SOHO@軽井沢

仕事の話はほとんど出てきませんが、軽井沢でSOHO生活してます。

栄光の光と影、とでもいいましょうか。

2008年12月30日 16時15分39秒 | 日常
もはや年末の慌ただしい時期だというのに、まだ暑かった9月の話を。

家からほど近いところにあるセゾン現代美術館に散歩がてら歩いて行った。



その途中にある軽井沢飯店に寄って昼食。



名物のごまだれ水餃子が、なかなかおいしい。欲を言えば、もう少しにんにくなどの香辛料を抑えると、よりごまだれと合うと思う。



セゾン現代美術館までは家からまっすぐ行っても30分程度の距離。



まだ軽井沢に住むことになる何年か前にもこの美術館に来たことがあるが、そのときの展示とほとんど変わらなかった。新しいものはない。80年代が冷凍保存されたような雰囲気である意味楽しいのだが、現代美術館って何?という疑問を湧いて出てくる。
池袋にあったセゾン美術館に何度か行ったことがあるが、あちらは閉館してしまった。ここには西武が元気だった時代が凍結保存されている。
テーマは「80年代多様性の起源」。
あ、「収蔵庫展」を別の言葉で言い換えたってことか。なるほど。



美術館を出て、草花を愛でながらのんびり歩いていると、



やや。このお方は。



車で行ったらこのような銅像があることに気がつかなかっただろう。
まるで参道のように整備されている。かつては社員総出で草むしりなんかをしていたのかもしれない(今も?)



コスモスも満開だった9月のお話でした。

セゾン現代美術館

別所温泉:北向観音

2008年12月30日 13時22分43秒 | 信州の寺社


安楽寺の山門である黒門をくぐる。寺のある場所からは結構離れている。寺の参道と直角の方向で、ちょうど北向観音参道に向かい合う形で建っている。別所温泉でもっとも賑わう北向観音の参拝客を逃すものかという対抗意識を持って建てられたかのようだ。



黒門と向かい合う形で北向観音の参道入り口がある。
参道右側手前には「おみやげの店」という看板がかかげられているが、ここはかつては旅館で、映画「男はつらいよ」の第18作「寅次郎純情詩集」でも登場した。
参考



参道の両脇は店が並ぶ。俗っぽくレトロな店の並ぶ参道が楽しい。



北向観音本堂。本尊は千手観音。
南面する善光寺阿弥陀如来に向かい合っている。このため、善光寺とともにお参りしないと、片参りになると言われてきた。



観音菩薩が影向したとされる霊木。桂の巨木だ。
川口松太郎の小説「愛染かつら」はこの樹をヒントにしたと言われる。



掛け造りの薬師堂。



境内の端には仁王のいる建物があった。奉納されたわらじなどからすると仁王門の役割をしているようだが、門ではない。



明治31年に裁縫師門弟が奉納したと書かれる。



馬づくしの絵馬。



再び別所温泉駅へ。
駅には丸窓電車の愛称で親しまれたかつての車両が置かれていた。



駅近くのあいそめの湯で温泉を楽しんだあと、再び上田電鉄別所線に乗って帰路に着いた。

北向観音

別所温泉:安楽寺

2008年12月21日 19時03分53秒 | 信州の寺社
続いて常楽寺から安楽寺へ。



木立に囲まれたまっすぐな参道を歩いていく。



石段を登って山門をくぐる。



古びた鐘楼が美しい。
訪れたのは9月のことなので、さるすべりの花が咲いていた。



境内をまっすぐ進むと本堂に突き当たる。
写真では見にくいが屋根の上に北条氏の三つ鱗紋が付けられていた。
この寺は平安時代の天長年間に建立され、その後、鎌倉北条氏の外護で禅寺として栄えた。
鎌倉のお寺でよく見る屋根の形で、しかも北条の紋まで付いているので、昔、鎌倉をよくうろついていて頃のことを思い出す。



本堂を越えた先は有料エリアだ。拝観料を払って先に進む。



見たかった塔が見えてきた。



珍しい八角の三重塔。
一番下の初重は裳階として屋根の数には数えない。

鎌倉時代末期と考えられている。
八角塔はかつては奈良や京都にあったが、いまではここにしか残っていないのだそうだ。

国宝の八角三重塔が美しい

別所温泉:常楽寺

2008年12月14日 17時51分05秒 | 信州の寺社


常楽寺はこれから行く北向観音の本坊で、平安時代の建立と伝わる。





本堂には本尊の阿弥陀如来が祀られる。
妙観察智弥陀如来と呼ばれ、頭上には宝冠を頂く宝冠阿弥陀如来だ。
欄間には千鳥模様の透かし彫りが据えられ、天井には格天井絵が描かれていてなかなか華やかな雰囲気だ。





本堂の裏手に廻ると石の多宝塔。
火焔の中から北向観音が出現した場所なのだという。



葉っぱに直に願い事が書かれていた。
これはタラヨウの葉かな。

石造多宝塔がある花の寺

別所神社

2008年12月07日 18時38分07秒 | 信州の寺社
別所温泉・常楽寺に向かう途中にあった別所神社。
まず、こちらにお参りすることにした。



木々に囲まれた長い参道をわくわくしながら歩いていく。



正面に本殿。脇には舞殿があった。
上の写真は舞殿。



舞殿はぐにゃぐにゃと曲がった木がそのまま梁に使われていた。簡素な力強さのある美。



舞殿からは別所温泉の町を見下ろせる。



別所神社本殿。
見つかった棟札によると天明八年に建てられたもので、大工棟梁は末野庄兵衛安定という人。そして「奉再造営熊野大権現御神殿」と書かれていたという。
建物の形式は一間社隅木入り春日造りという熊野神社で多く使われるものだそうだ。



背後にまわると後ろ向きに3つの祠があった。
まるで仏殿の後戸の神のようだが、その関係はわからない。
そして本殿のきめの細かい彫刻が目を引く。



象と獅子の神獣もいい出来栄えだ。



奥にはもう1つの神殿があった。
扁額には皇大神宮と書かれている。



味わいのある「さいせん」の字。



素朴な素木の鳥居が美しい。

別所神社