アフリカの各国は、その国の開発の方向性や優先課題を定めた、いわゆる「国家開発計画」を有している。もちろんそれぞれの国の事情を反映したものとはいえ、国際社会の潮流の中で大きなトレンドを共有している。
例えば2000年頃はどこもかしこも「貧困削減」、開発計画もPRSP(貧困削減ペーパー)などと呼ばれた。しかし経済発展なくして社会の開発なし。ほどなく「成長」のが加わり、その後若年層が課題となると「雇用 . . . 本文を読む
成長たくましいアフリカの航空業界。中でも今年の注目はエチオピア航空の飛躍である。アフリカ初の資本、これまで大陸に確実に翼を広げ、飛躍を続けている。
アフリカ、航空業界の戦い2019(前編)〜急成長するエチオピア航空
しかしアフリカ大陸の制覇には、もう一つ重要な壁を乗り越えなければならない。東からは攻めにくい、西アフリカへの展開である。
先行のケニア航空や南アフリカ航空は、直営で限定的に路線を . . . 本文を読む
シリーズ「コートジボワール危機と国際刑事裁判所」、きのうでいったん終了、と思ってたところ、事態がさらに一転。
コートジボワール危機と国際刑事裁判所
第一話 コトの顛末
15日(火)に国際刑事裁判所(CPI)が命じた、コートジボワールのローラン・バグボ元大統領、シャルル・ブレ・グデ青年相の即時解放。その後の上告、釈放に対する意見申し立て、引き受け条件交渉などで怪しい雰囲気が漂ってきたな、と思って . . . 本文を読む
連載中の「バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所」、第三話を続けたい。
バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所
第一話 コトの顛末
第二話 政局タイムマシーン
コートジボワール危機の最終段階、和平プロセスの最後にやってきた大統領選挙が荒れることは、誰もが予期していた。そのため、フランス、アメリカ、国連コートジボワールミッション(ONUCI)をはじめ、国際 . . . 本文を読む
十余年にわたるコートジボワール危機の最終段階で迎えたいわゆる「選挙後危機」(2010年〜2011年)。ここで生じた「戦争に対する罪」、「人道に対する罪」の咎で国際刑事裁判所(CPI)で公判を受ける身にあったローラン・バグボ元大統領と、シャルル・ブレ・グデ青年大臣が、15日、罪状・証拠不十分により、釈放される決定がなされた。ここまでは前回のブログ記事でお話しした。
バグボ元大統領釈放!〜コートジボ . . . 本文を読む
2019年1月15日は、コートジボワールの歴史上極めて重要な意味を持つ日となった。
十余年にわたるコートジボワール危機、最終段階で迎えたいわゆる「選挙後危機」(2010年〜2011年)。ここで生じた「戦争に対する罪」、「人道に対する罪」の咎で国際刑事裁判所(CPI)で公判を受ける身にあったローラン・バグボ元大統領と、シャルル・ブレ・グデ青年大臣が、罪状・証拠不十分により、釈放される決定がなされた . . . 本文を読む
毎年、新年になるとアフリカビジネス面の話題となる、アフリカ航空業界の展望。例により今年もアフリカ航空事情の話題を仏紙’Le Monde’が1月6日付で報じている。記事を一部参照しつつ、西アフリカ航空事情について一席。
(仏紙'Le monde'1月6-7日号)
記事によれば、2018年には世界で430億人が空路を利用した。これは前年比6.1%の伸び。しかし、アフリカの占める割合はこの中で2 . . . 本文を読む
アフリカの大問題は、ちゃんとした選挙の実施。これはあるアフリカ人との選挙トークをした時の話。
ンボテ「選挙では票の買収なんて噂があるけど、実際はどうなんだい?!?」
A氏「もちろんあるさ。日常茶飯事だ。」
ンボテ「でもどんなふうに?!」
A氏「候補者が俺に投票してくれって、そのままカネをわたしてくる。集会とか、街頭行脚で出会った時とか。」
ンボテ「え?相場はいくら?!」
A氏「1 . . . 本文を読む
先日、映画「Koussaw - Tempête de sable(砂の嵐)」を鑑賞する機会に恵まれた。
Koussaw - Tempête de sable
73分、2015年、マリ、フランス語(英語字幕あり)
ドラマ、フィクション
監督 イブラヒマ・トゥーレ
出演 モハメド・シセ、アブソ・F・カンテ
制作 CNCM / Orange Studio
(あらすじ)
映画の舞台はドンブクトゥ。 . . . 本文を読む
2019年1月3日から、中国の王毅外交部長(外務大臣)は、エチオピア、ブルキナファソ、ガンビア、セネガルの四カ国を訪問した。
(Jeune Afrique誌ウェブサイトより)
年中行事としてすっかり定着した、年初の中国外交部長のアフリカ歴訪。今回のアフリカ訪問の目的、そして訪問国選定から読み取れる狙いは何か?
繰り返し述べているが、アフリカと中国の関係は、非同盟諸国関係、冷戦構造下の社会主 . . . 本文を読む
10日未明、コンゴ民主共和国独立選挙管理委員会(CENI)は、先月30日に投票が行われた大統領選挙の開票を速報。野党のフェリックス・チセケディ候補が当選した、と発表した。
(Radio Okapi.netより。写真をクリックすると、記事に飛びます。)
発表によれば、投票率は47.56%、有効投票数は1828万票あまり。
トップは野党・統一候補離脱組のフェリックス・チセケディ候補で38.57 . . . 本文を読む
『ぶら★アフ』でも繰り返し記事にしてきた、今年6月に開かれるアフリカカップサッカー(CAN2019)の「開催地問題」。
アフリカカップサッカー2019、カメルーン開催を断念〜ホスト国をめぐるごたごた
アフリアカップサッカーは泥仕合の中〜開催地をめぐるゴタゴタ(2)
本来ならホスト国はカメルーンのはずであったが、アフリカサッカー連盟(CAF)は2018年11月の理事会で「準備未了」として開催権を . . . 本文を読む
すでに外電で報じられてれいる通り、7日、ガボンでクーデター未遂事件が発生した。
(フランス国際ラジオ放送(RFI)ウェブサイトより)
10月半ばより大統領が健康問題で不在となっているガボン。国民議会選挙の結果確定も曖昧なまま、政府はだましだましルーティン業務を回しているというのが現状。そんな中で発生した政変未遂劇だった。
クーデター勢力は7日の早朝4時頃、国営テレビラジオ局を占拠、同局を通 . . . 本文を読む
新年を迎えてはや3日目。昨日に引き続き、「2019年アフリカはこうなる」第二弾は、恒例選挙カレンダー。
ンボテが把握する限りの、仏語圏アフリカの選挙予定などを見てみたい。
(メディア'Afrique le 360'は、セネガル、ナイジェリア、南アをピックアップ。サル、ブハリ、ラマポーザへの有権者の審判は?)
1月
ギニア 国民議会選挙
2020年大統領選挙の前哨戦となる国民議会選挙、114議 . . . 本文を読む
新年を迎えるにあたり、アフリカの大統領たちは恒例の年頭の辞を述べた。正確に言うと、仏語圏アフリカの伝統は「年末の辞」。年明けを前にした大晦日にその一年を振り返り、翌年への展望を語るのが慣わしだ。いくつか紹介してみたい。
セネガルのマッキー・サル大統領は、任期7年最後の年末の辞を述べた。高速道路、空港アクセス鉄道、新農業政策などの成果を強調するとともに、発表されたばかりの第二次セネガル新興国化計画 . . . 本文を読む