日本料理「宮本」ブログ

千葉市若葉区富田町で里山料理を提供する日本料理店「宮本」店主の日記

ナスの揚げ浸し

2011-06-27 00:37:01 | レシピ

 

気温が高くなってくると、食べたくなるのがきりっと冷やしたナスの揚げ浸し。千葉県産はまだセシウム検査してないのでしばらく高知産を使います。昨日のブログにも書きましたが流通品を検査するのではなく、収穫前の畑の作物を検査すべきです。当たり前の事なのですが、なぜこんな簡単な事が出来ないのか・・・日本の真面目で、実直な公務員というイメージは完全に崩れました。宮本の親も公務員ですが・・・

 さて、真面目で実直な料理人の宮本がお勧めのナス料理です。B型料理人ですので、細かいレシピは省略ですが適当に作っても案外美味しく出来るので心配いりません。素材さえしっかりしてれば料理人の腕なんてあまり関係ないんです。

輪切りにして10分くらい水にさらしたナスを中低温の油で素揚げします。高温の油で揚げるレシピが多いですが、皮が硬くなりやすいので宮本は120度くらいでじっくり揚げます。かき混ぜ続けると色が飛びにくく、綺麗に揚がります。

ナスが柔らかくなったらお湯を回しかけて油抜きをして、あらかじめ作って冷やしておいためんつゆ風の漬け汁に漬けこみます。唐辛子を入れとくと日持ちもして、香りづけにもなります。味付けはすぐに食べるなら濃いめに、一日冷蔵庫で冷やすなら薄めで。

夏になると畑で取りきれないほど一気にできるナス。家庭菜園で作ろうものならほぼ夏の間中食べ続ける事になります。保存するなら塩漬け(ナスが塩で見えなくなる位に)しておくといいでしょう。食べる一日前に塩抜きして使います。

 


がんもどきを作ります。

2011-06-22 23:30:07 | レシピ

鍋に沸かした水のなかにめんどうふを入れ、くずして再び沸いたらざるにあけて水切りします。粗熱が取れたらミキサーで滑らかにします。

ボウルに移し、塩、砂糖、山芋をすり下ろしたもの、片栗粉を入れ、混ぜます。パン生地より少し柔らかいくらいが良いでしょう。味付けは控え目にします。

適当な大きさに切ったクッキングペーパーの上に良く冷やした豆腐生地(冷やした方が扱いやすい)を広げ、海老と薄皮まで剥いた空豆、茹でて皮をむいたジャガイモを包みます。

120度くらいの油にクッキングペーパーごと入れて、徐々に温度を上げる感じできつね色に揚げましょう。ペーパーは揚げてる途中で端っこを引っ張ると綺麗にはがれます。大根おろしと山葵を乗せて、出し、薄口醤油、味醂で少し甘めに汁を作り、上からかけて頂きます。揚げたてのがんもどきはとても美味しい物ですので是非チャレンジしてみて下さい。中の具は季節の物で何でも良いですが、豆や芋など穀物類が入ると美味しいと思います。

クッキングペーパーに包んで揚げる方法は、宮本のオリジナルなので人に教える際には、宮本のブログで見た。もしくは直接教わったと宣伝することも忘れずにお願いします。自分ではオリジナルと思っていても世の中は広い・・・似たような事をやっている人は沢山いると思いますが・・・

さて、今日も気になるセシウム情報ですが、千葉市のホームページを見ると・・・出てました検査結果。だけど6月19日にわずか3品目?しかもすでに流通してる野菜を検査?

本気で市内の子供たちをセシウムの内部被曝から守ろうという気があるんですか?今売られている野菜を検査するのはいいんですが、これから収穫する野菜は検査しなくて良いのでしょうか。お茶の例でもわかるように、野菜に対するセシウムの汚染は、均一ではない。ため込みやすい品目にある日突然ドカッと出てきます。

千葉市は生産者を守るためにも、収穫前の畑に行って検査品目を選ぶ必要があります。キャベツや小松菜を調べている場合ではないでしょう。これから収穫を迎えるジャガイモや、露地物のトマト、ナス、胡瓜、はぐら瓜、西瓜、トウモロコシなどを重点的に毎日20品目くらいは調べるべきです。収穫はまだ先ですが、さつま芋、落花生、大豆、米についても、収穫前に5回は検査すべきでしょう。流通されてから出荷停止になればそれだけ生産者のダメージも大きい。収穫前にセシウムの汚染がわかればそれなりに対処できるはず。お役所得意の先送りではなく、ここは先手必勝で動いてもらいたいものです。

千葉県のホームページにも行って来ましたが、似たような物です。本気で消費者と生産者を守る気がありません。夏野菜についても検査してるみたいですが、ハウス物で一足早く流通しているものばかり。今畑で収穫を迎える野菜を調べてください。森田健作殿。多少のセシウムが出ても得意のパフォーマンスで、Tシャツ短パンで胡瓜かじって大丈夫!なんてやるんじゃないでしょうね・・・

 

 

 

 


休日は公園へ

2011-06-20 23:58:32 | 日記

休みの日は近くの公園へ連れて行くことが多いです。土の上や芝生の上は放射線量が高めですが千葉市、四街道市についてはまあ我慢できる範囲と言う事で元気に遊んでもらいます。少し前までは遊具で遊ぶのにも傍らに張り付いていないと危なくてしょうがなかったのですが、最近はほっといても大丈夫です。勝手に友達さがして遊んでます。

 首都圏でもようやく公園や、学校の放射線量を子供目線で測って公表するようになったみたいですが、数値の高い場所は立ち入り禁止区域にするなどしてほしいものです。

 近くの農家の方に間引いた人参を貰いました。根菜類はセシウムの影響を受けにくいという事で、千葉県産でも大丈夫。過去の検査結果を見てもセシウムは検出されてません。間引き人参は甘くて柔らかく、とても好きな野菜です。

写真写りが悪いですが鮎です。鮎を開いて、とりだした内臓と赤味噌を火にかけて練った物を戻して串を打ち、じっくり焼きあげます。

鮎はセシウムをためやすいみたいなので、和歌山産の養殖物を使ってます。一般に出回っている養殖の鮎に比べて小ぶりですが、香りも良く、旨みも十分な物を仕入れてます。ひとくくりで養殖物といっても、生産者の違いで品質に格段の差がでるのは、野菜と一緒です。信頼できる生産者を探すのがまず大事だと考えます。

 


イサキの美味しい季節ですが・・・

2011-06-18 23:57:17 | 食材

ぴかぴかのイサキです。とても美味しい魚で、外房のイサキは高級魚として扱われます。だけど今年は・・・セシウムが入ってるかも。宮本で仕入れるのは長崎産ですのでノンセシウムで美味しい、安全、子供にも安心して食べさせれます。セシウムの入ってない美味しいイサキが手に入るのにわざわざ千葉県産にこだわる必要はありません!

 先日セブン&アイのスーパーで胡瓜の特売をやってましたが、ボードに産地表示が無いので不審に思い箱を持ち上げてみると、なんと福島県産ではないですか!しかも小さい子供をつれたお母さんが買っている・・・福島県産を売るなとは言わないけどせめて検査済みであることとセシウムが検出されたとしたらその濃度を表示するべきです。検査済みでセシウムが検出されていない胡瓜であれば特売などしなくても福島県産を買って食べたいと思います。それでも子供には食べさせないですけど・・・

 いまこそ生産者と小売業者の良心が試される時だというのに、産地を隠してしかも特売で売り抜けようとするとは・・・がっかりです。

ついでに書いちゃうとセブン&アイで良く扱っている有機納豆。これアメリカ産の大豆を使ってるんですが、たしかポストハーベスト振りかけていても有機農産物表示できるはず。過去にアメリカ産有機大豆をつかった有機納豆から残留農薬が検出されたことがありましたが、セブン&アイで取り扱っている商品で、しかも商品名に有機の文字を使っているのだから、残留農薬なんて検出されないですよね~有機食品にしては妙に値段が安いから疑ってしまいます。

こちらは空芯菜。茹でてから出し醤油に漬けこんでお浸しにします。中華風の炒めものに使われる事が多いのでお浸しで出すと意外と喜ばれたりします。

千葉県でも作っている人はいますが、検査はしていないみたいなので愛知産を使ってます。千葉の農家は(漁師も)作物についてしっかり検査して、セシウムの残留濃度を表示するように、国や県に要求すべきです。それが千葉の農産物の(水産物も)信頼回復の唯一の道でしょう。


マンゴーのシャーベット

2011-06-17 00:27:48 | レシピ

今の時期、湿気が多いのでさっぱりとフルーツ系のデザートが喜ばれると思うのですが、肝心のフルーツが少ない時期でもあります。特に今年は千葉県産のびわからセシウムが出たので使うことは出来ず、山形のサクランボも怪しい物です。すいかは出回っていますが、七月後半から八月にかけて使いたいのでこれもパス。こうなれば缶詰しかありません。

今回はマンゴー缶を使ってみました。缶づめを開けたら、余分なシロップを捨てて、果肉ひたひたになる位に調節します。これを冷凍庫に入れて凍らせ、半日くらいたって半凍りになったら、ミキサーにかけます。このとき味を見ながらリキュール(今回は梅酒)を加えると味が引き締まります。

ペースト状になった物をアルミのタッパにいれてさらに凍らせます。お出しするときに早めに冷凍庫から出して少しゆるんだころに食べて貰うのがベストなのですが、なかなか上手くタイミングをつかむのが難しいので、電子レンジに軽くかけるなどして調節しています。

もうひとつのデザートは白ゴマ葛餅。くず粉に白ゴマペーストと砂糖を合わせて、火にかけて練り上げます。

型に流したら、水を張ったシンクに水没させて冷まします。冷蔵庫できりっと冷やして食べると美味しいのですが、くず粉を使ったお菓子は冷やしすぎると硬くなってしまいます。こちらも提供のタイミングが難しいデザートです。