遠近宮からすぐ近くに女街道入口がある。
江戸時代、関所では「入鉄砲に出女」は厳しく監視された。
そうした出女が関所を避けてこっそりと抜ける道があった。
その道への分岐がこの女街道入口だ。姫街道とも言う。
説明板によれば、この道は油井釜ケ淵橋を渡り、和美峠または入山峠まで続くらしい。
入り口には馬頭観世音と書かれた石碑が立っていた。
少し行くと祠が2つ。
手前の赤い棒は以前は鳥居の形をしていたが、壊れてしまったようだ。
こちらは正観世音と書かれている。
後ろは売地。ここは前に見に来たことがあるが、3区画ともまだ売れていないようだ。
借宿の集落から離れるにつれて家はなくなってきた。
女人が人目を避けて歩くような道だから、道らしい道でもなかっただろうし、
追い剥ぎやら女人目当ての悪人やらが待ち伏せすることもあっただろう。
今度は如意輪観世音大士。
こうやって石碑が立っているのは道案内も兼ねていたのだろうか。
あるいはこういう道で犠牲になった人の供養ということもあるのだろうか。
自転車で風を切って走っていくと道は突然直角に左に曲がる。
左は元来た方向だから、女街道はそちらではない。
前を見ると右は大学の施設、左は建築会社。
その間は道ではなさそうだが、空き地になっていて、その向こう側に道らしい筋が付いている。
よしっ。行ってみよう。
これも道には違いない。
が、少し行くとこの道も直角に左に曲がっている。
釜ケ淵なら右の方向のはずだ。
奇妙な標識を見つけた。
林の方向を向いている。何かのはずみで向きが変わってしまったのでないのは、「小特を除く 50m先の踏切道」
と書いてあることからわかる。線路があるのは確かにこの標識の向いている方向なのだ。
じゃあ、道はこの林の中を通っているのか。
木も倒れているし、どんなに目を凝らしてもまったく道らしきものは見えなかった。
軽井沢は面白いところで、こうやって自然に負けて消滅してしまう道がある。他にももう一箇所、林になってしまった道があるのを知っている。
自転車を置いて林の中に踏み入ってみたが、さっぱりわからない。
少し行ってみたが、富士山の樹海のように迷ったあげく白骨になってしまうかもしれないという恐怖を感じて、戻ることにした。
写真は林の中で戸惑う我が影。
帰ってから地図で見ると道は途中で途切れている。
やはり強行しなくて良かったようだ。
女街道入口。
道が消えていたあたり。
江戸時代、関所では「入鉄砲に出女」は厳しく監視された。
そうした出女が関所を避けてこっそりと抜ける道があった。
その道への分岐がこの女街道入口だ。姫街道とも言う。
説明板によれば、この道は油井釜ケ淵橋を渡り、和美峠または入山峠まで続くらしい。
入り口には馬頭観世音と書かれた石碑が立っていた。
少し行くと祠が2つ。
手前の赤い棒は以前は鳥居の形をしていたが、壊れてしまったようだ。
こちらは正観世音と書かれている。
後ろは売地。ここは前に見に来たことがあるが、3区画ともまだ売れていないようだ。
借宿の集落から離れるにつれて家はなくなってきた。
女人が人目を避けて歩くような道だから、道らしい道でもなかっただろうし、
追い剥ぎやら女人目当ての悪人やらが待ち伏せすることもあっただろう。
今度は如意輪観世音大士。
こうやって石碑が立っているのは道案内も兼ねていたのだろうか。
あるいはこういう道で犠牲になった人の供養ということもあるのだろうか。
自転車で風を切って走っていくと道は突然直角に左に曲がる。
左は元来た方向だから、女街道はそちらではない。
前を見ると右は大学の施設、左は建築会社。
その間は道ではなさそうだが、空き地になっていて、その向こう側に道らしい筋が付いている。
よしっ。行ってみよう。
これも道には違いない。
が、少し行くとこの道も直角に左に曲がっている。
釜ケ淵なら右の方向のはずだ。
奇妙な標識を見つけた。
林の方向を向いている。何かのはずみで向きが変わってしまったのでないのは、「小特を除く 50m先の踏切道」
と書いてあることからわかる。線路があるのは確かにこの標識の向いている方向なのだ。
じゃあ、道はこの林の中を通っているのか。
木も倒れているし、どんなに目を凝らしてもまったく道らしきものは見えなかった。
軽井沢は面白いところで、こうやって自然に負けて消滅してしまう道がある。他にももう一箇所、林になってしまった道があるのを知っている。
自転車を置いて林の中に踏み入ってみたが、さっぱりわからない。
少し行ってみたが、富士山の樹海のように迷ったあげく白骨になってしまうかもしれないという恐怖を感じて、戻ることにした。
写真は林の中で戸惑う我が影。
帰ってから地図で見ると道は途中で途切れている。
やはり強行しなくて良かったようだ。
女街道入口。
道が消えていたあたり。