19歳の次男坊はバイトと大学で忙しいためか、めったに顔を会わせる機会が無い。
と思っていたら、なんと、以前から付き合っていた彼女と、いつのまにかアパートを借りて一緒に暮らし始めていたらしい!知らぬは私だけだったようだ。
コメ、野菜、洗剤など、何かと生活物資を我が家から調達しつつも、家賃や生活費は二人でバイトして折半しているのだそうだ。地元の学校に通っているので、下宿代などの仕送りをせずに済む分、元々こちらは助かっている訳だから、多少の生活物資支援は一向にかまわない。
この事実を聞いて、ふっと思い出したのだが、私が奥さんと初めて出会ったのは19歳になるほんの少し前のことだった。それ以来、幾星霜。お互いただ一筋によくここまできたもんだ。
という話を久しぶりに顔を会わせたときに次男坊に聞かせてやったら。「ありえねー!」と叫ぶ。でもお前、その娘さんと結婚するんだろ、と水を向けると、「絶対ない。それはないっ」と妙にあわてて否定する。はずかしがっているのだろうか。
今どきの若いのは何を考えているのかよく分からない。それにしても、まあ、我々の頃に流行っていた「同棲時代」のような、妙に薄暗い雰囲気はまるでない。むしろ「ルームシェアリング」というくらいの感覚に近いのではないだろうか。
息子は奥さんに「お父さんには内緒にしておいてくれ」と頼んでいたらしい。きっと激怒するに違いないと思ったのだそうだ。勿論そんなことは的外れである。私はそんなことでは、ちっとも怒ったりしない。ただ、奥さんと顔を見合わせて、肩をすくめるばかりだ。
と思っていたら、なんと、以前から付き合っていた彼女と、いつのまにかアパートを借りて一緒に暮らし始めていたらしい!知らぬは私だけだったようだ。
コメ、野菜、洗剤など、何かと生活物資を我が家から調達しつつも、家賃や生活費は二人でバイトして折半しているのだそうだ。地元の学校に通っているので、下宿代などの仕送りをせずに済む分、元々こちらは助かっている訳だから、多少の生活物資支援は一向にかまわない。
この事実を聞いて、ふっと思い出したのだが、私が奥さんと初めて出会ったのは19歳になるほんの少し前のことだった。それ以来、幾星霜。お互いただ一筋によくここまできたもんだ。
という話を久しぶりに顔を会わせたときに次男坊に聞かせてやったら。「ありえねー!」と叫ぶ。でもお前、その娘さんと結婚するんだろ、と水を向けると、「絶対ない。それはないっ」と妙にあわてて否定する。はずかしがっているのだろうか。
今どきの若いのは何を考えているのかよく分からない。それにしても、まあ、我々の頃に流行っていた「同棲時代」のような、妙に薄暗い雰囲気はまるでない。むしろ「ルームシェアリング」というくらいの感覚に近いのではないだろうか。
息子は奥さんに「お父さんには内緒にしておいてくれ」と頼んでいたらしい。きっと激怒するに違いないと思ったのだそうだ。勿論そんなことは的外れである。私はそんなことでは、ちっとも怒ったりしない。ただ、奥さんと顔を見合わせて、肩をすくめるばかりだ。