SOHO@軽井沢

仕事の話はほとんど出てきませんが、軽井沢でSOHO生活してます。

美しい木の椅子展

2008年09月29日 20時56分57秒 | 美術展・博物展
善光寺の隣り、長野県信濃美術館で開催中の「美しい木の椅子展」。初日の9/20に行ってきた。まだ関係者らしき人たちが名刺交換なんかをあちこちでやっているなか、関係者でも専門家でも何でもないただのやじ馬的面白がり屋である我々は少し肩身の狭い思いをしながら普通に入場料を支払って会場に入った。(でもこの間、軽井沢町の歴史民俗資料館で手に入れたこの展示会のパンフレットが割引券にもなっていて100円引きになった。何をしに歴史民俗資料館に行ったのかはそのうち。。。)


写真は隣接する東山魁夷館。設計は谷口吉生/谷口建築設計研究所。

展示は
第一部 世界の著名デザイナーによる椅子100脚を紹介
第二部 朝日新聞社主催「暮らしの中の木の椅子」展の入選作100脚にすわろう
第三部 「森のくに信州」の椅子を約20脚紹介
第四部 日本のデザイナーによる椅子を約10脚紹介
の4部構成。

このうちの第一部の100脚の椅子を提供したのが織田憲嗣氏。この人、以前、
東京のオペラシティでやっていた「北欧モダン デザイン&クラフト」展で展示されていた椅子のほとんどの出展者として名前が書かれていて、いったいどんな人なんだろうかと思っていたのだが、今回の展示でわかった。東海大の教授で若い頃に椅子の収集に目覚め、いまでは椅子の収集家として知られている人だそうだ。
年代順に並べられ、有名な椅子もあればどうやって座るんだろう?という不思議な椅子もあった。

第二部の入選作の椅子には座れるようになっている。興味を惹きつけられた椅子に座ってみる。外見はオーソドックスな普通の椅子なのだが、ものすごく体にフィットして座り心地のいいものがあった。作者は個人名だったから売ってないんだろうな。売ってくれるならお金を出してもほしいと思ったが。
優秀賞に入選した作品も数点置いてあった。審査の基準は座り心地ではなく見た目だ。これは我が尻によって判明したことだ。

隣接されている東山魁夷館もついでに見ていった。



建物の中庭の池には洲浜が作られていた。つい歩いてみたくなる。



おっとっとマークがかわいい。



展示を見終わり、オープンエアのカフェでひとやすみすることに。



今日の軽井沢は寒いくらいだが、そういえばこの日は暑いくらいだった。

東山魁夷館

地図にない神社

2008年09月15日 17時05分57秒 | 軽井沢の史跡


熊野神社前の東に向かう道の先は古道ハンターの探索心をくすぐる緑の屋根に覆われた道だった。これは行って見なければなるまい。



緑のトンネルを抜けると鳥居があった。
地図には載っていない神社だ。



八幡神社と彫られていた。



鳥居は新しそうだが、石段は古びている。



登ると祠があった。



新しい祠の横には石が置かれている。
何かの像が彫られていたようにも見える。
あるいは何者かが石の表面に現れたかのように見えることから、神仏が姿をあらわしたとする影向石(ようごういし)かもしれない。
いずれにしてももともとはこの石を拝んでいたのではないかと思う。

そして、この神社の前の道は油井の集落を通り抜けて釜ケ淵橋に到達する。
かつての女街道のルートと(私的に)推定している道だ。

八幡神社

熊野神社前の東西の道

2008年09月07日 18時08分40秒 | 軽井沢の史跡
気がついたらずいぶん時間が経ってしまったという記事を書いてから更に1ヶ月も空いてしまった。。。

思い出してみると、女街道が熊野神社の前を通っていたのではないかと推測し、熊野神社まで行って見たのが前回の話だった。

そして今回はようやくその熊野神社前の東西の道についての話になる。

熊野神社の前に立って東西を通る道の西側(女街道入口の方向)を見たのがこの写真。



川が流れているが、地図では「西の河原川」と書かれている。
これはやはり「にしのかわらがわ」ではなく「さいのかわらがわ」と読むべきだろう。つまり、賽の河原。この世とあの世の境目だ。ここは葬送の地だった可能性がある。そしてこの川をさいのかわらと呼んだ集落にとっては、ここは集落にとっても境界の川だったのだろう。

地元の人にとっては賽の河原でも、旅人にとっては川岸の道路でもある。(ここを女街道と推測する側にとっては、ここは道路でなくてはならないのだ)

いまは道として使われてなく、ここを通るのは無理そうだったので、大きく迂回してその先に行って見た。地形が起伏して少し上がったところにあった。それが下の写真。



ここを下っていくと熊野神社がある。ちょうど人が歩ける峯のような地形が馬の背のように続いている。ここを通ったに違いない。(と勝手に推測)

熊野神社を見下ろした地点


ここから西の女街道入口側は上の写真のような開けた地形だった。

今度は、熊野神社に立って反対側の東を向いてみる。



おお。古道ハンターの探索心をくすぐるような道があるではないか。

(しつこくまだ続く)