ランギロア 南の島の写真館は10月で閉店しました。

タヒチ、ランギロア島 島の小さな写真館は店じまいです。

フォト・ドゥ・マリアージュ

2006-08-12 | Weblog

小さな島ですから、そうたびたび結婚式はありません。
特に、ティプタ村の方はまだまだ営業が行きとどかないため
結婚式があったあとで話を聞くことが多いし、そう写真にお金を
払える人もいないのが現状です。
先月から、「8月3日、結婚式だから写真撮ってね!」と
ご近所さんのギヨームさんから言われていました。
ギヨームさんは、旦那さんが電力会社に勤めていて、
夜は屋台をすぐ向かい(我が家の前です。)で出しています。
(安くておいしいけど、不定期に休む、すぐ売り切れます。
でもみんな分かっていて、じゃまた今度!!といった具合です。)
さて、8月3日と日にちは聞いていましたが、何時からなのか
まだ確認していません。
役場の結婚式で教会ではなしだそうで、今までだとだいたい
10時ぐらいが通常でした。
式の前々日に時間を聞くと「・・・4時半から。OKかい?」
もちろんと答え、室内が暗くなるかな~~とか、最後の集合が
強い逆光かあるいは日がかなり落ちて暗いかな~~とちょっと心配です。
通常のクリップオンタイプのストロボ以外に、写真屋のライセンスを
取得した時、ちょっと大きめのストロボを用意したのですが、
それが役立ちそうです。
実は、このストロボ電源部が熱に弱く、ボラボラの取材で壊れて
しまった事があるんです。でも、メーカーのパナソニックさんは、
メールでの修理の依頼にしっかり応えてくれて、「有償でいいので、
できたらクリスマスまでに直したい、送料も請求していいので
海外の発送をして欲しい。」という依頼に対して、無償で交換、
ランギロアまでのFedexも出してくれました。
本当に、パナソニックさん、その節はありがとうございました。

こういうところに住んでいると、何でも壊れて当たり前で、
壊れた時の対応が良いのがすっごく大切なんです。
まあそんなで、復活しているちょい大きなストロボ&普通のストロボで
何とかなるでしょうという事で、当日を迎えました。

レンズの掃除に、CCDの汚れチェックに、バッテリーの充電にと準備して、
早いけどそろそろ出かけようと思っていると、お店の前をクルマが
ゆっくりと行列で走っていく。何だか見んな悲しそうです。
これは、まさにあれです。思ったとおり、数台後ろの車には、
棺が積まれています。パペーテから、亡くなった方が帰ってきたんです。
島の道は村に行くまでは一本道なので、出発した私の車は、
葬儀の車に混じってゆっくりゆっくりと村役場を目指します。
縁起とか何とか言ったって、一本道ですから!!

村に行きやっと、わき道にそれる事ができました。
村役場につくと、まだ時間まで20分以上あると言うのに
新婦以外そろっています。今までだと、たいてい30分遅れで始まる
感じだったので、驚きですね。新郎なんか、イライラして、
だいの仲良しのステファンが携帯で新婦に電話しています。
「後、5分ぐらいだって!」それを聞いて新郎が「******」と
フランス語が全部分からなくてもブツブツ言っている感じは充分
伝わってきます。
「4時半からって言ってるじゃない!まだそんなに遅くないよ!!」
と言うと、「・・・4時からなんだよ・・・」ガ~~~ん!!
「4時半って言ってたよ、僕には・・・」「そう、でもみんなそろってるし」

やっぱり、ここはタヒチ・ランギロア。この臨機応変さと言うかいい加減さが・・・・
でも、最近思うんです。いい加減(てきとうな事)と言う言葉も
良い加減にすればとてもいい事だし、いい加減=良い加減かなって
適当も的当と思えばね、良い感じでしょっと。