オープン以来漬物はぬか漬けだけでしたが、塩だけ乳酸発酵させた漬物も始めました。先週は芝漬けを漬けましたが、今週は蕪漬けです。
漬けてから二日目。水の上りが悪いので2%塩水を少し足しました。酸味はまだ出ておらず、仕上がりまであと一日か二日掛る模様です。木の漬け樽をつかって、何回か漬けると、樽に住み着いた菌で発酵が速くなるようですが、最近は木樽は売ってないのでホームセンターに良くあるプラスチックの黄色いバケツを使ってます。
野菜の中の乳酸菌が自然に増えるのを気長に待ちましょう。
エリンギです。200度のオーブンで60分じっくり焼きます。にじみ出てきた焼き汁と、エリンギを鍋に入れ、酒と薄口醤油をまわしかけ、火にかけて汁を煮詰め、エリンギに絡めて仕上げます。
完全に汁けを飛ばして絡めると良い照りがでて美味しそうです。オーブンでじっくり焼くことでエリンギの歯ごたえと、うまみを引き出します。味付けは最小限で茸自体を味わいます。
さていろいろな美味しい食材が出てくる秋ですが、今年は東電のおかげで食べられないものがたくさん出てきそうです。そのひとつがマダラ。これから冬にかけて、昆布〆やタラチリに毎年楽しみにしているのですが、どうやら三陸沖に限らず、北海道産のものにもセシウムが入ってそうです。暫定基準値こそ超えていませんが、原発事故前の基準値ははるかに超えているレベル。
冷静に考えれば(考えなくても)今年は、いや今後何年もタラは食べられないかもしれません。もちろんタラの白子もダメでしょう。こんなことになるなら去年もっと食べておくんだった・・・しかし他の飲食店では使うんでしょうね。これからの季節にタラがメニューに載っていない日本料理店なんて・・・みなさんどうなんでしょう?