原発事故から半年が過ぎ、まだまだ少ないとはいえいろんなデータが、出揃ってきました。千葉の野菜と魚を使った懐石料理を提供する宮本としては、千葉の野菜や魚の汚染には、人一倍注意していました。
事故が起こってからしばらくは野菜も魚も関西方面や、北海道を中心に使い、ヨウ素、セシウムの測定値が出揃って、未検出のものについては徐々に関東の野菜も使い始めています。裏の畑の作物も近隣の空間線量(0.15マイクロ)からするとほぼ安全だろうということで夏の野菜から使っています。
魚はどうか?まだまだ太平洋側の魚は安全とは言い切れないと思います。というか今が一番危険かも。ですので千葉県産の魚はまだ当分宮本では使えないでしょう。このような国の暫定基準値を無視した判断で千葉は駄目だ三陸沖はもっとだめだなどと言っていると風評被害をひきおこす張本人みたいに思われてしまうこともあるのですが、やはり2児の父親としては少しでもセシウムを含む可能性のあるものはわが子はもちろんお客様にもお出しすることはできません。
結局政府が信用ならないんです。まずは消費者、特に子供を絶対に守ろうという気持ちが見えないです。事故前は輸入食品に10ベクレルでもセシウムが検出されれば取引停止だったのに、いまは50倍の基準値ですから、まずその根拠を徹底的に納得いくように説明するのが何より重要だと思うのですが、誰の意見でそういう基準値になったのかさえもはっきりしてないです。調べればわかるんでしょうが・・・
まずは今までの基準の50倍を設定した張本人たちと、それに異を唱える科学者たちで徹底的に公開討論させたらいいじゃないですか。嫌だといっても強制的に引っ張り出してテレビの前でゴールデンタイムにやればいいんです。それが科学者たちの使命だと思うんですがいかがでしょうか。
話がそれましたが、結論としては千葉市限定の話ですが、野菜は地元産でOK。魚はまだ様子見。木の上になるもの(果物や栗)は要注意。米はもち米以外は大丈夫。
宮本がいうことではないですが、政府からはいまだ何の注意、警告もなされていないということなので最後に余計なお世話でしょうが一言。農家の方は畑を耕すときや、風の強い日はマスクを付けて、内部被ばくに気をつけて作業してください。野菜に移行しないということは、セシウムは土の中に含まれているのですから、千葉の土は多いところでは、キロ当たり5000ベクレルくらい入ってるみたいなので政府の決めた暫定基準値を大幅に上回っています。しかも経口摂取より、呼吸による摂取のほうが危険なんだとか・・・一般の方も畑の近くに住んでる方は砂ぼこりに要注意です。