猫のやぶにらみ

こよなく猫にあこがれる中年オヤジのブログです

真面目なサラリーマンへのレクイエム

2005-09-25 | 経済・社会
道路公団の談合事件、カネボウの粉飾決算事件等々、大学出の立派な経営幹部や、公認会計士などが次々と逮捕されている。

「これはやってはいけないことだ」と知らなかったわけではあるまいに...。

偉大な哲学者カントは言った。

「汝自身の知力を使用する勇気をもて」と。

しかし、近代日本を代表する小説家・文学者の夏目漱石はこう言った。

「知に働けば角が立つ」

そして、高度成長期の日本で一世を風靡したクレージーキャッツ、植木等はこう歌った。

♪わかっちゃいるけど やめられない♪

さて、21世紀の日本のサラリーマンには、どんな歌がふさわしいのだろうか?

千住真理子がデュランティでバッハを弾くと、

2005-09-23 | 音楽
私がこよなく愛してやまない、千住真理子さんのCDを買いました。

9月7日に発売されたばかりの新作CD「愛のコンチェルト」です。素晴らしいCDでした。最初の曲、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調」第1楽章の出だしから、いきなり電気が走りました。ちょっと大きめの音で鳴らしていたからでしょう、ピアノ部屋にこもっていた奥さんが走ってきました。

二人して立ちすくんだまま聴き入る。私なんか鳥肌立ってきましたから。

何がどういいのか、もちろん評論家風には書けません。ただ、本当に買って良かったとしみじみ思っています。千住真理子がデュランティでバッハを弾くとこうなるんだと、ただ、ただ、感動しました。


<参考>千住真理子さんってどんな人?
インタビュー記事

梅ハニー、できました

2005-09-19 | 食べ物
6月に庭でとれた青梅を蜂蜜に漬け込んだ「梅ハニー」が完成しました。




↑これを蜂蜜に漬けて三ヶ月辛抱したわけです(参照)。梅のエキスがたっぷりしみ込んでサラサラになった蜂蜜をコップに少々、水で薄めて氷を浮かべて出来上がり。

瓶に残った梅はどうしたらいいんでしょうね?捨てるのも惜しい気がするなあ。

小雪が猫に

2005-09-18 | ネコ的思索
パナソニックの大画面薄型テレビ広告に、小雪さんが猫に扮して登場しています。



http://viera.jp/

ハイ、私、降参しました!

薄型大画面テレビを買える日がきたら、必ずビエラにしますからこのCMずっと続けて下さい。

p.s.
よく見ると、「白黒はちわれ」にゃんこ?

「ヒトラー ~最期の12日間~」

2005-09-15 | 映画
「ヒトラー ~最期の12日間~」という映画を観ました。

いや、何も亀井某や、一部の小泉嫌いたちが吹聴している「小泉首相=ヒトラー論」などに影響された訳ではまったくありませんので、念のため。

この映画は、史上最悪の独裁者、アドルフ・ヒトラーを中心に、その自殺(そしてドイツ帝国の崩壊)までの最期の12日間の様子を、一人の女性秘書の証言を元にして再現したドイツ映画です。

首都ベルリンの地下司令室に陣取るヒトラー以下、帝国の戦争指導者たち。迫り来るソ連軍の砲弾の音が続く中、ヒトラーの狂気はほとばしることをやめない。そしてそれを止めさせることが出来る側近や幹部は、最後まで、一人もいない。ヒトラーはヒトラーのまま、何の反省も罪の念も抱かず、ただ、自分の野望の実現を妨げた裏切り者や、無能な側近・幹部たちを怒鳴りちらし、彼らに対して怒りと恨みを抱いて、独裁者のまま、自ら命を絶った。

ドイツ国民にとっての痛恨事というか悲劇は、ヒトラーの独裁はヒトラー以外の誰にもそれを終わらせることが出来なかった、ということではないでしょうか?

「このままでは国民の命が・・・」



「それがどうした。国民が自ら選んだことだ。同情する必要など全く無い。自業自得というものだ。」

印象に残る言葉でした。

かなりヘビーですが、見ごたえのある凄い映画です。お薦めします。

公認会計士の憂鬱

2005-09-14 | 経済・社会
カネボウの粉飾決算事件に絡んで、中央青山監査法人の公認会計士4人が逮捕されました。粉飾の事実を知っていたどころか、粉飾のご指南までやっていた、という容疑です。

追い討ちをかけるように、足利銀行が旧経営陣による粉飾決算と違法配当の事件に関連して、同じ中央青山に対して損害賠償請求訴訟を起こしました。

上場企業の会計監査を行い、適正かどうかの判断を下す会計のプロである公認会計士が、その職責を十分に果たしていないということになると、投資家はどうしたらいいんでしょう。

公認会計士一人一人の人間性や、倫理、モラル、正義感などの話も当然出てくるんでしょうけど、そもそも、仕組みや制度として、もっと信頼できる監査をやっていただくためにはどうしたらいいのか、という議論が必要だと思います。

そこで一つ気になるのは「公認会計士のビジネスモデル」です。監査業務に携わる会計士さんたちは、どんな仕事をすれば、お客が喜び、評価が高まり、収入が増えて、出世できるんでしょうか?

がんがん厳しい監査をやって、「うちの先生はいい先生だ」とほめてくれる経営者は少ないことでしょう。顧客企業から、うとまれて、担当を交代させられたり、監査契約自体を打ち切られるような結果を招く会計士は所属監査法人の中でも、きっと高い評価は得にくいことでしょう。

「いい仕事」をすれば「顧客」が満足し、評価が上がって、収入と地位があがる。という単純なビジネスモデルが公認会計士の監査業務にはあてはまらないようであることが問題だと思います。

ここでいう「いい仕事」とは何か?単純に言えば、「顧客が満足する仕事」であるべきです。では、ここにいう「顧客」とは誰か?監査契約を交わし、報酬を支払うのは企業です。しかし、「仕事」の成果物である監査意見つきの財務諸表の消費者は「株主・投資家」をはじめとしたステークホルダーです。

ここにズレが生じる原因があります。契約上の顧客である企業が欲する「いい仕事」と、その株主・投資家が求める「いい仕事」が必ずしも一致しない可能性があるということです。

公認会計士という言葉は英語の Certified Public Accountant (CPA) の訳語だと聞いたことがあります。しかし、意図的にかどうか知りませんが一番大事な言葉が訳されていませんね。それはPublicという言葉です。これはつまり for the public という意味ではないのでしょうか。つまり公認会計士の仕事は顧客企業のために、ではなくて、一般投資家のために行なうべきもの、ということをわざわざ明示しているのではないでしょうか?

監査法人は顧客企業から報酬をもらう訳ですが、そのお金(会社のお金)は本来株主のものです。また、監査法人を選んで雇うのは経営者ですけれど、その経営者を選んで雇っているのは、株主です。

従って、公認会計士たるもの、企業から雇われているのではなく、株主から雇われているのだ。株主のために「いい仕事」をするのだ。との自覚を忘れて欲しくないものです。特に相手が上場企業の場合、株主の顔が見えるわけではありませんので、「一般投資家」つまりパブリックに対して責任を負う仕事をしているのだ、ということを忘れて欲しくないと思います。

上記に沿って、株主および一般投資家のために行なった「いい仕事」が「高い評価」に結びつくという、すっきりしたビジネスモデルを確立し直さないと、会計士さんの憂鬱な日々はまだまだ続きそうです。

完全小選挙区制を希望

2005-09-12 | 経済・社会
終わってみれば小泉自民党の歴史的大勝。岡田民主党・・・惨敗。

自民党    296議席
民主党    113

民主党は、これじゃ、昔の社会党と変わりません。言ってる中身がどんどん旧社会党みたいになってきたのだから、選挙結果がそれに応じたものになったことは理の当然だと思います。この人たちには、旧社会党的万年野党としての安穏な「なんでも反対議員生活」が待っているのでしょうか。

投票率が上がって惨敗ですからね。これでは二大政党制など夢のまた夢...。

ところで、以前から気に喰わないのが比例代表重複候補の復活当選というやつです。小選挙区で負けたのに、復活当選しちゃう、という不条理ですね。特に民主党は113議席のうち、小選挙区で負けて比例で復活した議席が61と過半数を占めました。

今回の一連の流れを観ていると逆説的にではありますが、参議院が初めてその存在感を見せ付けた、という側面は否定できません。これをもう無くしてしまえ、という議論はともかく、少なくとも衆院と並存している限りは、もっとはっきり選挙制度を変えた方がいいんじゃないでしょうか。つまり、

衆議院は比例廃止、完全小選挙区一本勝負。参院は逆に完全比例のみの、政党選択選挙。

有権者として、政党を選ぶ、ということと、選挙区の候補を選ぶという行為は必ずしも一致するとは限りません。また、共産党や公明党のように、党が強すぎて、有権者の代表というよりは、党執行部の手足に過ぎないイエスマン議員が増えても困ります。

議員を選ぶのはあくまで有権者であって政党ではない、ということを少なくとも衆議院では徹底して欲しいものです。

改革は小泉さん。では増税は??

2005-09-11 | 経済・社会
投票に行ってきました。

最近の選挙は事前の世論調査の精度がずい分高まってきた、と言われていて、個々の当落は別にして、全体的な構図についてはほぼ決着がついてるのかな、と思います。

政権与党が勝って、民主党は「単独過半数を獲れなければ退陣する」と言った岡田代表・・・撃沈。

郵政民営化法案は10月に片付くとして、小泉改革の次の標的は農協改革医療制度改革だそうです。どちらも郵政に匹敵する自民党のコワモテ支持基盤。普通なら任期終了が近づいてレームダックになり、勢力を弱めるはずの小泉台風だったのですが、この選挙で一気に勢力を増して、どんな抵抗勢力でもふっ飛ばしそうな勢いです。

来年あたりもう一度総選挙があるかもしれませんね。来年は増税への道が避けて通れません。自民党としては小泉さんの総裁任期(来年9月まで)延長で、改革だけでなく、増税も小泉さんに引き続きやって欲しいのでしょうが、果たして、天下の変人小泉さん、どうするか?政界再編も視野に入れて、これからの一年こそが小泉劇場のクライマックスです。。。

ところで、民主党の次の代表は一体誰がなるんでしょう??

☆ 追記 ☆

結果は小泉自民党の歴史的圧勝。

ここまで圧勝すると次の選挙は限りなく遠のきましたね。民主党は旧社会党の姿に成り果ててしまった。

二大政党制は夢と消えた...orz

猫ジャンプ!!

2005-09-07 | うちの猫
うちの△△ちゃんはとても身軽でジャンプが得意です。

えいっ!



やーっ!



とーっ!


動物写真家というのはいかに大変なお仕事かというのが良く分かりました。「動きの予測」と「忍耐」、これが大切なんですね。相手が猫の場合は特に「忍耐」ですね。ほんとに気まぐれなので疲れました。

台風14号

2005-09-06 | 未分類
台風14号が接近中。

大分県内では、朝からJR、飛行機、フェリー、高速道路、すべてストップ。東よりの強い風と雨が益々強くなっています。

我が家では昨夜から準備万端を整えて、今日は一日中、家族全員、息を潜めて篭城しております。

準備状況

・水(2ℓ入りのペットボトル10本)
・ろうそく、マッチ、電池
・缶詰
・カセットコンロのボンベ
・カップヌードル、チョコレート、クッキー
・庭につないでいたゲンちゃんを屋内に

我が家はオール電化なので停電になるとアウトです。ご飯は一升炊いておにぎりにしてあります。朝のうちに玉子焼きやら、ソーセージ、味噌汁などを作りだめしました。風呂の水も抜かずにそのままためてあります。

風よりも雨の方が怖いですね。家の前の側溝からはすでに水があふれ始めて、道路が冠水しつつあります。家の方まで水が上がってこないことを祈るのみです。

※  追記  ※

当地はすっかり通り抜けたようです。雨も風もやみ、秋の虫の音が鈴やかに聞こえ始めました。被害なしでほっとしました。

ゲンちゃんがどうしても庭に戻りたがらなくて困ってます。。。

藤原真理 チェロコンサート

2005-09-04 | 音楽
日本を代表するチェロ奏者、藤原真理さんのコンサートを聴きに行ってきました。

別府温泉の一角、鉄輪(かんなわ)の老舗旅館だった「富士屋」を改装したギャラリーでの簡素な演奏会です。これが実に良かった。

私にとってチェロとの最初の出会いは、映画「小さな恋のメロディー」でマーク・レスターがぎこちなく弾いていた、あの姿。いい映画でしたね。トレーシー・ハイド、可愛かったですね。ビージーズの主題歌が流れる中、ひたすらトレーシーの姿を追い続けるカメラ。圧巻でした。

いや、そうじゃなくて藤原真理です。演奏中の厳しい表情とは打って変わって、楽曲の紹介などをされているときの優しい笑顔がとても印象的で好感がもてました。

チェロの生演奏をこんなに間近で聴いたのは初めてでしたが、実にいいものですね。音が弦から出ているという感じが全然しなくて、チェロの胴体から豊かな音量とともに鳴り響いていました。

当たり前のことかも知れませんがあの胴体は素晴らしい共鳴板なんだということを実感しました。音波というくらいですから音というのは空気中を伝わる波なんでしょうね。時折、波長があったのか、自分の身体の胴体まで共振するみたいで心地よかったです。

ヨー・ヨー・マとミッシャ・マイスキーのCDは持っているのですが、あれだけの音の波は体感できません。これは演奏者というよりは、オーディオ再生と生の決定的な違いだろうと思いました。そういうわけで、どちらかというと、生よりはオーディオ派の私ですが、生じゃないとわからない良さってやっぱりあるなーと感服した次第です。

チーズをいただきました。

2005-09-03 | 食べ物
我が家は全員チーズ大好きだ。

私は、昔、学校給食でたまに出されていたチーズが大嫌いで、長じてからもチーズは嫌いであった。

それだけに、初めてチーズが「美味しい」と思ったときのことははっきり憶えている。あれは1988年、西ベルリンに出張した時に滞在したホテルの朝食であった。バイキングスタイルの何の変哲もない朝食メニューだ。いつもなら決して取る事のないチーズになぜか、ふと手が伸びてひとかけらを皿にのせた。

表面に白い皮がついていて、中身がやや黄色っぽく、柔らかそうなチーズだった。これがうまかった。私の脳内に記録されている「チーズ」とはまったく別物の味と食感だった。

この体験を奥さんに報告し、早速近所のチーズ専門店に二人で出かけた。当時住んでいたニュージャージーの小さな町の駅前通に小さなチーズ屋があったのである。

チーズのことなど何も知らない東洋人が二人、恐る恐るドアを開けて中に入ったのである。おずおずと店内を見渡すと、ありとあらゆるチーズがこれでもかと言わんばかりに並んでいる。眩暈がした。奥さんは「わー、すごい。たくさんあるわね。どれが美味しいの?」と私に訊く。無邪気である。そんなん知らんわい! きちんと調べて出直してこよう、と本気で思った。

「いらっしゃいませ。どれにいたしましょうか?」若い女性店員が声をかけてきた。奥さんは期待に目を輝かせて私を見ている。私は動揺した。しかし、まぁ、しょうがない。どういう応対をされるか分からないが、正直に尋ねてみよう。

「えっとォ、チーズのことよく知らないんだけど、どれがおいしいのかなあ。あ、勿論、好みは人それぞれだとは思うんだけど、何かおすすめみたいのありますか??」

我ながらだらしない質問だった。勿論、店員さんは困ってしまって、返答に窮している。そりゃ困るわな。その時、カウンターの端っこでこのやりとりを静かに眺めていたお店のオーナーらしき爺さんが、満面に笑みを浮かべながら、やってきた。

「おー、そうか、そうか。チーズに興味を持ってるわけだね。だけど、どんなチーズがお気に入りか、まだよく分からないというわけだ。それじゃあ一番いい方法を教えてあげよう!」

それから、この爺さんがショーケースや棚に並べているチーズをとっかえひっかえ私たちに味見させてくれたのである。チーズの名前や特徴などの説明つきで、実際に食べてみるわけだから、これは確かにチーズのことを知る最良の方法だろう。

次から次へと手渡されるチーズをほお張る私たち。数種類のチーズをどっさり買い込んで店を後にした。夫婦そろってとてもハッピーなお買い物体験だった。以来、毎週のようにそのお店に通うことになったことはいうまでもない。

こうして家族全員チーズ好きになったのだが、日本に帰ってきてさびしい思いをしている。どうしてこんなに高いんだ! とても買えない...orz



ということで、めったに食する機会のないパルメジャーノ・レッジャーノを頂戴したのが嬉しくて、記念に写真をアップしました。さっそく、パスタにふりかけて食べてみました。美味しかった。。。