Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

銀座のフレンチで飲むお酒

2014年01月12日 | サブカルチャ(鬼平編)
無類の酒好きに歴史という共通の趣味が加われば酒がまずくなるわけがない。

今年も鬼平講義の皆々様の結束は固く、歴史とお酒にお強い諸先輩方。

かつて高度成長の日本を支えてきた諸先輩方は、小生意気な若造に対してもやさしく接してくれる。
鬼平犯科帳で例えるなら、名だたる盗賊の親分(…例えが悪いのはご愛嬌)
蓑火の喜之助夜兎の角右衛門大滝の五郎蔵といった大親分の中に、流れつとめの下っ端(私)が面倒みてもらっているといったところ^^;

そんな親分たちだから、2014年最初の講座を終えた後の新年会を外すわけがない。今回はちょいと趣向を変え、電車に飛び乗り、
銀座のフレンチで一杯やる
ことになった。

親分のひとりが行きつけのお店で、なんでもフレンチ料理でありながら、美味しい日本酒が飲めると評判のお店らしい。

あ、銀座でフレンチ…といっても、
地元から2駅先の清水銀座なのだけどね(笑)

お店の名前はGinza澄海 スカイとよむ。
カウンター4席と座敷席3つのこじんまりとしたお店だけど、気軽にフレンチが楽しめるダイニングバーになっている。


ここのお店で秀逸なのが、美味しい日本酒が飲み放題で飲める点。フレンチと日本酒はとても相性がよいらしく、珍しいお酒やら郷土の銘酒を心おきなくいただくことができてしまう。

この日は良いお酒が飲めると知り、親分たちの目は爛々!
とりあえずビールをすっ飛ばし、トップバッターは、新潟長岡の銘酒「久保田」から

これ、千寿でも万寿でもなく、冬限定の吟醸生原酒なのだそうな。
すっきりとした味わいなのだけど、19度とちょいと高い!御隠居の親分は後を見計りロックとマナオで生原酒をやる。

かつて清水が隆盛を極めた時代を知るこの親分。

「清水の…この界隈は肩がぶつかるほどの賑わいだったわけ。静岡に飲みにいかない。何もないんだから活気のある清水に飲みに行くわけさ。昔はキャバレーもあってね、毎晩飲み明かしたものだよ」

目を細め、かつてを懐かしむ。

「昔はこれくらいわけなかったのに今はもうだめだね。すぐ酔っぱらっちゃう」
お酒は愛知の純米生原酒「義侠」に変わり、親分の思い出に色彩が帯びてくる。

かつては次郎長の親分で名を馳せ、マグロ・材木・造船で栄えた清水のまち。本家である清水は今では市町村合併により静岡市に併合され、町もかつての活気はなくなってしまった。昭和40年~50年ころは活気で満ちており、キャバレー「ミンクス」には女優の一日店長として現れることもあったという。

資料の中でしか出会わぬ話を当時を知る親分が語ってくれる。
郷土の知らない歴史や、文学作品の話、歌舞伎飲み方などなど今宵も多くを教わる。その間もお酒は変わり続けるのだが、美味しい真鯛のポワレに舌鼓。
「お酒? マダイケルよぉ」
皆さん、絶好調^^;

この後、世界文化遺産登録記念の
「ダイヤモンド富士」

岡山の純米吟醸「冬の月」などなど

あれこれお教えいただいたのだけど、もう…いけない。途中からすっかり忘れてしまった^^;
それでも3月には上野寛永寺へ特別拝観に訪れる計画やら、京都旅行の話があがり、おそらくは来年度も講座は継続しそうである。

今は亡き、西尾先生の講座が11年目に突入。来年度は持ち回りで講義を行おうなど自虐的なアイディアも飛び交う。飽くなき探求心をお持ちの親分たちがいつまでも元気で、無理なくこの会が続くとよいのだけどね。


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