猫のやぶにらみ

こよなく猫にあこがれる中年オヤジのブログです

猫を仰向けに抱っこするには

2005-05-11 | うちの猫
これから子猫を飼い始める、という方にちょっとした工夫をご紹介いたします。

猫の成長は早いので、「天使のように愛らしい」子猫から、あっという間に「自分勝手で面倒くさがりやの」成猫になってしまいます。その成猫と末永く良好な関係を築くことこそ、すべての飼い主が願ってやまないことでしょう。

猫と飼い主の美しい関係の証(あかし)として、人も羨む姿と言われているのが、おとなしく「仰向け抱っこ」されている猫です。

背中を下にして腹を上に、四肢は脱力して目は細めている。だっこしている飼い主にアイコンタクトを求め、ゴロゴロ喉を鳴らしていれば完璧です。

こういう猫に育て上げるためにはどうすればよいか。我が家に○○ちゃんがやってきた時、私は将来のこの姿を想定して、「仰向けの姿勢に慣れさせる」よう、ずい分手間をかけました。

子猫はとにかくよく眠ります。がつがつ食べてコトンと眠る。大暴れしてコトンと眠る。普通にしてても「おやすみなでなで」をしてあげるとコトンと眠る。

このような機会を利用してなるべく「仰向けに」寝せてあげるのです。床に腹ばいになって両肘で身体を支え、座布団の上に子猫を仰向けにセットします。バランスを崩さないように、子猫の両脇の下あたりをそっと支えてあげるとよいでしょう。最初はじたばたしているかもしれませんが、睡魔には勝てません。すぐそのまま眠ってしまいます。手を離しても仰向けのままでいられるようにバスタオルなどでそっとまわりを囲ってあげればなお良いでしょう。

これを毎日一度は欠かさずやってあげれば、「仰向け」という姿勢に何の抵抗感も持たぬまま大きくなってくれます。



一方、こういうことをやらないでそのまま大きくなった猫は、一般的に「仰向けだっこ」を嫌います。長じてくるにつれて警戒心が増すのか、自分で勝手に爆睡して仰向けになることはあっても、人から仰向けにだっこされることは好きではないようです。猫同士のじゃれ合いを見ていると分かるのですが、猫にとって仰向けというのは、両手両足を使って相手と戦うための姿勢なのです(上の写真撮影の後、強力な「猫キック」を浴びた...)

我が家の場合、○○ちゃんはこの手法のおかげで、6歳になった今でも、まるで人間の赤ちゃんのようにだっこされます。ただし、その相手としては奥さんの方が断然お気に入りのようです。しつけたのは私なのになぜなんだー!