SOHO@軽井沢

仕事の話はほとんど出てきませんが、軽井沢でSOHO生活してます。

地震で閉じこめられ

2007年07月17日 23時50分10秒 | 日常
昨日、軽井沢から朝9時56分発の長野新幹線で東京に向かった。東京芸術大学美術館で開かれていた「金刀比羅宮書院の美」を見るために。

途中駅の高崎駅を定刻で出発し、加速を始めてすぐに車内の電灯がすべて消え、急停車した。止ったあとも車両がなぜか揺れている。高崎駅ホームの途中で止ったのだが、見上がるとホームの屋根から下がっている時計が激しく揺れているのが見えた。
これが昨日の最大震度6強を記録した中越沖地震だった。
停電はそのまま続き、空調も止ったことから、車内は少し蒸し暑くなってきた。台風や地震で新幹線が止り、閉じこめられた人が蒸し風呂のようだった言っている場面が、ときどきニュースで報道されるが、その蒸し風呂がこれか、と思っていると電灯が灯り、空調が入った。

車内のアナウンスとi-modeのニュースでかなりの地震が起こったことがわかったので、しばらくは動かないだろうと覚悟を決める。上野で人と待ち合わせていたが、じたばたしてもしかたがない。メールで連絡し、待っていてもらう。
1時間10分にようやく新幹線は東京に向けて走り出した。
走り出してからはいつもと同じスピードで走り、止っていた時間と同じ時間だけ遅れて上野に到着したのだった。

地震の初期の段階で停止でき、安全確認後は普通のスピードで走れるということは、それだけ安全について考えられて作られている、ということなのだろう。
それに引き換え、今回またも発覚した原発の安全管理についての思考停止さ加減はどうだ。地震被害に加えて大きな原発災害が起こらなかったのは偶然でしかないのではないかと思えてくる。

なお、末筆となりましたが、この地震で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

「金刀比羅宮書院の美」については別記事で。