猫のやぶにらみ

こよなく猫にあこがれる中年オヤジのブログです

CD録音

2006-03-28 | 音楽
荒川静香さんの金メダル。感動しました。あの日、朝4時半に目覚ましをセットして、ミキティからスルツカヤまで、世紀のドラマを生放送で観ることができました。

言い尽くされたことではありますが、オリンピックのような大舞台で持てる力を存分に発揮すること、これがいかに難しいことか、次々に転倒する有力選手たちの姿をみて、改めて思い知らされました。

話しは変わってピアノの演奏会です。私の奥さんはピアノ教師をしながら、演奏活動にも積極的に取り組んでいます。ステージの上で迎える本番は文字通り、一発勝負。練習どおりにはいかず、ミスが飛び出ることもよくあります。しかし、本番ならではの「ノリ」というか「迫力」というか、こんなにすごく弾けるんだったっけ、と見直すような出来のこともあります。

何事につけ、衆人環視のもとでの本番一発勝負の結果というのは、時に残酷であったり、期待以上の感動を巻き起こしたり、予測不能なところがあります。私みたいな小心者はそのような立場に身を置くことなど想像するだけで震えがきます。

ところが音楽の場合、生演奏以外にもそのパフォーマンスを表現する方法があります。 録音です。

私が一番好きなピアニスト、グレン・グールドは、若くして公開の場での演奏活動を一切やめて、その音楽活動を録音一筋にしたことで有名です。

完璧主義者であり、すごい変人だったということで逸話に事欠かないグールドですが、自分の納得するピアノ演奏を突き詰めるために、コンサートをやめて、スタジオに引きこもり、何度でも何度でも、自分の納得のいくまで、録りなおし、編集した成果だけを、世に問うことにしたのです。

音楽ファンを「コンサート派」と「オーディオ派」の二通りに分けるとしたら、私は断然「オーディオ派」です。「生の迫力」とか「熱気」とか「一体感」とかそういうものには欠けるかもしれませんが、安心して、リラックスして聴くことができるオーディオ鑑賞の方に軍配を上げてしまいます。

さて、うちの奥さんですが、ついに、初めての自主制作CDを録り終えました。彼女のコンサートでは、いつも胸がバクバクして落ち着いて聴くことができない私ですが、CDなら大丈夫だと思います。果たしてどんな出来なのか、とても楽しみです。。。

右、左、右

2006-03-26 | 経済・社会
すっかり春らしくなってきました。春といえば、卒業、入学、就職。多くの若者にとって節目の季節です。

私の娘は約30年の年月を隔てて、私が通った同じ県立高校へ通っています。私らの頃と、今と、入試制度も含めて学校の雰囲気が随分変わっていて驚きです。

①入試制度
【私らの頃】  
合同選抜方式(志望校に行けるかどうか分からない!)
【今】     
学区内一校専願

②大学受験
【私らの頃】  
受験戦争の弊害緩和、競争をあおるのは良くない、
【今】     
受験戦争に勝つ!、有名大学合格○○名!

③先生
【私らの頃】  
私の担任は日教組の幹部だった。学年の途中で組合専従になり、担任交代。後に県会議員となり、現在も活躍中(もちろん社民党)。
【今】     
夏休みなどを利用して先生が大手予備校に研修を受けに行くというプログラムがある。 

④校歌
【私らの頃】
年に一、二回歌ったかどうか、最後まで歌詞を覚え切れなかった。
【今】
何事につけ、しょっちゅう歌っているようだ。うちの娘は入学一ヶ月で3番まで全部歌詞を覚えた。「お前、変じゃないか」と言うと「みんな、ちゃんと歌える!」と怒られた。

⑤部活
【私らの頃】
たいてい二年の秋で辞める。生徒も先生も、関心低い。
【今】
かなり頑張っている。生徒も先生も熱心。

⑥昼飯
【私らの頃】
食堂があった。ラーメンとアイスクリームが旨かった。
【今】
食堂なくなった。全員弁当。

⑦宿題
【私らの頃】
ほとんど無かったと思う(こう思っているのは私だけ?)
【今】
山ほど出ている

何か良く知らないけど大きな揺り戻しが来ているようです。同じ学校でも、その時の時代背景や教育政策を反映して(つまり大人の事情で)、ずいぶん違うものです。入試制度についていえば、今は学区制度の中で一校専願ですが、ついに来年からは、その学区制度もなくなるそうです。つまり県立高校については全県一律の学区なし。県内であればどこでも誰でも好きなところを受験することができるようになるということです。

いわゆる学力という意味では、「合同選抜」時代が最も低迷していたようで、「今」の先生は、当時のことを、まるで恥ずべき暗黒時代であるかのように、語るそうであります。

「お父さんて、合同選抜だったんだ、 ふ~ん...。」 いつになく語尾を濁す娘。世の中の不条理を痛感せずにはいられません。


夫婦の歴史認識

2006-03-23 | ネコ的思索
日本と中国や韓国などとの間で、過去の戦争について、その「歴史認識」の相違が指摘され、大きな問題となっている。

我が家では、夫婦の間における二十余年にわたる共同生活の、様々な出来事についての「歴史認識」が大きく異なっているということがたまにあり、驚かされることがある。

たいていの場合、こちらにとって身に覚えがない話を、「ああだった、こうだった」と詳しく聞かされ、「え~!? 嘘やろ、そんなん知らんぞ」と驚くと、鬼の首を取ったように「あなったって、そういう人よね」と追い討ちをかけてくる。

これは極めて納得のいかない話である。国権の最高機関たる国会において、証人喚問されて証言してもいいが、「記憶にない」のである。「記憶にない」ことをあれこれ言われても、困るのである。

本人が身に覚えが無いと言い張るときは証拠が重要になる。夫婦間の出来事など、まず直接的な物証は存在しないから水掛け論に終わるかと思うと、状況証拠を出してくる。「その時あなたは○○の服を着ていた」である。

一体どうして私の奥さんは人の着ている服のことをそんなによく覚えているのだろうか。

その時、どんな服を着ていたかということを覚えているということが、そもそも状況証拠としての価値をもつのかどうか知らないが、毎日とっかえひっかえ着替えているわけでもない。私は季節に応じて、ほとんど一張羅で過ごしている。自慢ではないが、服などそんなに持っている方ではないのだ。

「あの時私が△△って言ったら、あなたは××と言ったのよ」

ひどい、確かにそれはひどい。そんなことを言う奴は許せないと、心から思う。暴言だ。極悪非道な発言だ。従って、当然、私はそんなこと言うはずもないし、言った覚えも無い。

「絶対、言ったわよ。あなたはその時☆☆を着てて、私、はっきり覚えてるんだから」

いや、それはいつも着てましたよ。あのころはほとんど毎日それ着てました。そもそも、それ着てたからといって、そんなこと言ったという証拠にはならないじゃないですか。

「そのときのことをちゃんと覚えてる、ということを言いたいのっ!あなたはどうせ私が何を着てたかなんてちっとも覚えてないんでしょ!!」

長年連れ添った夫婦の間ですら、歴史認識の問題はとても難しいのであった。。。

ペコちゃん、ポコちゃん

2006-03-13 | ネコ的思索
ペコちゃん、ポコちゃんといえば、不二家のミルキーである。

ペコちゃんは明るくてまじめでお勉強もよくできる。ポコちゃんはスポーツ大好きな元気者でお勉強はちょっと苦手。そんな二人がある日、机を並べてテストを受けていた。スラスラ答案用紙を埋めていくペコちゃん。その隣で頭を抱えるポコちゃん。いつもの光景ではあるが、ついに意を決したポコちゃんが、ペコちゃんの肩越しにペコちゃんの答案用紙を覗き込もうとした。それに気付いたペコちゃんが、ポコちゃんをにらんで一言、

「みるきぃ~」

先週から当ブログの更新が滞っていたのは、↑この話を早くブログに載せろとうるさく娘に言われていたものの逡巡していたからです。当ブログのネタとしてふさわしいものかどうか、管理人として悩みました。ご批判は甘んじて受ける覚悟です。

しかし、当ブログの管理人として、人の話をただ鵜呑みにして公開するというような安易なエントリーは書けません。私は、これでも、いつも必要なチェックはした上でブログを書いているのです。そこで、ペコちゃん、ポコちゃんについても調べてみたところ、この話の信憑性について、重大な疑義が発生いたしました。

不二家さんの運営するペコちゃんポコちゃんに関する公式サイト「ペコポコバンク」によると、

ペコちゃんの年齢は「永遠に6歳」、一方、ポコちゃんは「永遠に7歳」と、ポコちゃんのほうがペコちゃんより一歳年上だということが判明しました。ということは、この二人が学校で机を並べてテストを受けるということは、あり得なくはないものの、ちょっと考えにくいことではないでしょうか。

ちなみに、この二人の身長はどちらも100cmと同じで、二人の関係は兄妹というわけではなくて、ポコちゃんはペコちゃんのボーイフレンドだということも判りました。

これらの情報を総合すると、小学校二年生のポコちゃんは一年生のペコちゃんと同じ試験を受けていて、しかもペコちゃんの答案をカンニングしようとしている「とんでもないボーイフレンド」ということになってしまいます。

こんなことではこの二人がティーンエイジャーに成長したときのことが心配です。いずれペコちゃんがポコちゃんに向かって「何を見る気ぃー!」と、ひじ鉄を食らわせる日がくるのは間違いないと思われます。そうなってしまっては不二家さんの営業戦略に大きな支障をきたすことになるでしょう。

ということで、娘が教えてくれた冒頭のお話は、私としては、多分ガセネタであろうと判断せざるをえないのであります。
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【ペコポコバンク】より

●昭和7、8年頃から商品名として温めていた。
●古来から「子牛」のことを「べこ」(全国各地)と言い、また「幼児」のことを「ぼこ」(室町時代)と言い習わしてきた。それを多少西洋風にアレンジしたのが「ペコ」「ポコ」である。
●ペコ(女の子)がまず生まれ、男の子も必要と後にポコが誕生。ポコはミルキー箱の裏側に付けられた。
● ペコの父・母も考えられたが、それでは兄弟、叔父、叔母などはどうするのかという話になり、取り止めとなった。
● そこでペコちゃん、ポコちゃんは「友達」関係ということになった。
●ミルキーの販売促進人形としてではなく、「街のオアシス・不二家」をアピールするために生まれた。

パヴァロッティ

2006-03-06 | 音楽
トリノオリンピックは荒川静香さんのおかげで、素晴らしいオリンピックだったと記憶に残るものになりました。

私にとってはもう一つ、開会式に登場したパヴァロッティの圧倒的迫力に感動し、初めてこの偉大なオペラ歌手のCDを買うきっかけになった大会でもありました。

オペラというのはずっと敬遠してきたのです。どうもあの歌唱法と大げさな身振り手振りになじめなくて、ニューヨークに勤務していた頃でさえ、ついに一度も行かずじまいでした。

ワインとオペラというのは、どういう訳か、それに入れ込んだ人は皆、どうしても薀蓄を傾けたくなる、という共通点があるようです。若い頃、さんざんそんな聞きたくもない薀蓄を聞かされたおかげで、へそ曲がりな私は、フランスワインとオペラは敬して遠ざけることに決めたのでした。

それがどうしたものか、あの開会式でパヴァロッティが堂々たる体躯で登場し、歌い始めると、「ビビッと電気が走って」ただちにAmazonにアクセス。サクッと検索して購入したのが、これです。「グレイテストヒッツ パヴァロッティ 」。CD二枚組で、一枚目はオペラの名曲集、二枚目はぐっとポピュラーでおなじみの曲が収録されています。私は別にオペラファンという訳ではないので、こういう親しみやすいベスト版がお手頃です。

しかし、これは予想外のお買い得でした。うちのステレオセットで普段より数段上の大音量にして聴いてますが、素晴らしい歌声です。その体格とひげ面から、朗々と野太い声を響かせるのが専門かと思っていましたが、思いのほか高い声で歌います。時にはその繊細さにも驚かされます(「カーロ・ミオ・ベン」の出だしなど)。人は見かけで判断してはいけません。

パヴァロッティが開会式で歌い、荒川静香さんが金メダルを決めた演技の時に使った曲、プッチーニのオペラ、トゥーランドットの中の「誰も寝てはならぬ」は、もちろん、第一曲目に収録されています。同封の解説によるとこの曲は、

「今やパヴァロッティのシンボルともいえる名曲」であり、「パヴァロッティのコンサートの定番中の定番で、お客さんもこの曲を聴かなければ納得しない」

ということだそうです。つまりパヴァロッティにとってこの曲は、荒川さんにとってのイナバウアーみたいなものだったんですね。世界的人気を誇るテノール歌手パヴァロッティ、オペラに対する理解と好みは別にして、やっぱりいいものはいいと納得させてくれるCDでした。

うちの可愛い仔猫ちゃん

2006-03-05 | うちの猫
私はかなり自覚をもった、自他共に許す猫好きであります。このブログにお越しいただいている皆様方にはその点、よくご理解いただけているものと信じています。従って、今回のエントリーにつきましては、決して何か猫に対して文句があるとか、嫌いになったとか、三味線屋さんに売り飛ばしてやろうとか、そんなつもりで書いているわけではありませんので、誤解のないようお願いいたします。

上の写真は居間に置いているドラセナ・コンシンネです。家を建替えた時に友人が贈ってくれました。みるみる成長して私の背よりも高くなりました。我が家みんなのお気に入りです。鉢のまわりの床を見て下さい。よく葉の茂った枝が二本落ちています。すずが「木登り」して自分の体重でへし折ったものです。


これは一目でわかっていただけますね。床に落ちて割れたマグカップです。ま、よくあること、では済ませたくないのです。私は「マグカップを集めるのが趣味」なのです。出張したり旅行したり、どこへ行ってもその地で記念のマグカップを買ってくるのが私の趣味なのです。

ちなみにこれはサンフランシスコのフィッシャーマンズ・ワーフで買った物です。すずがうちに来てからすでにオレゴン、ビッグアップル、など私の大事なマグカップが4個も犠牲になっています。


食器棚の上にしつらえた神棚で神妙に小首を傾げているすずちゃんです。可愛らしいじゃないですか。さすがに神様の前ではこの子もおとなしく・・・ありません!

マウスオンして見て下さい。床に砕け散った水さしが無残です。こんなことして、ばちが当たるのではないかと心配です。


うちの玄関です。季節に合わせて庭の花をきれいな花瓶に生けて飾るのが奥さんの趣味です。幸いこの日は適当な花がなくて、代わりにポトスの鉢植えを置いていたようです。おかげで、お気に入りの花瓶は難を逃れることができました。ありがたいことです。



うちの可愛い仔猫、すずちゃんです。

ヒモでつなぎました。。。

庭の花

2006-03-04 | 
今年の冬の寒さは、こちら九州でもかなりのものです。寒い寒い日が続き、庭に出るのも嫌になるほどです。そうはいっても春は確実に近づいているようで、季節の花が咲き始めています。

上の写真は白梅です。去年の花後、立派な青梅をつけてくれた梅の木です。今年は例年以上の満開の花をつけてくれました。花と実で二度楽しませてくれる優れものです。


我が家の二種類の椿です。椿の花は種類が多いようで、どちらも何という種類なのかよく知りません。花の姿は同じ椿とは思えないほど違っています。





白と黄色の水仙。どうも毎年、意外なところから出てくる気がします。球根だからそんなはずないだろうに。気のせいなのか??




ヒマラヤユキノシタです。この花は写真写りがいいですね。実物よりもずっときれいに写ります。立ち姿がちょっとだらしないんですね、実物は。雪に埋もれて花だけ雪の間から顔を出したりしていると一番似合うと思います。