アメリカの大学内の実験劇場と似た雰囲気だ。アメリカの場合はまだ観席のスペースは広かった。舞台を3か所で囲む形態である。多良間の8月踊りの舞台も同じだ。3か所からステージを観劇する。ACOの舞台はライブの音楽演奏がある。作品も歌が流れる。面白かったかといえば面白かったが、一、軍用地主の家族の物語である。娘のイズミが東京から恋人の御手洗を連れて帰ったことから家族の騒動が始まる。言葉の落差、世間知とリア . . . 本文を読む
(ヤンバル紫陽花)なかなかいいセンスでツイターの反応もいいと思ったのだが、ほかの作品を観ても読んでもいないので、何とも言えない、しかし以下のサイトの受賞作、加藤拓也「ドードーが落下する」と金山寿甲「パチンコ(上)」の評価をした選考委員のコメントが納得させられたような気がしている。以下のサイトで読める。選考委員のコメント 『 ドードーが落下する 』 落ちてゆく売れない芸人を扱いながら . . . 本文を読む
もう十数年も経ってしまいました。2008年に上里さんはこの作品を書いています。プリントして上演の機会をうかがっていたのですが、そのまま流れています。自分で演出するつもりでいて、その後博士論文に取り組むようになったり、他弁解はいろいろで、そのままの状態です。あれから世界や沖縄の時勢も変化しています。上演の際は中身を現代にマッチするように、手直しもお願いして、ベストの状態で舞台化したいものです。「沖縄 . . . 本文を読む
思いがけないメールに驚いたが、嬉しいニュースだった。「わが街の小さな劇場」を後に残して東京行脚にでかけた福永が2カ年のブランクを経て沖縄に戻ってくるのだ!ぼくはやはり「人」が好きだとわかりました。と書かれた文面にほろりとした。役者としてだけではなく、脚本、演出と、彼の感性の鋭さは在日韓国人であるパク・ファナムと共に20代の頃から鍛えられてきた特異なものだ。学生の頃から彼の演技を観て、見守ってきた者 . . . 本文を読む
日本復帰50年目の2022年だった。【復帰「0」年の沖縄】だった。その年に作品が書かれ上演されたことは、記念すべき快挙だった。知念正真さんが1978年に「人類館」で岸田戯曲賞を受賞して以来、沖縄在住の新たな岸田賞受賞作家が誕生することは、日本の演劇界の思潮、動向を見据える上でも画期的だと言える。日本国家の負の痕跡が沖縄に集中している事実が若い劇作家によって新たに捉えかえされたインパクトは大きい。h . . . 本文を読む
逆手洋二さんのブログを見て驚いた。あの「カタブイ、1972」が今年の優秀作品ということである。内藤裕子さんは今脚光を浴びている劇作家・演出家なのらしいけれど、「悲劇喜劇」が「ライカムで待っとく」ではなく、「カタブイ、1972」を選んだことにちょっと中央の視線にがっかりという所。Twitterで見る限り圧倒的に「ライカムで待っとく」への意見が多い。『カタブイ、1972』は若者には受けないね!凡庸なイ . . . 本文を読む
昨今、「なはーと」小劇場で現代演劇公演の後、よくアフタートークがなされている。その時、決まって司会者として舞台上に登場している気になる男性が林立騎さんである。この間見慣れなかったこの人物は一体何者?と思ってネットで調べてみた。 去年の復帰50年記念現代沖縄演劇三公演のときのアフタートークも、また「人類館」の公演のアフタートークでもなぜか林さんが司会で舞台上に登場していた。なぜ?と興味を持っていた。 . . . 本文を読む
『悲劇喜劇』はアマゾンで注文したらすぐ届いた。県立図書館も琉球大学図書館も、県立芸術大学もどこも雑誌『悲劇喜劇」を置いていない、という事実に唖然とした。ゆえに自分で注文した。そういえば「9人の迷える沖縄人(ウチナーンチュ)」は『悲劇喜劇』の2022年9月号に掲載されている。何回か観たので購入しなかったが、初期の台本は当山さんからコピーで以前頂いた。じっくり脚本を論として書いていないが、一応劇評はこ . . . 本文を読む
知念正真さんに続く新しい才能が登場したのだろうか。興味深い。沖縄にいて中央で人気を得る舞台が上演できるという21世紀は場所や空間移動が国内では自由自在なのか。コロナパンデミックゆえに移動が不自由に感じられるのだが、逆にネットで、オンラインにより人の交流が深まっているところもありかもしれない。ツイターの海外在住の方々のトークショーを拝聴すると、臨場感で、同じ時代の問題が話し合われている。宗教や主義や . . . 本文を読む
よく知られたサスペンス作品。トリックがわかれば、「ああそうか」になってしまうが、サスペンスではなりすましはわりとある。こちらは妻が別人として登場だが、別人の夫や兄が登場するサスペンスもある。生きていた男:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画生きていた男(1958年5月17日公開の映画)の作品情報。あらすじ、上映スケジュール、評価・レビュー、関連ニュース。死んだ筈 . . . 本文を読む