navikuma のブログ 陽炎のようにゆらめく景色のなかを走行中です。

ユーラシア大陸の端っこからのたわごとです。

マルコ・ポーロの旅―遥かなる東方への旅

2011年09月29日 | 日記
前回の記載とつながっているものです。
プロローグ:
ジンギスカンが制覇したユーラシア大陸の帝国も5代目皇帝のフビライ・ハーンの時代にベネチアの商人マルコポーロが3年半をかけて大都に旅をしそこでの17年間に及ぶ汗の外交官としての勤めたことを中心にかれの冒険談を“東方見聞録”という本にした。

当時の閉塞された西欧世界ではあまり見たことも聞いた事もないようなことが書かれているこのこの本は単なる法螺話だと思われていた。

出版されてから、約100年後から「黄金、銀、真珠、香辛料」に飽くなき執着心を抱く西欧諸国によるいわゆる東方を目指した大航海時代と呼ばれる武力による世界制覇と植民地化の活動を起こすことへ多大な影響を与えることになった。
かのコロンブスの北米大陸へ向かったのもこの理由からである。
とくに黄金の国ジパングをめざして。

この本がなければ世界の歴史はずいぶんと違ったものになっていたかもしれない。

以下転載:
●『 チパング(日本のこと)は、東のかた、大陸から1500マイルの大洋中にある、とても大きな島である。住民は皮膚の色が白く礼節の正しい優雅な偶像教徒であって、独立国をなし、自己の国王をいただいている。 この国ではいたるところに黄金が見つかるものだから、国人は誰でも莫大な黄金を所有している。
(中略) この国王の宮殿は黄金で出来ている。屋根はすべて純金でふかれている。床も、全部が指二本幅の厚さをもつ純金で敷きつめられている。
(中略) またこの国には多量の真珠が産する。
(中略)この島に生えている木々は、いずれも強い芳香を放ちすこぶる貴重な香木であって、たとえば沈香その他に比べても決して劣らぬ高価なものである。黒胡椒はもとより、雪のような白胡椒も豊富なのである。黄金を初めとする様々な奇貨異物の産額も、これまた驚くばかりの巨額である。』
      『東方見聞録 2』東洋文庫(株)平凡社刊
とね。

ご存知ですか? 当時彼らはこんな取り決めを勝手にやっているのですよ。

“ ●教会が世界を二分したトルデリャス条約 (1494年)
この条約は、カボ・ヴェルデ島370レグアから西の46度30分の経線(アゾレス諸島の西約1000マイル)で、それ以東をポルトガル領、以西をスペイン領とするものである。世界は2国に分けられたのだ。
この条約によって教会は『人は神の名の下に何でも出来るという』、恥ずべき免罪符を与えたことになった。“

実際彼らは武力にものを言わせ、掠奪・殺戮・虐殺・奴隷売買ともう何でもありで世界制覇へ突き進んで行った。

西欧世界の外、とくに東アジアや北南米をはじめとした全世界へ進出して行ったのです。
それはどんなに言い繕い
歪曲・隠蔽しようとしても厳然たる歴史的事実です。
欧米の植民地支配
http://specific-asian-flash.web.infoseek.co.jp/oubeishokuminchi.htm

そしてそれは今の日本の現状ともしっかりつながっているのです。

マルコポーロが意図した罪ではありませんが、西欧人という強い選民意識と富や利に貪欲な執着心持った人たちの欲に火をつける結果になったという史実は知っておく必要があります。

そんな想いも重ねつつ偉大な冒険家の足跡をたどって生きましょう。


シルクロード憧憬-マルコ・ポーロの旅―遥かなる東方への旅
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/sp/silkroad/marco.shtml

シルクロード憧憬-マルコ・ポーロの旅―ベネチアからの旅立ち
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/sp/silkroad/m_vol1.shtml

シルクロード憧憬-マルコ・ポーロの旅―イスラム大地を行く
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/sp/silkroad/m_vol2.shtml

シルクロード憧憬-マルコ・ポーロの旅―タクラマカン砂漠を行く
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/sp/silkroad/m_vol3.shtml

シルクロード憧憬-マルコ・ポーロの旅―皇帝の都へ
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/sp/silkroad/m_vol4.shtml

シルクロード憧憬-マルコ・ポーロの旅―中国での17年間
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/sp/silkroad/m_vol5.shtml

*(地球)**(足)**(砂時計)**(音符)**(クローバー)**(ウインク)*