SOHO@軽井沢

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和宮の井戸と謎の石碑

2008年07月06日 13時24分10秒 | 軽井沢の史跡
先日、こちらのブログを見ていたら、どこかで見た景色の写真が載っていた。(下の方の和宮の井戸の話)

ここ、うちの近所ではないか、とさっそく見に行った。
場所はすぐにわかった。



大きなケヤキの木の根元に石で囲った井戸があった。

この木が枝を無残に伐られた木か。。。

そして井戸。
これが幕末、皇女和宮が京都から江戸への下向で中仙道を通ったときに急遽造ったという井戸らしい。そんないわれのある井戸なのに草ぼうぼうで荒れ果てているのはどうしたことだろう。



おや?井戸の奥に石碑があるぞ。



おおっ。梵字が彫られている!
梵字とはインドの古代文字で、仏教とともに日本に入ってきた。梵字は文字なのでもちろんそれで文章を書く事もできるが、1文字で仏を象徴させることも仏教ではよく行われている。
この石碑に彫られた梵字は3文字。3体の仏がここに表されていることになる。

一番上に彫られる梵字は胎蔵界大日如来を表すアーンク。
下の右側が金剛界大日如来を表すバン。
下の左側が阿閦(あしゅく)如来を表すウーン。
(あしゅくのしゅくの文字はご利用のOSによっては正しく出ない場合もあります。門の中に人が3つ入った字です。)

仏教の一派である密教においては世界の中心は大日如来であるとし、胎蔵界と金剛界という2つの味方を通してその世界観を展開している。
下の碑文を解読すれば、なぜここに2つの大日如来と1つの阿閦如来が彫られているのかがわかるかもしれないと先日もう一度見に行って見た(写真は5月下旬)が、草がさらにぼうぼうになっていて、もはや中に入り込めなかった。今度は冬にでも見に行ってみよう。

井戸と石碑

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