ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

PPPは打ち出の小槌か?(1)〜理想と現実

2019-01-22 16:00:34 | アフリカビジネス
アフリカの各国は、その国の開発の方向性や優先課題を定めた、いわゆる「国家開発計画」を有している。もちろんそれぞれの国の事情を反映したものとはいえ、国際社会の潮流の中で大きなトレンドを共有している。 例えば2000年頃はどこもかしこも「貧困削減」、開発計画もPRSP(貧困削減ペーパー)などと呼ばれた。しかし経済発展なくして社会の開発なし。ほどなく「成長」のが加わり、その後若年層が課題となると「雇用 . . . 本文を読む

アフリカ、航空業界の戦い2019(後編)〜西アフリカをめぐる航空史

2019-01-21 16:20:26 | アフリカビジネス
成長たくましいアフリカの航空業界。中でも今年の注目はエチオピア航空の飛躍である。アフリカ初の資本、これまで大陸に確実に翼を広げ、飛躍を続けている。 アフリカ、航空業界の戦い2019(前編)〜急成長するエチオピア航空 しかしアフリカ大陸の制覇には、もう一つ重要な壁を乗り越えなければならない。東からは攻めにくい、西アフリカへの展開である。 先行のケニア航空や南アフリカ航空は、直営で限定的に路線を . . . 本文を読む

一転!バグボ元大統領、継続拘留へ〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所(4)

2019-01-19 17:10:27 | アフリカ情勢
シリーズ「コートジボワール危機と国際刑事裁判所」、きのうでいったん終了、と思ってたところ、事態がさらに一転。 コートジボワール危機と国際刑事裁判所 第一話 コトの顛末 15日(火)に国際刑事裁判所(CPI)が命じた、コートジボワールのローラン・バグボ元大統領、シャルル・ブレ・グデ青年相の即時解放。その後の上告、釈放に対する意見申し立て、引き受け条件交渉などで怪しい雰囲気が漂ってきたな、と思って . . . 本文を読む

バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所(3)・国際社会は正義か?

2019-01-18 16:40:00 | アフリカ情勢
連載中の「バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所」、第三話を続けたい。 バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所 第一話 コトの顛末 第二話 政局タイムマシーン コートジボワール危機の最終段階、和平プロセスの最後にやってきた大統領選挙が荒れることは、誰もが予期していた。そのため、フランス、アメリカ、国連コートジボワールミッション(ONUCI)をはじめ、国際 . . . 本文を読む

バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所(2)・政局タイムマシーン

2019-01-17 15:40:00 | アフリカ情勢
十余年にわたるコートジボワール危機の最終段階で迎えたいわゆる「選挙後危機」(2010年〜2011年)。ここで生じた「戦争に対する罪」、「人道に対する罪」の咎で国際刑事裁判所(CPI)で公判を受ける身にあったローラン・バグボ元大統領と、シャルル・ブレ・グデ青年大臣が、15日、罪状・証拠不十分により、釈放される決定がなされた。ここまでは前回のブログ記事でお話しした。 バグボ元大統領釈放!〜コートジボ . . . 本文を読む

バグボ元大統領釈放!〜コートジボワール危機と国際刑事裁判所(1)

2019-01-16 08:50:00 | アフリカ情勢
2019年1月15日は、コートジボワールの歴史上極めて重要な意味を持つ日となった。 十余年にわたるコートジボワール危機、最終段階で迎えたいわゆる「選挙後危機」(2010年〜2011年)。ここで生じた「戦争に対する罪」、「人道に対する罪」の咎で国際刑事裁判所(CPI)で公判を受ける身にあったローラン・バグボ元大統領と、シャルル・ブレ・グデ青年大臣が、罪状・証拠不十分により、釈放される決定がなされた . . . 本文を読む

アフリカ、航空業界の戦い2019(前編)〜急成長するエチオピア航空

2019-01-15 09:00:21 | アフリカビジネス
毎年、新年になるとアフリカビジネス面の話題となる、アフリカ航空業界の展望。例により今年もアフリカ航空事情の話題を仏紙’Le Monde’が1月6日付で報じている。記事を一部参照しつつ、西アフリカ航空事情について一席。 (仏紙'Le monde'1月6-7日号) 記事によれば、2018年には世界で430億人が空路を利用した。これは前年比6.1%の伸び。しかし、アフリカの占める割合はこの中で2 . . . 本文を読む

選挙買収が成り立たないお話

2019-01-13 15:20:27 | アフリカ伝説
アフリカの大問題は、ちゃんとした選挙の実施。これはあるアフリカ人との選挙トークをした時の話。 ンボテ「選挙では票の買収なんて噂があるけど、実際はどうなんだい?!?」 A氏「もちろんあるさ。日常茶飯事だ。」 ンボテ「でもどんなふうに?!」 A氏「候補者が俺に投票してくれって、そのままカネをわたしてくる。集会とか、街頭行脚で出会った時とか。」 ンボテ「え?相場はいくら?!」 A氏「1 . . . 本文を読む

マリ映画’Koussaw - Tempête de sable(砂の嵐)’を見てきました〜

2019-01-12 15:00:00 | アフリカ映画
先日、映画「Koussaw - Tempête de sable(砂の嵐)」を鑑賞する機会に恵まれた。 Koussaw - Tempête de sable 73分、2015年、マリ、フランス語(英語字幕あり) ドラマ、フィクション 監督 イブラヒマ・トゥーレ 出演 モハメド・シセ、アブソ・F・カンテ 制作 CNCM / Orange Studio (あらすじ) 映画の舞台はドンブクトゥ。 . . . 本文を読む

中国・王毅外交部長のアフリカ外遊2019〜アフリカと中国の関係

2019-01-11 07:50:55 | アフリカ情勢
2019年1月3日から、中国の王毅外交部長(外務大臣)は、エチオピア、ブルキナファソ、ガンビア、セネガルの四カ国を訪問した。 (Jeune Afrique誌ウェブサイトより) 年中行事としてすっかり定着した、年初の中国外交部長のアフリカ歴訪。今回のアフリカ訪問の目的、そして訪問国選定から読み取れる狙いは何か? 繰り返し述べているが、アフリカと中国の関係は、非同盟諸国関係、冷戦構造下の社会主 . . . 本文を読む

【速報】コンゴ民主共和国大統領選挙、野党チセケディ候補が当選(独立選挙管理委員会速報)

2019-01-10 11:50:57 | アフリカ情勢
10日未明、コンゴ民主共和国独立選挙管理委員会(CENI)は、先月30日に投票が行われた大統領選挙の開票を速報。野党のフェリックス・チセケディ候補が当選した、と発表した。 (Radio Okapi.netより。写真をクリックすると、記事に飛びます。) 発表によれば、投票率は47.56%、有効投票数は1828万票あまり。 トップは野党・統一候補離脱組のフェリックス・チセケディ候補で38.57 . . . 本文を読む

アフリカカップサッカー2019はエジプト開催へ〜開催地をめぐるゴタゴタ(3)

2019-01-10 06:00:00 | アフリカサッカー・スポーツ
『ぶら★アフ』でも繰り返し記事にしてきた、今年6月に開かれるアフリカカップサッカー(CAN2019)の「開催地問題」。 アフリカカップサッカー2019、カメルーン開催を断念〜ホスト国をめぐるごたごた アフリアカップサッカーは泥仕合の中〜開催地をめぐるゴタゴタ(2) 本来ならホスト国はカメルーンのはずであったが、アフリカサッカー連盟(CAF)は2018年11月の理事会で「準備未了」として開催権を . . . 本文を読む

ガボンクーデター未遂事件を振り返る

2019-01-08 10:50:00 | アフリカ情勢
すでに外電で報じられてれいる通り、7日、ガボンでクーデター未遂事件が発生した。 (フランス国際ラジオ放送(RFI)ウェブサイトより) 10月半ばより大統領が健康問題で不在となっているガボン。国民議会選挙の結果確定も曖昧なまま、政府はだましだましルーティン業務を回しているというのが現状。そんな中で発生した政変未遂劇だった。 クーデター勢力は7日の早朝4時頃、国営テレビラジオ局を占拠、同局を通 . . . 本文を読む

2019年アフリカはこうなる(2)〜アフリカ選挙カレンダー

2019-01-03 06:20:00 | アフリカ情勢
新年を迎えてはや3日目。昨日に引き続き、「2019年アフリカはこうなる」第二弾は、恒例選挙カレンダー。 ンボテが把握する限りの、仏語圏アフリカの選挙予定などを見てみたい。 (メディア'Afrique le 360'は、セネガル、ナイジェリア、南アをピックアップ。サル、ブハリ、ラマポーザへの有権者の審判は?) 1月 ギニア 国民議会選挙 2020年大統領選挙の前哨戦となる国民議会選挙、114議 . . . 本文を読む

2019年アフリカはこうなる(1)〜アフリカ大統領それぞれの年頭の辞

2019-01-02 07:20:00 | アフリカ情勢
新年を迎えるにあたり、アフリカの大統領たちは恒例の年頭の辞を述べた。正確に言うと、仏語圏アフリカの伝統は「年末の辞」。年明けを前にした大晦日にその一年を振り返り、翌年への展望を語るのが慣わしだ。いくつか紹介してみたい。 セネガルのマッキー・サル大統領は、任期7年最後の年末の辞を述べた。高速道路、空港アクセス鉄道、新農業政策などの成果を強調するとともに、発表されたばかりの第二次セネガル新興国化計画 . . . 本文を読む