1995年9月号)

秋分の日の夜に
「また来年までさようなら」と思いをこめて
虫たちが年に一度のお祭りを開くというお話だ。

幼いころの長男も好きでよく読んであげた一冊である。

「読んであげよっか~?」
「うん。」

私の読み聞かせを頬杖付いてうれしそうに
聞き入ってくれる次男。

読み終わってから、
「もうすぐ秋分の日~?」ときく次男。
「そうだよ、今度の火曜日だよ。」

だからだ・・・。

「えっ?」

「学校でも鳴いてるコオロギがいたんだよ。」

・・・・・。

そう話すとあっという間に
すーっと眠りについてしまった次男であった。

次男はとっくに夢の中、置いていかれた母である。

・・・虫まつりが近いっていうこと!?
そうか、そうだよね。ね。

チーチー、ジージージー
リーン、リーン、コロコロコロ・・・

虫たちの演奏が静かに続く秋の夜長。

次男の寝顔をしばし眺めてからそうっとそうーっと窓を閉める。

 秋立つ日  チチチチスイッチョーン  虫の声
  君の髪撫で    フィナーレ惜しむ 

涼しい風が吹きはじめ、
秋らしくなった夜に響く虫の音が
なんだかとっても心に染みるのであった。




      日記@BlogRanking
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今だときどき夢の中にいる次男でございます。
Comments (10)
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