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発掘された日本列島2007

2007年10月19日 21時59分19秒 | 美術展・博物展
なかなかリアルタイムに記事が書けず、この展示はとっくに終わってしまっているのだが、先月、千曲市にある長野県立歴史館に「発掘された日本列島2007」を見に行った。



毎年、その年の発掘の成果が展示されるもので、全国を巡回する。
いつも行くわけではないが、これまではこの展示は江戸東京博物館で見ていた。巨大な下駄みたいな合体ロボみたいなへんてこな建物だと酷評しながらも、その展示を見たあとは通常展示を見て楽しんでいた。江戸東京博物館の通常展示では江戸や明治以降の日本の生活風景を見ることができて、すごく面白い。

で、今年の「発掘された...」展だが、興味深かったのは弥生時代の神戸の北青木遺跡で浜辺に埋められた状態見つかった銅鐸。

そして、同じく弥生時代の愛媛の朝倉下経田遺跡では剣先を下に向けて地面に突き刺さった状態で銅剣が見つかっている。

埋められた銅剣といえば出雲の荒神谷遺跡を思い出す。以前見に行ったことがあるが、そこには尾根の斜面に358本の銅剣がびっしりと埋められていた。

銅鐸もあえて埋められた状態で発見されているものが多く、どういう意味なのかはっきりした定説はない。

大地というのは草木を芽吹かせ、育てさせる不思議な力があると古代人は思っていただろうと思う。銅剣や銅鐸を地面に埋めることにはその力に授かろうという素朴な思想があったのではないかと思っているのだが、果たして真相は。。。

この長野県立歴史館は森将軍塚古墳のある山の麓に建っていて、この隣には市立森将軍塚古墳館という建物が建っている。

せっかくなので、まずは隣の市立森将軍塚古墳館で予習をしてから森将軍塚古墳まで登ってみよう。



写真でもちょっと見えているが、この山の上に大きな前方後円墳がある。



市立森将軍塚古墳館入り口。
ちょっと前に問題になった中国の遊園地の着ぐるみかと思った。
公立の施設だから許可は取ってあるのだろう。
いや、きっとそうに違いない。

(つづく)

長野県立歴史館